すみません、二日続けて’あつまれ動物の森’からサムネイルのイメージ選びました。

 

ただ、今日はゲームの話ではなく、おととい出た東洋経済オンラインのこちらの記事。

 

貴族のような生活なのに幸せでない現代人の闇、「前のめりな生き方は他者に利用される」

 

 

ここでよくある、新刊の宣伝を兼ねて著者にインタビューして、一つの記事にしたパターンです。

 

本はこちら、

 

 

すぐ買って、日本に送りました。私以上にまずは妹に読んでほしいと思ったので。

 

私実は、佐藤優さんが結構好きです。そんなにたくさん読んではいませんが(というか、この方出版量が尋常じゃないので。)読んだものはみなそれなりに気に入っています。

 

が、佐藤優さんに興味を持った最大の理由は、二人の私がかなり読み込んでいる著者が彼についてとても好意的に言及しているから。

 

一人目は、元ショッピングの女王こと、われらが中村うさぎ様。実は彼女東日本大震災のすぐ後に、こんな対談集を佐藤さんと出しています。

 

 

普通の男性は、中村うさぎを単なる下品な拗らせ女ぐらいに思っているので、佐藤優さん経由でこの対談を読んだかたは、ずいぶんといい意味でびっくりされてますが。

 

私からすると、中村うさぎの宗教性、聖性、そして凄みが理解できる日本人のオジサンがいたのかとびっくりしたわけです。

 

大体、この対談集の力関係からして、佐藤優さんのほうが、中村うさぎ様に承認欲求を求めているのですから。お二人とも、 同志社大学出身でクリスチャンです。私自身中高6年間、ミッションスクールだったので、宗教というものが自分のものの味方考え方のかなりベースの部分にかかわっています。

 

で、一番大事なことは、どうやら佐藤優さんには、オジサン特有の下品さや、無自覚さがないらしいということでした。

 

つぎに、まるでたたみかけるように佐藤優さんを評価したのが、私が一番読み込んでいる現代日本の思想家、柄谷行人です。

 

NAMのあたりで、この人はTechnologyの進化と、普遍化を取り込みきってないと感じて、追いかけるのをやめてしまいましたが、私にとってただ一人、

 

You make sense

 

と感じさせてくれる著者でした。なんというか本当に意地悪そうで、割と人との好き嫌いが激しいというか、嫌いになってしまう人間の多そうな感じのするキャラがあったので、かれが自分のブログで、アカデミアとは無縁の佐藤優の言説をすごく褒めたときすごく感心しました。

 

なんといっても、柄谷行人の著作は何か国語にも翻訳されているわけで、佐藤優は外務省官僚時代に、翻訳された彼の著作について外国人とCommunicate したりしてるわけです。

 

どちらも、すごいし、ああ、私が、’That makes sense’と感じ続けた明晰さの証ありとも感じました。

 

ちなみに、柄谷行人を読み始めるのなら、

 

ぐらいでどうかな。ただし固い本を読んだことのない方には進めません。佐藤優を20冊ぐらい読んだ後でチャレンジしてください。上の二冊は一見文芸評論ふうなので、少しとっつきがいいかと。

 

ともあれ、今回取り上げた記事がらみの本、まだ読んでいないのですが、目次と紹介を読んでいて、目に飛び込んできた単語が、

 

アソシエーション

 

これ実は、柄谷行人がNationに代わる社会の在り方として提唱した人間が作る結びつきの総体につけた名前なのです。

 

当然私は、佐藤優がこのAssociationを念頭に置いていると思いました。

 

と、ここまでが前置きです。

 

なんでこんなことをするかというと、たぶん佐藤優の正しさは、とくに若い世代や女性に全く伝わっていないと思うから。

 

佐藤優の読者って、なんとなく意識高そう系の、でもいまいち出世できないオジサンで、学歴は結構高かったりするタイプ、これが私の印象でした。

 

でも、この本は、きっと

 

女子供の役にすごくたつと思います。

 

読む前から言い切りますが、私のようにあまり長い間乱読を続けていると、結構本を読む前から、どんな役に立ちそうか感じ取れるのです。

 

でもさ、帯のあおりが、

 

自分勝手で図々しい下品な人たちに心を削られない…

 

ですよ。

 

自分勝手で図々しい下品な人たちといったら、いま日本を牛耳っているおじさんたちでしょう。で、そういう人たちのせいでどんどんすりへっているのが女子供、若い人でしょう。

 

で、そこらの自己啓発本と違うのは、佐藤優のBackgroundと、彼が信頼に足りるまっとうな大人であるということです。

 

さて、幸せの設計図には、ハードとソフトが必要。

 

メンタルは、後でこの本を読むことにして、ハードのイメージはどうしましょうか。

 

そこで出てくるのが、日本以外の国では絶対生まれることのなかった、

 

動物の森という箱庭ゲーム

 

昨日の、Nintendo Directの放送の後、新作’あつまれ動物の森’の公式ページは、新装開店しました。で、とくに英語版は、日本語版以上にスクショや、Short Video clipが多いのでおすすめです。

 

こちら

 

 

動物の森での暮らしって、基本私たちが描く、幸福の状景じゃないですか。サムネイルのお部屋、若い女の子の理想に近くないですか。

 

すくなくとも、こういう幸福の状景に、猥褻なまでに巨大な富の蓄積は全く無関係だということです。

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