なぜか、’転スラ’のフルタイトルみたいなタイトル付けが続いてますが、’ピアノの森’のアニメを見たせいで(聴き入った)、久しぶりに’ああピアノのお稽古’に戻りたいと思いました。
私の場合、ずーっと昔から’ピアノコンプレックス’みたいなものがあって、子供のころピアノのお稽古をさせてもらえなかったことをすごく残念に思ってました。まあ、Profileにも書きましたが、私の子供の頃のお稽古事はすべてあの祖母にコントロールされていたので私の気持ちなんてすっかり無視されてましたから。
Pianoは、自宅に何らかのKey Boardがないとレッスンが事実上続けられないので、大人になってからも、もう一つの憧れだったバレエのレッスンはからだが硬いにもかかわらずそれなりに続けてきましたが、Pianoのことはいつの間にか諦めていた。
そしてまだ、発達障害がかなりひどかった小さな娘に最初はバレエを習わせたのですが、2度めの発表会で何と舞台でほぼ棒立ち。で流石に諦めました。(娘は昔っから人前でなにかするのは基本的に嫌い。)
Pianoのお稽古をやらせることになったきっかけは、地元の日本人の集まりで前の先生に出会って、彼女がすでに発達障害のある子供のレッスンをしていると聞いてそれではと最初は試しでした。本物のピアノは高いし、まあいつまで続くかわからないのでヤマハの電子ピアノを購入。
娘はまだMidtown Academy(近所の、公立のCharter School. 公立ですがとても小さいので、娘には最適環境でした。)の幼稚園部に入学したばかり。あの頃のレッスンは土曜日の朝だったので、毎週車で30分かかる郊外まで行くのは大変でしたが、頑張りました。
最初の数年は、結構楽しそうでした。一番ビックリしたのは、楽譜を習いだした途端に、
幼稚ながらも自分で曲を作ったりし始めたときでした。
ただ、先生がやがて発表会を催すようになり、最初はご自宅でこじんまりやっていたのですが、やがて小さな演奏会用の部屋を借りるようになったのですね。
あの頃娘は、何度か土壇場で弾くこと拒否したこともありました。その後、学校に通うことで少しずつ社会性を学んでいたのでしょう。いつの間に人前で弾くことに慣れていきましたっけ。
さて、それが大きく変化したのが、この先生が週末のレッスンをやめ、週日のみになってしまったこと。
一度は、もう諦めようと思ったのですが先生に娘とピアノの相性が良いと言われ、私は、
自分もお稽古を始めることにしました。
結果的に、毎週月曜日の夕方、娘を学校で拾った後直行。二人してお稽古なら、こんな郊外までわざわざ来ることも続くように思えたので。
それが、娘が中1(日本では6年生に当たります。)になるころから、お稽古を嫌がるようになったのです。
そして、そうなると家でほんの5分の練習さえなかなかしてくれない。
先生にかなり失礼な態度を取ることが何度もあり、自体が悪化。先生もしばらくは自体の改善のために、色々となだめすかしたりしていたのですが。
これが、娘の高校進学で、もう更に悪化。
最後のレッスンは確か、11月の発表会の直前。とにかくあの日は娘の態度が最悪。私から見ると、先生も完全にさじを投げていると思えたので、思い切ってその場でレッスンをやめたいと言いました。
実はそれより2ヶ月早く、私自身もレッスンを休止しました。自分の分のお稽古代を払うのがきつくなり、さらにFPの所属先を変えたばかりですごく忙しくなったことが私のその時の理由でした。
娘は、この先生のレッスンをやめていいといったことですごくホッとし、私が出した条件をすぐ飲んでくれました。
’土曜日のレッスンを探すから、今一度続けてほしい。
で、もちろんNetで何人か探しメールを送り、一番最初に応えてくれたのが今の先生です。
最大の理由は、土曜日のお昼すぎにレッスンをしてもらえること。場所はまた、すぐ近くではなく距離はともかく、時間的にはやはり30分かかってしまう南西の郊外でしたが。
後、発達障害のある子供の生徒さんもいるということはプラスでした。
新しい先生はChrisといい、本職は高校の音楽の先生です。日本人のQuarterで、親戚がハワイにたくさん住んでいます。彼は娘と並ぶとあまり変わらないほど小柄ですが、とても元気なひと。
でも何より娘が一番気に入ったのは、彼がPokemon とニンテンドーが大好きなこと。彼はPokemon Goの地域のTrainer Groupに属していて、Discord アプリでせっせとRaidに参加して何匹もの伝説のポケモンをゲットしてます。
とにかく、娘との相性最高。
先月、先生が春休の里帰り(ハワイです!!)で2週間お稽古なし。で、先週久しぶりに連れて行ったら、娘は開口一番、
I miss you!!
私が日本から戻ってきてくれた時だってこんなこといってくれないのに。
さて、肝心のお稽古の内容なのですが、とにかくものすごく違うのです。
まず、いわゆる教本ぽいものは一切使わず、何故か ShostakovichのEasier Worksという楽譜集を使ってます。
で、指の練習は、Hannonのスケール練習だけを今の所バンバンやってます。もうMinorに入ってますから。
そして、娘が選べる’弾きたい曲’は、こちらの楽譜集を最初からやってます。
実はこれ、以前一番最初の曲を一度前の先生のところでやってます。で、その時は右手だけで最初に練習したのです。それからしばらくして私が改めて、この曲なら興味をもつと思うのでもう一度試したらと提案したところ。
一度片手でやると、なかなか両手でできない。
そう言われて諦めたのですね。
ところがChrisの場合、最初から片手出始めるなんてことは一切なし。
ピアノは両手でやるものだから。
この一言でおしまい。娘はそれをそのまま受け入れて、なんとすぐ前片手だけで練習したことのある、スーパーマリオのテーマ曲を、両手で練習し始めました。
これは、私横で聴いていて嬉しかったです。だって、新しい少しレベルが上の曲に挑戦するときって最初大変ですよね。で、もたもたしている時に、前の先生に時々’片手づつで最初は練習したほうがいいですよ’って言われて、実は嫌だったのです。
昔々、Keyboardを少し弾ける様になりたいと思って、自分で安いものを勝手挑戦したことが会ったのですが、その時は楽譜なしで右手のメロデイに、左手で簡単な伴奏をつけようとしてすぐ挫折した経験がありましたから。
それが、一番最初の発表会に選んだ、’ブラームスの子守唄’、最初から楽譜を見ながら両手で練習を始めたところ、初めてメロディと伴奏が噛み合うようになったのです。
だから、私はあくまで、時間がかかっても、両手一緒にやりたいたちです。
Chrisに関してもう一つびっくりしたことがあります。
楽譜を見ながら、一通り弾けるようになると、まるで当たり前のように、
はい、じゃ次は暗譜してきてね。
初めてこれ聞いた時はさすがにびっくりしました。ただ私は娘が自分で嫌だとか言い出さない限り、基本的に口出ししません。で、結果的に娘は平然と暗譜し始めました。まあ、子供は記憶力がいいですから、大人ほど苦労しませんが。
面白いことに、Chrisの場合、鍵盤を見るなとは言いません。暗譜さえすれば好きなだけ見てもいいとすら言います。
今や、彼女毎週のお稽古を楽しみにしているのです。娘と前の先生がうまくいっていたときでさえ、こんなことなかった。
逆に今の所ほぼガン無視しているのが、
発表会
Chrisは、自分で発表会をしません。生徒が発表会をしたい時は、地元の他の先生の発表会に簡単に参加できるそうです。
これすごく助かってます。
だって、私も娘も、前の先生のところで恒例になってしまった、一年に2度の発表会が正直嫌だったから。
一つは、最初先生のご自宅で始めた頃は費用もやすく、簡単な感じでしたが、ここ数年は参加費も上がり、正直あまり欲しくもない記念品とかもでて。
でも最大の苦痛は、発表会用の曲の練習に時間を取られて、自分が弾きたい曲の練習が中断されてしまうこと。私の例をとっても、最初の2回だけはこの2つが一致していたのですが、だんだん原曲を弾きたくなってくると、それを発表会用に仕上げるのが難しい。
で、結果的に弾きたい曲ではなく、弾ける曲を選ぶことになりました。で、発表会が近づくたびに、私が自分で弾きたいと思っている曲の練習を棚上げして、発表会の準備練習。
どんどんつまらくなっていきましたよ。
あ、思い出した。私前の先生のお稽古辞める前に、そもそも発表会参加をやめるといったのです。大体、年二回はどちらにしても多すぎた。
ちなみに、娘は12月からChrisのところに通いだし、今丁度5ヶ月が経ったところですが、
Shoshtakovichは4曲目、Marioは3曲め
彼女自身の去年までに比べると、大体3-4倍のハイペースです。しかも、以前の曲よりほぼ一時に難易度は上がってます。
面白いことに、ShostakovichもMarioも、和音は対して多くはないのですが、テンポはかなりむづかしい。さらに、Marioはジャズ風で、半音がすごく多いので、娘が結構どんどん上達していくのはかなり不思議。
というわけで、今週は私のお稽古はできませんが、次の週から始めてい旨を伝えるつもりです。
基本、Chrisが、指の練習と、教本代わりの楽譜集に、何を選んでくれるかすごく楽しみ。好きな曲に関しては、やはり