ところで、日本に来て以来どうやら食べ過ぎ。そして運動不足。とにかく暑すぎていつもより外出が控えめで、地下鉄多用です。
ともあれ、昨夜は久々の隠れ家フレンチ、日本橋三越前
ラぺにうかがいました。
ここは、雑居ビルの地下室にあり、こじんまりしていていつも静か。今回も平日のそれも火曜日でしたが、満席。
全員揃ったところで、まずは飲み物をオーダー、二人がハーフペアリング、一人がフル、そして私はいつものようにマイペースで、グラスワイン。
私は、
ブランドブランタイプのシャンペン、白はブルゴーニュのモンラッシェ、そして赤もブルゴーニュのピノをいただきました。
モンラッシェがとにかくすごくおいしかった。
間違えてワインリストを見せてもらいましたが、かなりの充実。ここ基本ほぼフレンチワインがほとんどで、グラスワインにも新大陸ワインがない。
そういうこだわりが好きです。ちなみに、ここはきちっとカラトリーすべて、替えてくれます。これはすごくありがたい。こういう小さいレストランだと、ここまでサービスが徹底していないことが多いのですが、ここはいいのです。
今回は、実は桃祭りをいうのをやってましたが、私たちは通常コースをお願い。それでも3月に比べると、かなり果物使いが多い。
さて、まずはアミューズから、
後ろの切り株製のお皿の上には、一口大のパテ。
手前は、ウニとコンソメのジェロのうえに、つめたいハーブとクリームのソースがかかったもの。デリケートでおいしい。
次は最初のオードブル、
下には、サバのお刺身が隠れていて、赤いのはビーツ。マイルドなビネガーを使っていて、しめ鯖が、インスピレーションとか。
オードブル二つ目、
これは、メインはアナゴのフリカッセ。でもかなりうす仕立てで軽い。そしてソースは
スイカです。このソース最高でした。
フリカッセとの相性も抜群。
たぶん、私はこれが
一番のお気に入りです。
オードブル3っ目
丸いほうは、レモンのスフレ、ほんのり甘いのです。これにブーダンノワールを合わせていただくのです。
基本的に豚の血からつくったソーセージ。かなり古い料理で日本ではあまり見かけないのでは。昔Anthony Bourdainのグルメの旅でなんどかとりあげられていてよく覚えてます。
かなり、不思議な味。
続いて、オードブル四つ目。
アオリイカの身と、イカ墨を使ったリゾット。
イカ墨が好きな方には、たまらない一品。
これは濃厚で、海を食べている気分。
ここでやっと、お魚のメインコース。
これは、アイナメの切り身をいかにもフレンチ風に料理したもの。
ただし、上にはいろいろな野菜のスライスが添えられてます。
かぼちゃの薄切りがとてもおいしく、お魚ともあいました。
魚があまり好きではない妹も全部食べましたので。こういう魚料理は好きです。
そして、本日のアントレ
ちいさな、和牛を完ぺきなミディアムレアに焼き上げてます。
ソースはあっさり目。特別なしし唐の中に軽い風味のミンチミートが詰められていてこれもおいしい。
白いのが滑らかな、マッシュポテト。そしてこの皿全体に風味を添えてくれたのが、フリーズドライした黒オリーブ。なんとも新鮮な食感でした。
ここまでが、お料理のコース。そしてここからデザートのコースが始まります。
ラぺはいつも、デザートをこのブラマンジェで始めるのです。ほんのり甘くグランド塩が隠し味で、
口の中がすっきりします。
そして、メインの創作デザート。
今回はフルーツのかなりとろとろの盛り合わせに、ヨーグルトを合わせたもの。
でも、トップにさらに、ヨーグルトをフリーズしてぽろぽろになったものがかけてあり、これが清涼感を添えます。
これもすごくおいしかった。
そして最後が一口クレームブリュレ。上にのせてあるのは、このお皿の上にしいてあるカカオ豆をいったもの。
敷いてあるほうは火が通っていないので食べられませんといわれたのですが、なぜか食べたくなる手触りなんですよね。
カカオ豆をいったものはナッツという感じですが、食感がナッツよりずーっと軽いのです。
この後コーヒーを、いただいてコース完了。やっぱりこことても好きです。このこじんまり感と、コースの繊細さがいつもすごくマッチしていて。
お値段は、このDinnerが税、サービス料10%別で、13,000円。私はコスパすごくいいと思います。お飲み物は、たぶんハーフペアリングが一番お得。でも、目玉のグラスワインを少なめに飲むのもお勧めです。
あと、ここはシャンペンのみのペアリングもやってます。若かったら絶対これ行きますね。