さて、この’お金の五季’今チェックしてみましたところ、去年の10月26日が連載開始だったのですね。
冬、春、夏、土用と続き最後の季節は秋、
秋は五行説では金属を表します。
というわけで、この季節のテーマは、お金に関してOpenなCommunicationをすること。これは特に日本人にとっては大事でしょう。
なにせ、日本人の大多数は確定申告をしません。会社からお給料をもらって、税金や保険料、年金料を天引きされ、さらに年末調整という形でこれも会社任せですべて税金の計算をやってもらってます。
これだからこそ、曲がりなりにも自分で商売をやっている人と、サラリーワーカーの間に大きな差が出るのでしょうし。
アメリカだと、投資より何よりもまず皆せっせと毎年確定申告してます。面倒だけど色々勉強になるし、何よりお金について一番具体的に考える機会だし。
大体、私から見ると日本の税制はとにかくサラリーワーカーにとって一番不利。特にサラリー収入に対する累進課税率が流石にちょっと高すぎる。
一方、事業主の場合は、いろいろな形で税金を安くする方法がありますよね。
更に今回の消費税の値上げ一体なんで誰も声を大きくして反対しないのか理解に苦しみます。
上級国民がどうのというより、かってに自分は下級国民と決め手何もせず選挙にも行かなければ、’地元の有力者’の言うとおりにせっせと投票する地方の高齢住民の投票結果に圧倒されるだけでしょう。
お金について話すということは、何よりも経済や税制に対してきちんと理解し、情報収集するということです。
で、ネットで色々と広がるいわゆる投資(現実的には、あれは投機でしかない)話みたいなことは、むしろ邪魔になることが多い。
さて、お金についてOpenに話す過程を、5段階に分けてみました。
1.自分の中でお金と向き合う
すべてはまずここから始まります。
特にこれ女性におおいのですが、お金について知ることも考えることも、ましてや話すことはなにか、自分より’下のコト’と思い込んでいる人が多い。
まあ、今の時代はかなり’一寸先は闇’的状況が濃くなってきましたから、少しずつこういう人が減っていると良いのですが。
さらに、逆にお金のことばかり考えている人も、実はほんとうの意味でお金に向き合っていません。
お金は、貨幣経済という身体を動かす血液のようなものですから。
2.自分の配偶者やPartnerとお金について話す
これはもう経験的に思いますが、お金についてきちんと話し合いができるカップルは、なんだかんだといってもそう簡単にぶち壊れません。
逆に、他の理由があっても、金銭感覚の違いというのは、それ以外の価値観にたいしても反映されます。
さらに、お金についてきちんと話せると、一人より二人という感じで、それなりに共闘する体制も整ってきます。
まあ、自分の経験を振り返ってもこれはかなり難しい問題なので、いろいろ掘り下げたいと思います。
3.子供とお金の話をし金銭感覚のしっかりした子供を育てる。
配偶者との会話というカテゴリーでは、正直試行錯誤というか、本当に失敗ばかりしてやっと少しずつまともな話ができるようになったんというのが私個人の状況です。
で、だからこそというか、子供にしっかりとした金銭感覚を持ってもらうということに関しては、もう最初から頑張りました。ちょっとした偶然の助けもありましたし。
あまり、出来の良い親ではありませんが、いやこれに関しては見事に金銭感覚のしっかりした子供が育ちました。
これは、自信をもって公開できる内容ですので、楽しみにしてください。
4.友人、知人と上手にお金の話をする方法
情報収集という意味では、こういう会話はどしどしやったほうがいいのですが、お金の話を嫌がる人はいますし、後お金にはそれぞれの価値観が反映されてますので、色々と注意が必要です。
配偶者やPartnerとお金の話をする際のこつや注意事項がかなりそのまま使えます。
5.お金のプロとお金の話をする
この項目に関しては、日本向けにはかなり書き換えしなくてはなりません。
なんせ、日本には一般人が普通に話をできるようなお金のプロが少ない。
お金のプロだと思って喋ったら単に商品を売りつけられただけだった。しかもその商品がひどかったりするので、実に怖い。
そもそも、英語でこの本を書いた時は、ここで実は私を売り込んでいたのですがね。ハハハ。一応歴とした、Financial Planner (CFP,Certified Financial Planner )なので。
もちろん、商品も売りますが、ビジネス形態がオープンなので、クライアントに本当にあったものを選びますし。
日本向けには、ちょっと趣を変えてNet経由でどんな情報やガイダンスが得られるか調べますね。
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というわけで、次回から各論。後最後に一言。お金についてOpen に考え話すことは、なんといってもお金持ちになる(規模はともあれ)第一歩だということを強調しておきます。