大昔、まだアメリカに行く前ほんの数年、今は亡き父の会社で働いていたことがあります。
その直前まで勤めていたメーカーさんの会社で、まあ昔々のオフィスコンピューターのオペレーターをやっていたこともあり、父の会社でもIT化第一歩を踏み出すというわけで、声をかけられ渡りに船という感じで引き受けたのです。
確かNECのオフィスコンピューターで、今の私たちにとっては当たり前のデイスプレイさえなく、元帳を一枚一枚挿入して更新し、そのあとBatchで伝票を打ち出すという代物でした。
実は、理数系への未練が捨てきれず富士通がやっていたコンピュータースクールに夜間で一年半ぐらい通っていたことがあり、まああの頃の大時代なプログラミング言語の基礎は知ってました。
CobolとかFortranとか、皆さん知らないでしょう。
で、いかにも私らしくいくつか父の会社の最初のシステムのプログラミングもやらしてもらいましたが、結果的に私が父のためにした一番重要な仕事は、
Process Flowの徹底的な洗い出しでした。
とにかく中小企業なので、やたら例外処理が多いのです。それをどうシステム化していくかというのが一番大きな課題で、結果的に今振り返ると、例外処理を分析してさらにタスク分けし、そのうえで確か3桁ぐらいのコードを作り、それで処理のルーチンを切り替えさせるみたいな設計をしたのです。
チーフSEの男性は、確か九州男児で、最初私がこちら側の責任担当として顔合わせをしたときは、なんだという顔をされましたが、システムが完成した時点で逆に感心されて握手をもとめられました。
ひとり、京都出身のいまでいうところのイケメンのプログラマーがいて、私はまあいいとこみせたくて、プログラミングをかってでたり人のプログラミングを直したりしたのですが、逆にしっかり嫌われましたが。
それはともかく、私の出した結果に父は非常にハッピーでしばらくそこら中に自慢してました。まあ、それというのも父が私を呼んでこのプロジェクトを始める前に父の競合他社で同じようなことをやっていて、基本そのどこもが結果的に使えないシステムという結果でしたから。
私という人間は例えば中高時代、一番の口癖が「はっきり言って」でしたから、英語でいうところの
Clarify
が、情動の一部になっているのです。だから、父に出された課題に対してもうめいっぱいやったわけです。まあ、何度もうっとおしがられて怒鳴られましたが。
父でなかったら怒鳴りはしないでしょうが、それでもIntangibleなプロセスの詳細を担当者から引き出すというのは大変な仕事です。
で、コンサルがやる一番重要な仕事は、本当はこのプロセスなのですがね。
そもそも大企業の場合、人の移動が定期的にあることが多いので、仕事の詳細をみえるかするNeedsがありました。まあ、そのあと見えるかされた結果、消されたポジションやら、人以外の何かに置き換えられた作業がものすごく多くて、コンサルの介入がかなり恐怖された時期もありましたが。
その、コンサルの仕事すらPCにある種のソフトをインストールすることによってかなり置き換えられるという、恐ろしい時代になりつつありますが。
が、反面中小企業となると、そうそう人が入れ替わるわけではないので、人と職務が完全融合しているような状況が普通です。
アメリカですと、競争力の問題もあるのでたとえば中小企業なら、そもそも市販のソフトがそのまま使えるような事務設定をして、かなりの標準化ができてしまっています。
でも、日本の中小企業場合は職務と人が融合したまま、逆に作業の標準化なんてことは完全に置き去りにされてきたわけです。
まあ、今回妹の会社でIT化を始めるといっても、別に作業の標準化なんてレベルを手掛けることが実際あるのか正直疑問ですが、それでもやたら何でも、
今までのやり方に慣れているから
というMindsetを少しでも変えることができたらと思っています。
せっかく、Office365というSubscriptionがたのOffice Suiteが超廉価で使えるようになったご時世だというのに、たとえば単純な情報の共有化一つとっても、うちですと、
せいぜい、メールとLine
ただ面白いことに、コピー機だけは、私がアメリカで使っているものと同じで、たとえばScanして社内のメールにじかに送ることができます。
その一方で、
カレンダーの共有も、クラウドでのDocumentの共用もなし
幸い、IT化といっても、全体システムを構築なんて必要は全くなく、すでにコピー機のスマート化ではっきりしているように、作業のモジュールごとに、Upgradeしていけばいいわけです。
というわけで、この二つを、まずはGoogleのFree サービスで練習して、そのあとOffice365で展開しようと思ってます。まあ、プロトタイプですね。
今朝の朝活は、そんな私のProjectの立ち上げ。皆さんまあ、まだいろいろなことがぴんと来ないみたいなので、少しづつやるつもり。
IT化Projectに参加してくれるのは、若い子3人。そのうちふたりは主な仕事がCAD。もうひとりは在庫管理が主な仕事。CADは工事の現場監督さんと、ゆくゆく情報共有がもくてきですし、在庫管理は、これからより緻密な分析ができるようになれば、その結果を共有ということになればと思ってます。
このどれもこれも、このあと私がアメリカに戻った後あちらからManageする予定。まあ、私だってプロトタイプレベルからの出発です、はい。