今朝も、リードは東洋経済オンライン。でも、内容そのものより、この2つの記事を同時にみながら、改めて考えました。
老人ホームで「殺してくれ」と叫ぶ高齢者の実情 スタッフに笑顔で接する裏側にある”本音”
まあ、これ読んで改めて老人ホームだけには入りたくないと思いましたね。それから、こんな記事が、同じ画面内にあったのです。
「現役の終わり」がない人のたった一つの視点、京都で出会ったご婦人の中に見た希望の光
割と内容がない記事で、たった一つの視点というのは、’本物の好奇心の光’だそうで、かなりがっかりしました。
なんせ書いている方が、ブログで人気の出たエッセイストなのはいいのですが、まだ
37歳の若さなんですから
まあ、その程度のことしか思い浮かばないでしょうね。
大体、今のシニアはどんどん若くなってます。私なんてしっかり、日本でシニア割引効く年齢ですが、高校生の娘がいます。(もちろん、アメリカのいわゆるReproductive Technologyの力を借り、お金もかかりましたが、超高年齢で出産してます。)
で、たかだか37歳で、人生が後半に差し掛かったようなものいいは私からするとないです。
例の、ライフ・シフトと言う本で、人生100年時代がやってくるということがリアルに取り沙汰される様になったのは良いのですが、
こういう話をする人たちが若すぎる。
のです。だから、例えばこのLife Shiftと言う本は、Reproductive Technologyによる、
超高年齢出産になんと否定的。
若い人たちが抱く(つまり50歳に満たない人たちが抱く)人生100年時代って、基本間違っています。
この年齢の人たちって、結構今までの30-40代のあり方に完全に囚われているのです。
そもそも、人生100年時代の到来というのは、BioTechを中心とする、Technologyの進歩がもたらしたものです。
男性だけでなく、女性も平均寿命が70代であった頃を基準とした平均的人生プランに囚われ過ぎなのです。
昔、人生がせいぜい50年ぐらいの時は、子供は10代で生むことが多かった。
それが戦後昭和になると、20代になります。
でも、その後、平均第一子出産年齢はどんどん上がり続け、2010年の日本の統計で、
30歳になっています。
一応、今の医学の基準では、35歳から、いわゆるHigh Risk Pregnancy (モニターが必要とされる危険度の高い妊娠)ということになってますが、
基本、だから何なのでしょう。
男なんて、超シニアでも、バイアグラせっせと飲む人増えてますし。
私がここで強調したいのは、人生が3桁スパンになる場合、基本伸ばすことのできるのは、
中年時代なのです。
まあ、個人的には、アメリカに1984年にいって、大学一年生から始めたので、最低あの頃の同級生ぐらいの年齢に、現実認識がリセットされてますが。
さらに、大学院に進学して以来、付き合った男性も、後2回の結婚相手(も十歳以上年下なので、アメリカにいる限り私の世代感覚はこの人達と一緒です。
後、特に高学歴の女性の場合、第一子が40歳を超すことは、もはやアメリカでは珍しくなくなってます。娘が幼い頃参加していたご近所のお母さんとお父さんのグループでは、一番若いお母さんが30歳ぐらいで、平均年齢が40歳を少し過ぎたぐらいの感じでした。
仕事以外の人生のイベントも、ライフ・シフトによって、もっと自由にデザイン、プランできるはずです。
例えばアメリカの場合、60代での出産は始まってます。もちろんこの場合体外受精ですし、今の所卵子のドナーが必要ですが。
ただこれも、受精卵の場合、実は凍結保存が可能となるのは時間の問題だと言われてます。そうなると、健康なシニアの出産はますます増えますよね。
さらに、結婚とは別に、子供だけほしいキャリアウーマンというデザインも、アメリカの場合20世紀末に、とあるシットコムの中で、語り尽くされています。
だから、私から見ると、たかだかアラフォーぐらいで
結婚も、出産も諦めるなんて馬鹿げている!!
私自身の感覚としては、自分の親の世代の年代感覚を基準とする場合、
まず、20代感覚が、体力的には40歳まで続きました。(私にとっての20代感覚は、つい浮かれてバカ飲みして、二日酔いで悩むことがあっても、このパターンから抜け出せない。つまりつい、無茶をして羽目を外す能力です。ハハハ。一方で、キャリアがらみでは、野心まんまんで、勉強にも気合が入ってました。)
次に、娘を出産するまでが、私の30代。(基本シングル感覚が強くて、一人暮らしが好きでしたね。節制を保ちながら、いろいろな人生の嗜好品を試すことに一番興味があった時代です。キャリアでも、こうステイタスとかがそれなりに気になった時期でもありました。自分のProfessionはなにか的な、自分探しも随分しました。)
そして娘を出産してから40代に入った感じです。で、感覚としてはたぶん娘が高校を卒業するころに、自分の中で40代が終わるのだと思います。
まあ、私にとっての40代感覚というのは、自分にとっていちばん大事なものが、
娘だということ。
まあ、子育てというのは、試行錯誤の最たるものです。子育てどころか、妊娠中から本読んだり大変でしたよ。なんせ母の具合が悪くなる頃と重なったので、アメリカでBobと二人ですべてどうにかするしかなかったので。
カウンセリングにもかかったし。
後、娘に発達障害があることが分かってからは、さらにいろいろな問題と向き合う羽目になりました。
こういう話をすると、だから若いときに結婚して、子供を生んでいればどうのこうのという方が、多いのですがいやそれは違うでしょう。
人生長いのですから、自分なりに納得して生きたくないですか?
さらに、
所詮、人間は間違えないと学びません。
でも、ありがたいことに自分で納得して子供を持つと、こんな親でも結構子供は育ってくれます。
細々したことは別として、私は子供という存在に感謝しているので、基本子育ての基準は子供が一人で生きていけるように助けること、それだけです。
これがはっきりしていると、子供に何かを学ばせようとするとき、子供に納得してもらえます。
幼児はともかく、小学生高学年ぐらいからは、子供が納得する説明抜きで、何かを学んでもらうのは不毛だと思ってますので。
あ、育児論になってしまったので、ここで戻しましょう。
ともかく、アラサー、アラフォーのあなた、あなたの人生はまだ折り返し地点にすら達していないので諦めないでください。
ところで、記事に戻って、’好奇心’だけだと正直浅いです。
人生100年時代を楽しむために必要なのは、私から言わせると、
体力と、Technology にたいする適応力
だと思っているので。
自分自身の、中年時代を引き伸ばすためにしたいちばん重要な努力は、健康管理と体力をKeep することです。
正直、私にとっての20代感覚と30代感覚の差は、健康管理ほとんどなしでも体力があったのが、20代感覚でしたから。
後、まあお金も確かにかかりますが、Technologyに興味を失うとまずい。
最後に、ここで40-50代の男性が若い女性と結婚したがる問題について。
日本のおじさんて、感情商売に多額のお金を使っている分、自分磨きが全くできていない。本当に無自覚。
だから、若い女性にはきもがられるだけです。
ですから、一番のオススメは、自分に経済力以外には魅力はないということを受け入れた上で、婚活してください。特に、何が何でも20代とか言っている方は、基本海外以外は無理。
でも、逆に言えば、自分の現実さえ受け入れれば、結婚して家族を持つのは大いにありです。別に、今の70歳なんて、昔の50代なのでなんの問題もありません。
そして女性に関しては、お金さえあればいろいろな自分磨きはできますので頑張ってください。後、逆に若い男性と結婚する際は相手の経済力だけは当てにしないように。人間的にまともで、子育てに50%参加してくれるなら、それで十分でしょう。もちろん相性がいいことが前提ですが。
とにかく、アラサー、アラフォーは、まだガキなのでこれからです。くれぐれもそれを忘れないでくださいね。