今丁度、アメリカ東海岸時間で朝の8時。この後9時から、トランプ弾劾審問が開始されます。
トップバッターは、一応臨時の諜報局のトップ、Joseph Maguire(Acting Director of National Intelligence が正式役職名)が証言します。
で、少しずつですが、なぜこんなに一度に動いたのかはっきりしてきました。ただ、これはもう歴史レベルの事件なので、そうですね2年ぐらいしたらきっと本になると思うのでその時勉強し直します。まだ、すべて時間線がはっきりしたわけではありませんが、私なりにまとめますね。
昨日、発端は諜報局内の、Whistleblowerだと言いました。
ただ、そこからまだ紆余曲折あったのです。
Whistleblowerの報告は、まず今日発言する長官に上げられ、それが昨日話した、日本の法務長官に当たる、Atterney General Barrと、Inspector Generalに報告されたらしい。
で、Barrは、それを握りつぶし、さらにInspector Generalと今日発言する長官にも、まあ同じようにすることを示唆したらしい。
一方、Whistleblowerは、どうやら秘密裏に民主党の司法委員会にコンタクトしたらしい。
そしてさらに、Inspector Generalはいやこれは、公表するべきたとWhite Houseや、法務省とぶっつかったらしい。
で、こういう話はJournalistたちには漏れてますが、基本今現在ではオフレコ扱いなので、私もらしいとしか言えません。
さらに、こういう基本の目まぐるしい動きとともに、とにかく下院議長Nancy Pelosiとトランプのやりあいが、Newsとして浮かび上がってきたのです。
そもそも、Nancyは、選挙を来年に控えてこと弾劾に関してはとても慎重だったと言いました。そしてそれをトランプはまあ弱腰ととっていたのでしょう。
で、これも、スッパ抜きNewsによりますが、トランプが自分で犯罪を証明しているとしか思えない5ページに渡るウクライナ新大統領との電話会話を公表したのは、これでNancyが弾劾を完全に諦めると思い込んでいたらしいのです。
ところが、Nanceyは、今回の事件を
Tipping Pointとみなしました。
まあ、最良のタイミングを見計らっていたとしか思えない。この人もともとは諜報委員会を長く努めたので、多分いろいろなことを深く把握し、かつ最良のタイミングを図ることにかけて、とても辛抱強いのだと思います。
正直、超尊敬です。御年79歳。
アメリカ人も、年取ると圧倒的におばあさんたちのほうが格好良いし、リーダーシップ取るのに向いている感じです。
ともあれ、Nancyの弾劾審問開始宣言は、穏健派のサポートそして、来年の選挙を控えて共和党候補と接戦してる民主党候補たちのサポートがあってこそなのです。
昨夜までには、正式に218人の民主党系下院議員が、トランプ弾劾審問のサポートをひょうめいしましたから。
218が、下院でトランプ弾劾を通すマジックナンバーです。
さて、他にもとにかくいろいろなオフレコのスッパ抜きNewsが飛び交ってます。
一番摩訶不思議だったのは、White Houseが、共和党用に用意した、大統領の電話記録を弁護するための話し方ガイド(Talking Pointといいます。)がなぜか、
民主党議員にもメールで送られてしまった。
私がいつもチェックする、民主党系最大のメッセージボード、Democratic Underground
でたったスレでは、’アホなのか、リークなのか’と議論してましたが、当初は’アホ’説が勝っていたのです。
でも、昨日の夜半から、今日公になるであろうWhistleblowerの告発内容のリークが始まり、どうも、White Houseの中に、すでにリークしている人たちがいるらしい。
さらに、これこそオフレコの極みですが、共和党議員の中にはすでに30人ほど、トランプ弾劾は正当だと認めているとか。まあ、この人達が公に賛成する可能性はまだ低いですが。
さて、実はアメリカ議会は来週から2週間の休暇に入ります。それもあるので下院の民主党は、決定的な証言を今日と明日でもう確定する意気込みです。
Muellerのロシア疑惑調書が、Atterney GeneralのBarrによって、ウヤムヤにされそれによって浮かび上がってきた疑惑にたいする、証言や証拠請求は、今のところすべて
トランプにブロックされてますから。
これでもう、民主党か共和党のDouble Standardのあまりのひどさにカンカンです。
なんせ、共和党はクリントン大統領を、不倫絡みの偽証で、個人的な録音テープをネットにあげ、全国民のまえで謝罪させてますから。あれはそもそも、クリントンがヒラリーにボコボコにされればいい問題であって、弾劾とは全く関係なかった。
ともあれ、民主党議員さんたちのサポートと共に、世論の方も最新の調べでは、なんと
弾劾サポートが初めて反対を上回りました。
私の中でも、たとえ上院に突き返されるとしても、今回の弾劾審問の開始は、逆に来年の選挙戦を有利にする可能性が大きいのではないかと思うようになりました。
何より、
トランプの選挙妨害が絶対やりにくくなる!!
というところで、今9時10分前、この後多分2時間後くらいにまた更新しますね。
9月26日、午前8時50分 (アメリカ東海岸時間)
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9時10分ごろから始まりました。
冒頭は、このhouse intelligence committee 委員長 adam schiffの審問の目的や理由そして背景の分かりやすいまとめから始まりました。
学部が、StanfordそしてLaw SchoolはHarverdという、超優秀なかたで、生まれは東海岸ですが、カリフォルニアに移り、州の検察官としてキャリアを積んでます。その時のハイライトが、FBIのスパイ行為を3回争ってすえの勝訴です。
その後、カリフォルニア州議員となり、2001年より、カリフォルニア選出の下院議員です。
彼のあと、トランプべったりの共和党の元委員長が一生懸命、この審問とWhistleblowerをコケにしましたが、周りじゅうが完全に白けてました。
で、Adam Schiffさすがという感じで、いくつかのKey 証言を引き出しました。
まず、このJoseph Maguire(Acting Director of National Intelligence が正式役職名)というひとが、もとNavy Seals(海軍のなかでもエリート実働部隊)で、軍人としてかがやかしいキャリアをもち、その後も主に諜報関係の政府機関でキャリアを積んできたということが彼の冒頭発言でものすごく強調されました。
これで彼は、とにかく規律とか、規則というものをきちんと守ることが骨身にしみている人だということが非情にはっきりTVで確立しました。つまり、
この人は、いわゆる完全に嘘つかない証人だということです。
その上で、Adam委員長が引き出しに成功した証言がいくつかありますが、これすごく重要です。
1.彼はWhistleblowerの告発内容を重要だと思った。
2.彼はWhistleblowerの告発過程を100%サポートする。つまり、トランプ側が言いたがるような外部動機はまったくないと宣言しました。(これは大きい。)
3.内容が大統領本人の電話を含むので、まったく前例がなく、さらにこれがいわゆるExecutive Privilage に当たるかどうかの判断基準がなかった。
4.だから、まずWhiteHouseのカウンシルに持っていった。
5.さらに、その後、Atterney General Barrが率いる法務局にも持っていった。
6.Inspector Generalにも知らせており、こちらは重大な内容だと判断した。
7.法務省は、握りつぶし、さらに法務省は基本、すべての法律的判断を下すので、そこですべて宙ぶらりんになった。
8.一方、Inspector Generalは独自に捜査をすすめた。
9.昨日White Houseが、電話の記録を後悔したので、守秘扱いが取れたと解釈し、Whistleblowerのメモを公開した。
というわけで、こちらがWhistleblowerのメモ全文へのリンクです。
さすが、この後仕事に出かけなくてはならないので、今日はここまで。正直いちばん重要な証言は取れたというのが私の印象ですので。
それにしても、これでは、Barrを呼びつけることになるでしょうね。