丁寧な生活という呪い

シェアする

以前、アメリカ人にびっくりされることがありましたよ。

仕事がらみで、夜Social Eventにでかけることがたまにおきます。

私はあまり考えもせず、家族の夕ご飯は早く、大体5時半から6時ぐらい。Eventがはじまるのは7時ごろ、私としては当然家族にご飯をたべさせてから出かけるわけです。

だいたい日本人の啓発書みたいなものを読んでいても、いそがしいなかどうやって家族にご飯をたべさせるかと言う点だけは譲れない、そういうのがワーママの掟みたいな感じです。

だから、なにげに話していて私が家族にご飯を作ってから出てくるといって、もう死ぬほど驚かれて、こちらが逆にびっくりしました。

だって聖人か奴隷かという反応だったのですよ。

私にして見れば、段取り(何を作るか朝のうちに考えて、たとえば冷凍してある肉とか食材を解凍しておく。)さえきちっとしておけばそんなに時間がかかるわけではありません。

と、ずっとおもってきたわけでしたが、最近少しずつですがやはりこれではまずいのではないかと思うようになりました。

だって、そこまできちっと段取りできるようになるまでには、子供のころからかなりあれこれ訓練されてきてるわけです。日本人女性は、長い間まめであることを強要されてきたわけでしょう。

アメリカ人のとくに女性を見ているととにかくがさつで、あまりまめではない。女子力ひくいなあとか、つい批判的に見てしまいますが。

でも、その結果がこれですよ、日本って調査対象の144か国のうち、男女の社会的平等という評価でなんと

114位ですよ。

私たちまめすぎ、

丁寧な生活なんてのは、はっきり言って呪いです。

自分のことはなるたけ自分でしてもらいましょう。

これはもう若いうちから、そしてあなたの周りからすぐ始めないとだめ。

たしかに、ある程度悠々自適になって、本当に時間的に余裕があるのならいいです。それはなんでもお金を払ってプロに外注するアメリカよりずっと幸せです。

段取りはたてつつまめに家事をこなすのは、確かに脳にも、身体にもいいです。
私は仕事や勉強がいきずまると、ちょこちょこ洗濯機をまわしたり、洗い物をしたり、ちょっときになるところの部分掃除をします。

が、忙しいときは手抜きに次ぐ手抜き。

家がやたら広くて、以前に家の訳半分の掃除を月に一度お願いしていた人がいなくなって、何人か試しましたが高すぎて、しかもこちらがお願いしたようにはやってもらえず、今のところ掃除は自分でできるときだけ。

だから汚いときは汚いです。

でもね、すべてがうまくいっているわけではありませんが、私の家事が滞って文句を言う人間は我が家にはいません。あと、最近は掃除や洗濯、娘に手伝わせ始めたし。

仕事と、自分のやりたいことがどんどん増え、まあ家のことは後回し。何一つ困りません。

あ、もうひとつ、家事を減らすいちばんいいほうは、ともかくものを減らす。

間違っても、いろいろ整理整頓して、収納を工夫なんて道は選ばないように。結果的にさらにあれこれメンテしなくてはならない対象が増えるだけですから。

丁寧な生活なんてくそくらえ、自分が楽しい、そしてあなたの大事な人と一緒に楽しめることのほうがずっと大事です。