とある日本型中小企業のIT, DX化ジャーナル その3 たとえクラウドとSaasでも、ハード選びでまちがえられるとやばい

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そもそもの発端は、妹の会社の社員さんにNotionを教えることを決めた後、若い社員さん向けには、まだホテルにいる間にZoomでやってしまえと思い立ったことです。

いままで、主に会社の役員さんたちと、ずいぶんZoomをやってきましたが、その際、スマホだったりタブレットだったりすることが多いことには気づいてました。

が、その先までは考えていなかったのです。それが、どうも、妹のOfficeのモニターには、カメラもマイクもついていないことがわかってびっくりしたわけです。

で、発見してすぐ、会社でこの手の機器すべてのメンテと発注をしているひとに、新しいマイクとカメラ内蔵のモニターに変えてくださいとれんらくしたところ、なんと、

私がアメリカにいる間に、

会社のモニターすべてを27インチにアップグレードしていた

ところがその際に、予算節減のために、わざわざ

内蔵スピーカーも、マイクも、カメラもついていないものを選んでいた

なんというか、この方は本格的なITの責任者がいない妹の会社で、ずーっとこの手のことの面倒を見てきてくださったのですが、どうもクラウドそしてリモートワークというのは

モバイルデバイスを中心に使うものと勘違いされていたようでした

これを読んで、笑う人はラッキーだと思います。

IT化みたいなものって、いざ使い始めるとそれが当たり前になってしまい、ぎゃくになかったころのことのイメージが全く薄れてしまう。

あと、今回担当者と話をしてすごくわかったことは、なぜか、

IT化イコール、モバイルデバイスを使う

という勘違いがすごく、あるようですね。

いま、この本がベストセラーになってますが、確かにモバイルデバイス、特にスマホが使えても、パソコンをきちんと活用できない人がすごく増えているのは事実です。

一方で、デジタルデバイスを使わずにこれからの世界が成り立たないのも事実です。

あと、これはアメリカの場合、いわば当たり前なのですが、やはり大学へ行かなかった層までは、今の世の中、スマホには毎日頼って生きているけど、パソコンにはまるで縁がないという人たちがどんどん増えているのも事実です。大体、いわゆる開発途上国の状況もこれですし。中国とか典型ですし。

そんな中でコロナ禍に突入し、アメリカでも一番最初に問題になったのは、

パソコンのない家庭の学童!!

でした。娘の高校はBaltimore私立の、STEM Magnet Schoolということもあり、さすがにパソコンのない家は少数派でしたが、普通の公立高校、さらに中学、小学校となると、かなりの問題でした。

ほかの州のことは知りませんが、わがMaryland州頑張っていたようです。

さて話をもどして、ここでいうリモート学習に使えるパソコンというのが、これからのリモートワークやクラウドワークに使えるパソコンと全く同じです。大事なことは、

マイクとカメラ内蔵であること

その上で、

モニターの画面はなるべく大きいものがいい

ということになります。

だって、Zoomにしろ、他のWeb会議アプリにしろ、マイクとカメラは必要で、人数が多い時を考えれば、画面は大きいほうがいい。

一方、パソコンの容量も、CPUのパフォーマンスも地味にどんどんあがってますが、そういう基本スペックに関しては、普通のオフィスでの使用なら、廉価モデルで十分なわけです。

もちろん、特殊な開発や、VideoやImageの編集は全く別物ですが。

私の、完全な見落としだったのですが、いつの間にか、日本の会社のオフィスのほうでは、リモートとかクラウドとかいうのは、基本モバイルデバイスが中心という間違った前提が蔓延していたことに気づいて愕然としたのでした。

まあ、こういう状況に気づくに至ったきっかけが、Notionの`布教‘(自分としてはもはや、気分はNotion教信者で、社員さん全員に個人教授するのですから、もう折伏です)を始めたばかりというのは皮肉ですが。

今日までで、5人のNotionのAccount Setupと、私が自分のダッシュボードをもとに作らせたテンプレをコピーしてもらうところまでは、すませました。

基本、ものによっては外部のサポートは使うものの、社内では一人で手探りで進めていく作業です。

そして、他の全くIT化とは関係ない会議に昨日参加した時も、これがIT, DXをすすめるとどのくらい時短になり、重複が減るかその場で指摘しました。

でもまあ、こんな形で、一種の実験プロジェクトを進められるということはずいぶん楽しいことかもしれないと、今では思っています。