’お金の5季´ 夏、幸せのコスパ Case編 Manabuさんの記事を分析してみました。

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少し前にManabuさんがこんな記事を書いてました。

若者の物欲が消えた ←正しくは「お金」と「安定」が消えただけです

この記事とても興味深く読ませていただけました。というのは、記事の内容が実はこのタイトルの結論を裏切っているから。

日本、そして基本欧米諸国いっぱんで、

若い世代から安定とお金が消えたのは事実です。

ただ、それだけではとてもじゃないが、今の若い人たちのLifestyleと行動形態の一般が説明できません。

そもそも、’お金の5季’ 夏編の内容は、この本のオリジナルを10年近く前に読んだことで啓発されたものです。

で、5つの授業ならぬ、5つのルールが、(順番は私が少し入れ替えましたが)

1.Buy Experience

2.Make it a treat

3.Buy Time

4.Pay Now, Consume later

5.Invest in Others 

結論を先に行ってしまいますと、’モノ消費からコト消費’を始めとして、今の若い世代の人達の方が、旧世代に比べて、この5つのルールのフォロー率がずっと高いのです。

こうなっていったそのきっかけの一つは、経済が停滞しそして少子化もすすみといったかなりNegativeな要素です。

でも、それと同じようにいまやNetCafe難民でも、スマホやNoteパソコンなどのモバイルデバイスを持っている時代でもあります。

私が子供の頃は、深夜放送で何時間も待つか、大枚はたいてLP買う以外に

自分の好きな音楽一つ聞けなかった。

大体、子供自体に一番大事だったことは、好きな音楽を聞くことと漫画を読むこと。それから少し下ってアニメやら、Goods集めが出てきたわけですよね。

で、今や時間限定という制約さえ受け入れれば

ほぼすべてのコンテンツがただでアクセスできる。

欲しい物、物欲といっても少なくとも若い人たちにとって、ほしいなにかの大部分はコト、あるいはコンテンツなわけです。

そして今や、コンテンツをほぼ好きなだけ、ほぼ全てただで手に入れることができるわけです。

となると、いわゆる物欲が、それほど強くないのは当然の帰結です。

さらに、この本が強調していることの一つは、

モノ消費はコスパが悪い

私がなんだかんだいってもManabuさんが好きなのは、彼必ず実行するし、その結果も赤裸々に公表してくださるのです。

Manabuさんの実行力って、美意識がそれなりにあることを除いて、かの勝間和代女王様並です。で、彼はこの記事でも実験しました。

彼は、ハイブランドの洋服を買い(100万円)、さらに高級ホテルに2週間ほど滞在してみたのでそうです。

服の方は買った一瞬嬉しかったようですが、すぐなにも感じなくなったそうです。そして高級ホテルの方は、ただ環境がいいのでそれに慣れたそうです。

それで、どうやら住む場所を少しアップグレードしたみたい。

面白いことに、この記事のタイトルにも関わらず、Manabuさん自身も、お金を稼ぐことにものすごく入れ込んでいるのにも関わらず、

ほとんど物欲がない。

そして、彼が一番お金の使い方としてコスパ高いと感じた例としてあげたのが、

荷物が重いので、タクシーを使う

水回りの綺麗な家を借りて、住む

ヒゲ剃りが面倒なので、脱毛する

これを、彼は’日常のストレス除去’という言い方をしてまとめています。そして彼は、お金をこういう形で使うことが、彼の幸福度を相対的に高めてくれると言っています。

で、私のフレイムワークからすると、ルールの1と3,つまり

1.Buy Experience

3.Buy Time

に当たります。そして、たとえばより良い住環境にお金を払うというのも、いわばルール1ですよね。

ここで、勘違いしないでほしいのは、

家を色々買うというのは モノ消費です。

対して、

自分がより快適に過ごせる住環境にお金を払うというのは、

コト消費なのです。

この違いをはっきりさせとかないと混乱します。

つまりただ所有するだけなら、そのための消費はいくらでも可能なわけです。

一方、自分が実際に毎日快適にスゴスという場合、自分の身体と、自分の残りの生存時間という制限がきっちりあるわけです。

つまり、大邸宅をいくつももっていても、その一つ一つを実際に経験する時間は、

非常に限られている。

だから、

モノ消費は幸せのコスパが悪い。

もう一つ例をあげてみましょう。Manabuさんのこの記事に出てきた、スポーツカーの話。

例えば、ランボルギーニを買って、たしかに

わーお金持ちというマウンティングはできます。

でも、イタリアのお金持ちのために作られた車を、日本と都会で所有するなら、実にマウンティングにほとんどなんの価値もありません。こういう車を楽しめる場所はないし、保険は死ぬほど高いし、多分ローランドあたりでない限り、車に位負けするのでダサい金持ちにしか見えないし。

だから、Manabuさんがいうように、

どうせ無理なので、それならいっそのこと”欲しくない”と言えば、自分が傷つかずに済む’

というよりは、

無理だし、まあ自分には似合わないし、Youtubeで見るだけで十分’

という感じではないでしょうか。

たとえば、私だったらもう少しお金に余裕ができたらアメリカで使う車買い替えたいです。

でも、基本的に自分にとって一番快適な車でありさえすればいいので、たとえばベンツとかBMWよりも、Hightech装備で、Iphoneがきっちり使える、Plug In Hybrid車がほしいです。(まだ、フルのエレクトリックカーは、めんどくさすぎるので。)

反面、50すぎのアメリカ男性の中には、女に持てる自分イメージのために、BMWあたりを買う人もいますがね。それはわかります。

でも、東京にいる間私は車欲しいと思いません。基本地下鉄や他の公共機関が至って快適ですから。ラッシュアワーに乗ることがないので。夜疲れてとか、遅い時などは、ふつーにタクシー拾うし。

というわけで、あと3年後には、娘が高校を卒業してくれるので日本とアメリカで過ごす時間を半々にする予定ですが、今の所東京で車を運転する気は全くありません。

どうでしょう、少し私の伝えたいことわかっていただけたでしょうか。