今日は、日本人で某For Profit 大学のMarketing Director の方とランチ。

 

この方自身は、旦那さまが起業してらして、そちら関係でしっかりFinancial Plannerをやっとっているそうで、でもそもそも何か私に相談したそうな印象を受けたのでまあわざわざ、彼女の勤め先の近くまで出向いたわけです。

 

お話を聞いてみると、彼女自身のことではなく、彼女のお知り合いの話なのですね。

 

若干要領を得ないところがあるのですが、つまり色々なイベントで、今まで何人かの日本人に出会っているのだそうです。

で、その方たちとは基本SNS経由で、普段はコンタクトをとっていて、そこで結構時々Finance関係の質問をされることが多いのだそうです。

そういう話でしたら、私はいつでも相談にのりますよといったのです。

 

基本私は、かなり良心的に振る舞っているつもりです。

 

一回だけ会って、少し話しただけで、あ、この方は私のお客さんになるのは無理だなと思うことは時々あります。

でも、そういう時もできるだけのアドバイスはします。

そういう方は、とにかく経済的に問題のある方なのですよね。で、私に話せば何か魔法のような投資話があって、一攫千金が可能、とまあかなりわけのわからない期待をもって話をしだすのです。

で、私が、現実的にできることの話を一生懸命始めると、まあ露骨にがっかりしますね。なんだか可愛そうな気がして、こちらとしてはずいぶん頑張って知恵を絞りますが。

基本こういう方は、自分自身が節制しなくてはならないようなアプローチは受け付けない。まあ、現実に直面できないのでしょうね。

 

と、そこまでひどい人たちではなさそうなので、別にお客さんになってくれなくても、日本人だし、若い人の助けになれるなら気分いいしだいじょうぶですといったのですが、

 

その先の状況説明を聞いて、

目が点になりました。

 

どうも、その人達が求めているのは、Youtubeの小手先の知恵みたいな情報らしいのです。

 

基本、アメリカの確定拠出型年金、通称401k等に関する質問が多いらしいのですが。

 

この若い人たちが求めているのは、簡単な説明で、それを聞いて自分で後は全部勝手に出くるような情報?!というわけのわからないものです。

 

強調されたのは、その人達はとにかく直に話すことを嫌がるのだそうです。

 

では、Zoomはどうですかといったのですね?

 

私の場合、仕事用にFirm経由の安全なZoomを使うことができるので、実際に会うのとは違いそれこそ顔出ししなくていいし、でも私の方は説明のためにWebSiteを共有したりできるのでわかりやすいと思うし。

 

でも、それも多分嫌がると思う。

 

そこで彼女が言い出したのは、たとえば彼女が私の話を聞いて、それを伝えるというのはどうかといのです?

 

これは、二重の意味でうんざりしました。

 

まず、そういうことはアメリカの場合、基本怖くてできません。いわば違法ですし。私がFinancial Planner-Adviserとして、色々なことを説明したりCommunicateする場合、色々な制約そしてComplianceがついて回ります。

 

そんなことを素人のかたにやらせるなんてことは絶対できません。ここははっきり言いました。

 

ただ、内心口にしないで実はちょっと腹立ててましたよ。

 

私、CFPもっているし、保険も投資も全部免許持っているし、2年おきにコンプしなくてはならない、CE(Continued Education )の義務があるし。

 

その私が説明するようなことを、

ド素人が簡単に説明できると思ってほしくない。

 

ここは口に出しませんでしたけどね。

 

この方はグラフィックデザインがBackgroundですから、たとえば私がこのひとに、あ、Microsoft Publisher使えば、デザイナーなんていらないですよ。

そう言ったのと同じでしょう。

 

ともかくもう少し話を聞いてみましたが、聞けば聞くほどますますうんざりしましたけどね。

 

どうやらすでに、Googleサーチみたいなことはしているようなのです。でもたとえば401kのいろいろなルールについて、それはサーチかければずいぶん色々と出てきます。

 

でも、それ読んですぐわかるわけないじゃないですか?

 

私だって、たまーにTrustの設定とかからんで、法的に拘束力のあるDocumentを読む羽目になったら、かなり死にます物。

 

原本みたいなものを素人が読んですぐわかるなら、プロ入りません。

 

でもまあ、それ以前に、この人達はもう大人なのに、世の中にはプロに頼らなければならないような知識というものが存在する。

 

これがピンときていないのでしょう。

 

ほら、よくいるでしょう。Wikiかなんかで覚えてきて、専門家のまえで’俺なんか素人だけどこんな情報俺だって持っているんです’ってドヤ顔する輩。

 

例えによく言うんですが、高校卒業して大学に入学した頃ってなんかすでにもう色々なことを知っている気分で自己評価が肥大化します。

 

それが、大学院なんてとこに間違って進むと、つくづく

自分はものを知らない

と思う。

 

昔、Big Dataの会社で働いていたことがあって、そこでKnowledge Managementの勉強をほんの少しかじったことがありますか。

 

そのときに、知の4段階というものを習いました。すなわち、

 

Data ー Informationー Knowledgeー Wisdom

 

基本ネットで探せるのは、Informationです。

 

NetでInfomationを得ることはできます。

でも、知識と言うのは身につけるものです。

 

で、全ての必要な知識を身につけるというのは、普通不可能なので、そういう時はプロを雇うわけです。

 

まあ、ですからプロほど、他のプロのプロたる知識を認め、お金を払いますよね。

 

あ、最後にもうひとつ生半可な情報でひどい目にあって学習することは可能です。ただそれが取り返しの付かないほど高いものにつかなければいいですけどね。

 

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