東洋経済オンライン、またこのリンクがものすごくコメント増やしてます。
日本人はなぜ「論理思考が壊滅的に苦手」なのか 「出口治明×デービッド・アトキンソン」対談
言ってることはごもっともなのです。大体、日本人が論理的議論が苦手なのに嫌気が指して30年以上も前に、日本を逃げ出しましたし。まあ、他にも理由はありましたが。
ただ、こういうことを偉そうに言っても、正直
何も変わらない。
逆に、アメリカに長年住んでいるので、日本と良いところも結構目につきますし。
正直、アメリカ人の平均と言うのは、
まるで情緒のかけらもない。
私の今現在の友人のほとんどがオタク系なのは、彼らの場合日本的な各種情緒に触れ気に入っているから。いや、ばかにするけど例えば’ゼルダの伝説、ブレスオブザワイルド’のトレイラーみて、ギンギンになく人達見ていると、わー、この人達とは通じるものあるなあと思ってしまいます。
ヨーロッパは知りませんが、アメリカの場合大体中学ぐらいから、いわゆる、
5パラグラフエッセイ
を、書かせられます。
私個人を振り返ると、学部最初の外国人向けの英語のクラスでみっちり仕込まれました。
とにかく、パラグラフ1で、まず自分の結論を宣言し、次の3パラブラフで説明し、そして最後のパラグラフでもう一度自分の結論を押す。
今でこそ、どうってことありませんが、最初はなぜかすごく感覚的に馴染めませんでした。
ちなみに、そもそも数学専攻なので論理学、いわゆるLogicsの授業はとってます。でも
Logicsの授業的なフレイムワークはお門違いです。
基本、大事なことは2つです。
1.匿名性を手放すことと、
2.物事を整理して話す癖を付けること
です。ではまず、
1.匿名性を手放し、主語を入れて話す。
とにかく、ロジカルシンキングがどうの、フレイムワークがどうのと言う前に、
必ず、周りを少しずつ慣らしながら、
’私は’という主語をなるべくつけて話す癖をつけましょう。
まあ、これいわば’空気は読みません’、’これが自分の意見です’という宣言ですね。
したがって、匿名でブツブツ言うようなスレに立ち寄るのもやめましょう。
私はこの点かなり、異様な人間で、とにかく中高時代の一番の口癖が、
’はっきり言って’でしたから。
滔々と意見を述べるのがいいと言っているわけではありません。何かを言うに際して必ずそれを言っている、
自分を意識してください
今の日本て、やれ自己責任だ何だと一方で、自分の意見を持つことを抑圧されているでしょう。
それほどいじめられることはないと思いますが、ただ仲間はずれにはされるでしょう。でも尊敬してくれる人も少しずつですが、増えていきますよ。
いや、ほんとずーっと考えていたのです。なんで英語だと結構頭の悪そうな人でも(いや、強要という意味では、日本人の平均の方がずっと高い、)意見を言い始めると、なにか
たとえ全く私が賛成できなくとも、筋が通って聴こえるのです。
それが、日本人だと、結構弁の立つ人でも、なんか混沌として聴こえることが結構あるのです。
でその最大の原因が、
自分の意見と、一般論がぐちゃぐちゃに混ざっている。
で、もちろん自然な日本語って、とにかく主語を省略するのです。それがまず第一原因でわかりにくい、論旨がはっきりしない内容に聴こえてしまいます。本人の意図にかかわらず。
そして、私はとはっきり入れることによって、話し相手に対して突っ込まれても責任とりますと、宣言をしているわけです。
まあ騙されたと思って、主語をいれて考えをまとめる癖をつけてみてください。自分が以下に一般論と自分の意見をごちゃまぜにしていたかわかります。
ちなみに、この観点からすると、よほど
女性の方が男性より論理的です。
感情的になるかならないかという問題と、非論理的かどうかとは全く別問題なので。
さて、2番めはまあ当たり前の話で、
2.物事を整理して話す癖を付けること
問題は、これをどうやって達成するかです。
まず第一に、日本の大部分を占める、
中小企業のIT化を促進する。
いや、私だって妹の会社の相談役を2015年からやってまして、でまあいろいろ私が妹のために何ができるか考えて来たわけです。
朝活をせっせとやり、いろんなセミナーをやり、たまには部門ごとに懇親会をやって社費でちょっと洒落たお店に連れて行って楽しんでもらったり。
そんななかで、とにかく効率の悪さ、勤務時間の長さがすごく気になって、で今年の春煮出した結論が、IT化でした。
まあ、中小企業ですし、エンタープライズシステムをわざわざ作ろうと言う話ではありません。うちぐらいの規模の会社にとっては非常にありがたい、たとえば、マイクロソフトのビジネス用クラウドサービスとかを使って、効率化を図ることが主になります。
で、そのために一番必要なことは、今やっていることを
言葉化することです。
エンタプライズシステムを作る際に、一番大事なことはコンサルによるプロセスの洗い出しです。
大昔の話ですが、まだ父が生きていて私がほんの数年間父の会社で働いていたことがありました。その時の私の役割が社内コンサルでした。
で、かなり頻繁に父をいらいらさせながら、とにかくやたら例外処理のおおい、仕入れと売上システムの書き出しに成功し、そのImplementも、SEの方に説明し、私自身のアイデアもいれ、実際に使えるシステムを作ったことがあります。
ところで、論理的思考というのは、他人に対して物事を説明するためにどうしても必要ですが、自分で何かを考える時点では、論理的な組み立てなんてものはむしろ邪魔です。
Toolとしてこういう時に一番便利なのはやはり、
Mind Mapですね。
手書きでもいいですし、私はiThoughtsという、IOS用のアプをIpadに入れて使ってます。あまり安くないけど超便利です。
で、MindMapの基本に関しては、jMatsuzaki組のダイチさんという方が、コンパクトで非常にわかりやすいVideoを出しているので、ここに張っておきます。
さて、マインドマップで、あなたの考えていることをしっかり書き出し、さらに整理して完成したら、それを
パワポにしてください。
去年の夏に、妹の会社の本社社員全員に3P前後のパワポを作ってもらいましたが。いや面白い結果でした。
内容以前に、年齢が上の人ほど、パワポがパワポとなっていない。
一番パワポとして完成していたのか、一番若い女性社員二人でした。
ちなみに、アメリカの学校では小学生から、パワポでどしどし発表させます。娘の得意分野ではないので、私かなり手伝いましたが。
パワポの最大の縛りは、
ページごとに書きすぎない。
で、さらにそういう大きくポイントを書いたページを足していく形で、論旨を展開していくわけですから、内容の論旨が通っているかどうか、はっきり見えます。
まあ、おじさんのパワポには、その編突っ込めるようなひどい代物を時々見かけますが。
ですが、大事なことは、文章として長々書かれたものに比べると、ずーっとあらが目立ちやすいので、やる気さえあれば、
自分の内容であっても修正しやすいのです。
ここまで書いて、これから、文書は署名部分を除いてなるべくすべてパワポにしてもらおうと思いました。
ようは、Communiationの基本は、ビジネスの場合Presentationであることを忘れないようにというのが落ちでした。