さて3番目の法則には、個人的にすごく思い入れがあります。
だって、時間はどんなお金持ちでも、文無しでも平等に与えれれているものでしょう。そして、この一秒一秒が、Final moment に向かって容赦なく一方的に流れていくのですから。
お金を無駄にしないということにかけて、まあ日本の場合’もったいない’という形容詞があるくらいなので比較的まともだと思います。(もちろんそうやって貯金したお金を有効にふやせるかとなると、話は全く別です。)
それに比べると、日本人はかなり時間をむだにすること、いやもっとはっきり言ってしまえば時間を無駄にされることに寛容すぎるのではなきかと思います。もしかして、このせいで日本人は幸福感がものすごく低いのかも知れませんが。
それでも、時間の大切さを死ぬほど毎日身にしみて感じている人たちもいます。
それは、子供を育てながら働いている親たち、そして親の介護をしながら働いている成人した子供たち。
日本のようにとにかく無意味な労働時間が長いと、とうぜん子育てや介護にあてがある時間は限られてきます。さらに共稼ぎであるにもかかわらずワンオペ育児なんてことになると完全に無理ゲーでしょう。
まあ、特に小さいお子さんの場合、育児ほど時間を剥奪されるものはないので、たとえ外ではたらいていない専業主婦でも、辛いものですが。
つまり時間がないという場合、これは、
自分で好きに使える時間がない。
ということです。
ですから、私が時間を買うといった場合、何かものやサービスにお金を払うことによって
自分の時間を生み出すという意味になります。
で、こういうお金の使い方は、地味ですが結果的に長く続く’幸せ時間’の増加効果を生み出したます。
日本で購入して以来何度も書きましたが、とにかく最近の買い物で一番こころから買ってよかったものが
ヘルシオ ホットクック
アメリカで使うための電圧コンバーターが壊れてパニックを起こすぐらい、ハマりました。
で、使ってみて初めて私にとって料理のプロセスで一番’嫌だった’部分を気づかせてくれました。それは
火加減や、かき混ぜのために鍋のそばにいる時間
私はたぶん、世代的にまだずいぶん料理をする方です。さらにアメリカに住んでいると、ものすごく料理のできる人扱いされます。
ということで、今やホットクックの一番得意な、カレー、シチュー、野菜の炒め煮ぽいもの、そしてスープをよく作ります。我が家にはフードプロセッサーも一応あるので、たとえばたまねぎのみじん切りなどはこれでさっさとできてしまう。
でも本当にこのお鍋やフライパンのそばで気配りしなくていいというのは、ものすごい
開放感
スマートクッキング最強のクルセイダーである勝間和代さんも、逆に豆に料理をする人のほうが有り難みがしみます。
基本夕方というのは、結構疲れている時間帯でこの時に食事を作らなくてはならないというのははっきり言って辛い。でもやはりある程度は自分で料理しないと、つまり外食が続くと調子が今一になります。
そんなとき、ホットクックで適当な野菜スープでもつくって、後はサラダぐらいで済ませられる。ホットクックは時に野菜の栄養と旨味を全部閉じ込めてしまうので、どうってことのない野菜スープがすごく美味しくなります。
他にも、日本で未だあまり使われていない家電として是非オススメしたいのは皿洗い機。
あとは、やはりロボット型の掃除機かしら。我が家はロボット型が使いにくい状況なので、むしろコードレスがすごく時短を助けてくれます。ほら掃除って気がついた時にちょくちょくやるのが一番楽だし。
ちょっと視点を変えて、IT化というのも究極的には、時間を買ってますね。
もちろん肝心の経営者がこういうシステムを生かしてくれなかったら宝の持ち腐れですが。
考えても見てください、
どうして私達はいつまでも満員電車で通勤しなくてはならないのでしょう。
フリーランスというか、自宅で仕事をする最大の魅力は、通勤やら訳のわからない会議に時間を奪われないことです。
でも、フリーランスのような不安定な形態でリスクを取らなくても、会社での業務形態がもっと正直に生産性と収益に焦点を合わせればいいでしょう。
Flex Timeの場合、だいたいCore 時間以外は、自由に出勤時間を選べる。たとえばCoreが10時から3時ぐらいまでとして、朝方の人は早めに来て3時に帰ってもいいし、遅いのが好きな人は10時ギリギリに出勤すればいい。そしてCore時間以外は無理にオフィスで仕事しなくてもいいし。さらに、週まるまる5日でなくてもいいでしょう。
IT系の業種だったらどんどんこの方向に進めると思うし、例えば工場みたいなところでも、この先ロボット化が進むと、リモート作業がもっと可能になってもおかしくないでしょう。
そして子育て時間の問題。
シッターさんを気軽に頼めない日本は本当に辛いと傍で思います。
あのねえ、人間
楽できるところはしたほうがいいんです。
結局日本人の特に女性の場合は、あまりに家事力がありすぎてなんでも自分でやらないといけないという思い込みにがんじがらめになっていると思います。
私は、本を読んだり、ゲームをしたり、文章を買いたりする時間を大事にしたいです。それが私の場合の幸せを感じられる時間の過ごし方だから。
で、仕事も週40時間きっちりはやりたい。そうすると当然家事などはどうやって楽にできるように考えるのが当然の帰結。
勝間さんのこの本は、内容にそれほど愕然とすることはないのですが、一方で私達がいかに家事を’きちんと’やらなくてはいけないという、マニュアルレイバー信仰にとらわれているか、はっきりと気づかせてくれます。
あの、女性だけでなく、男性にも読んでほしいです。