いままでも少子化問題について色々書きましたが、今回もう少し系統立てて深堀りしようと思います。
事の起こりは、またもや東洋経済オンラインさんの記事、
過労死ラインを超える「共働き育児」のリアル、職場でも家庭でも働きつづける親たちの疲弊
これとても良いタイトルですね。
赤ちゃんの面倒って基本過労死ライン超えるのが普通です。
そもそも乳児の場合、1-2時間ごとに目を覚まします。で、そのたびに授乳するか、ミルクを作って飲ませるところから始めます。
その後、早い赤ちゃんは4ヶ月、遅い子は1年ぐらいまでの間に、徐々にお腹がからでも眠り続ける時間を伸ばし、やっと夜普通に寝てくれるようになります。
私は超高年齢でしたが、それでも最初の数ヶ月は授乳頑張りました。今考えるのとアホですが。うちのBobがミルクをやれるように、ポンプで母乳を採取したりもしましたが。
でも、最初の3-4ヶ月は流石に、脳死状態でした。
それでも、4ヶ月でPart Time ではありますが仕事に復帰しました。娘が2歳になるまではPartの乳母さんを週2日雇って、大体自分の稼ぎはその支払で消えました。
そして、3歳になる直前に娘にどうやら発達障害があるのでは診断されました。
このあとのことは、ちょっと普通の育児と違うのでお終いにしますが、基本
高いお金で乳母さんを雇ったことを後悔してません。
私は、いわゆる出産後鬱のHigh Risk グループに属していました。実際私と同じ様に35以上で出産したママさんサポートグループの一人は、鬱に診断されました。
あの頃の私は、日本にいる家族との絆が極端に薄かったこともあり、もしあのまま、家で家事と育児だけしていたら、私のメンタルヘルスがどうなっていたか。正直怖い。
出産から、乳児が普通に寝てくれるようになるまでの時期は一番危険です。
だから、メンタルヘルスを考える場合、社会性というのはとても大事で、専業主婦よりはワーママであることの方を進めます。
この辺の怖さを男性は分かっていません。
そもそも、この東洋経済の記事に対するコメントで、’だから専業主婦のほうが効率がいい’みたいな事書いているバカ共に言いたい。
女は、育児兼家事ロボットじゃない。
そもそもアメリカにも、専業主婦は少しいますが、基本彼女たちの夫は平均よりずっと高給取り。専業主婦でも、家事や育児をバンバンアウトソースする階級です。だいたいこういう階級は、なんだかんだと“社交’、Social Activityが盛んで、さらにこういうActivityは基本すべてカップル参加です。
で、アメリカの大部分は共働きで、やはりいろいろと目まぐるしくやってます。ただ、ダカラ子供を作りたくないという傾向は、今の所見られません。
アメリカなんて、ヨーロッパに比べると育児関係の保護も、サポートも本当にないですからね。実は日本のほうが充実している制度たくさんあります。
だったら何故日本の少子化はどんどんひどくなる一方か。それは
女性が過労死ラインごえの無理ゲーなんてやりたくないと言っているだけのことです。
で、ここで今回最初に強調したいのは、たとえ夫や男社会、いや自分たちの親世代に刷り込まれたものであるにしよ、日本の女性は
女子力の顕示に囚われ過ぎ
子供も、夫もいざと慣れば適応します。どう間違っても死なないし、多分病気にもならないでしょう。
というわけで、今回の記事を読んでいて私が引っかかった’女子力顕示への囚われ’拾っていきますね。正直、この例の内容ってかなり変でもありますが、そこも踏まえて以下に女子力にこだわらずに、家事、育児をこなすか反論していきますね。
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…夕食を作っていると、恒例の兄弟げんかのゴングが鳴る。「あぁ、またか」と嘆息しつつ、火加減も気になりながら双方の言い分を聞いてなだめていると、案の定鍋が吹きこぼれ、慌ててキッチンに戻って後始末。
まず、この記事に登場するお子さんは、保育園児と小学生(低学年でしょう。)、もう少し大きくなったらまた別対応ありですが、喧嘩はとにかくすぐ引き離す。子供部屋が一緒でしたら、年上を子供部屋に行かせ、保育園児は自分のすぐ近くにいさせればいいでしょう。喧嘩の内容は、後で夫に聞いてもらえばいい。
結局、全部自分でその場でやろうとするから大変。
さらに、お鍋の吹きこぼれですが、この方はすでに全自動洗濯機も、食器洗い機も、お掃除ロボットも持っているので、
ホットクックでも買ってください。
というか、それ以上にあまり週日の夕食に手をかけるのやめましょう。それこそ温め直すだけのお惣菜とか、サラダ、生野菜。
西洋だと、忙しい時は、コールドカットがタンパク源として活躍します。デリで切り売りしてくれるハムとか、ローストチキン、ローストビーフ、ローストターキー、
大事なのは栄養のバランスだけなので、夜時間がない時は
火を使わないで済ませましょう。
子供に、サンドイッチ作らせたっていいのですから。
…「そういえば、ノートがなくなった。明日までの宿題ができない」… この時間からだと開いている店が限られるうえ、その店に指定のノートがあるか定かでない。でも、行くしかないのだ…夫に帰り道に買ってきてもらうことにしよう。
まあ、夫に買ってきてもらうことにしたのは良い判断です。大体この例の旦那さんは、日本人の平均に比べるとかなりまし、まともな方ですね。
ただ、アメリカだったらそもそもそんな近くに’指定のノート’が打っている可能性はない。子供には、週末までまってもらい、(あ、アマゾンで注文という手もある。)
ルーズリーフで宿題をやらせます。
それで減点されるのでしたら、子供は前もって親に言わないとだめなのだということを学びます。なんというか、子供に対する態度があまりに’世話焼きすぎ’。
これ、私の偏見かもしれませんが日本のお母さんたちって、結局特に男の子の世話を焼きすぎでしょう。
女の子でも、男の子でももっと家事をどんどん手伝わせたほうがいいです。
あと
世話を焼くのではなく、子供と正直にコミュニケーション
これは、日本人女性のかなり根深い問題です。ある程度までは優しいと喜んでくれるかもしれませんが、結局自分も周りもだめにする。
次の例も同じ様な問題。
今朝沸かしたはずの麦茶は真水だった。…夫はティーバッグを入れないまま、入れたつもりで沸騰だけさせてしまったのだろう。…明日は子どもたち2人ともに必ず水筒を持たせねばならない日。冷蔵庫に冷えた麦茶は、残り少ない。…麦茶を沸かし直す。今から沸かしても明朝までに冷えないかもしれないから…冷たいお茶のペットボトルも買ってきてもらおう。再び夫に連絡する。
一言、なんでわざわざ麦茶を沸かすわけ?水出し麦茶という便利なものあるでしょう。
それと、なんで水筒には麦茶を入れないといけないの?浄水器の水で十分でしょう。
まさか学校指定じゃないよね?
夕食までの時間に子どもたちが引っ張り出してきたおもちゃを軽く片付け、ホッとしようかと思ったそのとき、入浴を済ませた子どもたちが出てきたので、体にローションを塗ったり髪を乾かしたりする作業に移る。
おもちゃは、子供に片付けさせましょう。
下の子が「これじゃない、あっちがいい」と言って、Aさんがあらかじめ用意したパジャマを着るのを拒み、仕方がないので希望のパジャマを取りに行っている隙に、今しがた片付けたばかりのおもちゃをまた引っ張り出そうとする…そうやって着せたパジャマも、就寝前の歯磨きで前面が濡れてしまい、結局もとのパジャマを着せるほかなくなり、そのことが気に入らない小さな人は大泣きする。
乳幼児は泣くのが商売。
まあ、癇癪を起こしている時はなだめるよりは
泣かせましょう。
あと、用意したパジャマに関しては有無を言わさずに着てもらいましょう。こういうところでいちいち折れていると、どんどんわがままになっていきます。
結局その夜読んだのは上の子の宿題に関わる参考書や保護者向けの解説書と、下の子が読んでとせがんだ数冊の絵本であった。
幼児に絵本を読んであげるのはかなり効果的です。だからこそほかの面でははっきり線引きをしてよいのです。
ところでもう一つの読書はわざわざこの忙しい夜に読む必要ないでしょ。
Aさんは目覚ましを明朝4時にセットして眠りについた。明け方、家族が起きてくるまでの2、3時間が、彼女の「残業」タイムである。全自動洗濯機とお掃除ロボットのスイッチを入れ、…昨晩持ち帰った仕事をする。
いやー、ここまで残業しなくてはならない仕事だったら、お給料安すぎるのでしょうね、
結構責任のある仕事をしているのでしたら、いろいろなことを外注したり、人を雇ったりすることができる収入があるべきです。
とにかく、日本は給料が安い。それが女性だと多分更にひどい。
でも、いま日本の女性に言いたいのは、なにより
自分の内なるこだわりを抹殺しましょう。