アメリカでは金曜日封切りの、まあサマームービー第一弾、若き日のハンソロを描いた、スターウォーズのスピンオフ、家族そろって見てきました。

私は、オリジナル第一作を劇場公開時に見ています。あの頃、丁度同じ時期にスピルバーグの未知との遭遇も公開されていて、私はその時未知との遭遇のほうが好きだったことをハッキリと覚えてます。あれが1977年でした。

 

あれからなんともう40年以上たっているなんて、

 

ですから、この映画を見ながら作品そのものだけでなく、スターウォーズ映画シリーズの変遷みたいなことをついいろいろ考えました。

 

さて、ネタバレほぼなしで、映画を振り返ってみましょう。

 

アクションシークエンスはかなり多く、どれもよくできてます。やはり、ハンソロが主人公だとライトセーバーも、Forceも使えないので、ウエスタンを彷彿とさせるような撃ち合いが結構多い。

ただ、Millennium Falconが登場してからは、もちろんこれがらみの見せ場がたっぷり。まだ新品でピカピカしていて、ファンというほどではなくとも、映画は結局封切りですべて見ている私としては、なんというかこの船体が出てくるたびに若返った気がします。

 

エピソード、そしてキャラ的にも、やはりチューバッカがらみのエピソードが一番素直に楽しめる。

考えてみると、チューバッカだけが最初から、そして最後までスターウォーズとともに、変わらず生き続けているわけですよね。すでに、ホログラムチェスで癇癪を起しているところが可愛い。

 

あと、’帝国の逆襲’で、注目を浴びたランド・カルリジアンと遭遇し、まあ腐れ縁の友人になっていくエピソードもそれなりに面白い。というか、若き日のランドの相棒が、とてもユニークで、ある意味スターウォーズ初の設定で面白いのです。これ以上書くとネタバレになるので。

 

さて、肝心のハンソロのお話なのですが、これはこの映画単独の問題というより、第一作New Hopeが作られて、今現在にいたるまで、肝心のアメリカがものすごく変わってしまったというところが大きいのだと思う。

 

第一作のハンソロは、いかにもアメリカ人ごのみの気のいいアウトローで、そして第一作のHarrison Fordは本当に格好良かった。私のように、最初からルークのほうに感情移入していたスターウォーズファンもどきでも、

とにかく明るくて格好良かった。

 

さて、この若き日のハンソロなのですが、役者さんは頑張っていて、ハンソロの口癖とかポーズぐせとか、すべてきっちり取り入れていて、その辺は申し分ないのです。

でも決定的にあの40年前の明るいハンソロと違う。

 

だって、明るく見えないのです。

 

それは、第一作が、PG13(つまり、13歳以上は親なしでOKという、家族向け保証付きの映画)で、勧善懲悪で、キャラが基本いい意味で単純だったのに比べ、ハンソロのBack Storyなんてもう暗いですよ。本当に。

 

中でも、最初の恋人との関係と、終盤近くのShockingなハンソロが取ってしまった行為。(これ、彼の最後の伏線に私は見えました。)

 

スターウォーズ ユニバースって、はたと見回すと、実は弱肉強食の、超格差社会だったりするじゃないですか。それを、ずっとPG13でやってきた無理が少しづつ響いてきている感じなんのです。

 

それでも、この映画を決定的にいまいちにしている理由は、残念ながらもう一つあります。そして、この理由ゆえに、同じスピンオフでも、ルーグワンのほうが、映画として純粋に楽しめる部分が多かったという結論になってしまった。

 

それは、肝心の主演キャスト二人の問題。

 

ハンソロをやったオールデン エアエンライクには、かってのHarrison Fordを彷彿とさせるような、明るいオーラが感じられないのです。そして、ハンサムではあるけど、顔の輪郭がごつすぎる。なんか、顔がつい邪魔になることが幾度もあったのよね。

 

経歴をチェックして、実はこの人私が前に見ている、ゴシックホラー度がたかい、アメリカ版ラノベの映画化で主役をやっているのよね。これ絶対違うでしょう。

 

2009年に、J.J.エイブラムス監督が、スタートレックを、リブートした時に起用した、クリス パインと比較するとはっきりします。クリスは、21世紀に再構築された、新時代のカークだったけど、あの絶対的楽天主義のキラキラお目目をきちんと再現してくださったので、それほどカークが好きになれなかった私も、そうかスタートレック的精神てこれなのかと感動したのです。

 

そして、相手役を務めたエミリア クラークですが、こちらはもう私にはミスキャストとしか思えなかった。どこかで見たように思えるけど、今一映画を見ている間には思い出せなかったのですが。この人、

 

ゲームオブスローンで、龍使いの女王やっている人だったのよね。

 

あっちは金髪だったので分かりにくかった。

 

ちなみに、ゲームオブスローンは同名のファンタジーベースのHBOのTVシリーズ。原作者はアダルト版の指輪物語が書きたかったそうで、TVシリーズのほうも、成人指定です。まあ、HBOなので、その点好きやってますが。(HBOはケーブルTVのなかでもプレミアムと呼ばれ、基本単局で、有料のケーブルチャンネルのひとつ。メジャーなNetwork TVではやれない内容で、ファンをキープし続けてます。)

 

まあ、キャラとしてはある意味共通するものがあるのだと思う。どちらも逆境のサバイバーだし、戦闘力もあるし。

 

でも、スターウォーズにでてくるヒロイン達って、レイヤ姫を筆頭に、とにかく自分を貫く人ばっかりなのよね。戦闘力のレベルにかかわらず。

で、この方の場合、結局流されキャラのオーラが強すぎて、好きになれないのです。顔がとにかくそのキャラオーラべったりで。

 

とまあ、いろいろ突っ込んでばかりいましたが、それでもスターウォーズ的活劇とMillennium Falconだけでも見る価値はあると思います。

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