ネットでもすでに、感動の嵐という感じでまず悪く言う人いません。

 

でもこういうのって本当に珍しいと思いませんか。この話よく考えると、かなり夢物語と言われてもしようがないようなPlot設定で、そして感動のキモだって結構ベタでしょう。

 

ランナーじゃないほうが多い、10人だけのギリギリのメンバーで、日本人のお正月イベント箱根駅伝初登場にして、シード権獲得10位入賞ですから。

 

逆に言えば、原作が実に稀有な作品だと言うことでもあります。みんな小説も読みましょうね。アニメは小説ファンにとっても、まずアニメ化としては最高の出来栄えでしたよ。

 

でも、だからこそ小説も読んでね。

 

逆に、アニメのキャラクターデザインを思い浮かべながら読んで見ましょう。 あ、アニメのDVDもどんどん出てます。見逃した人は買いましょう。何度見ても楽しめるタイプのアニメですから。

 

 

文庫版の解説には、作者がいかにこの話にリアリティを持たせるために、膨大な取材と時をかかたか説明がありますが、

なんだろうこの臨場感

 

アニメが箱根駅伝の本番に入ってから、とにかく背景の書き込みが半端でなくなります。

 

私、ずーっと昔々の子供時代に、それこそ東名高速道路どころか第三京浜もなかった頃に、この道通ったことを覚えているのです。だから懐かしい風景。

 

その風景の先へ、先へと、ひとりひとりのメンバーが、自分と向き合い、さらにその先を目指して全速で走ります。

 

もちろん、ダブル主人公の走と、灰二の走りも感動的だけど、確かに最終回はとても美しかったけど、その少し前の箱根山の上りと下りを走った二人が今ふと胸をつくのです。

 

 

 

このレース、まずは10人の中で一番走ることが苦手な王子が、それでも第一区間を完走仕切ることから始まりました。

 

その後、ぐんぐん抜き返し快走を続ける寛政チームだったのですが、前半最後の選手、神童が大変なことになっていたのです。

風邪で高熱を出しながら走る神童。

 

その姿をみて、走は初めて灰二が言った強さがなんであるか知ったそう思うのです。

 

 

アニメの神童は、決して強そうではなく、優しそうな泣きぼくろが目立つ顔立ち。

 

本当に、本当に、つらそうであっという間に最下位に落ちる。

 

でも走り続ける。平常だったら得意なはずの上り坂が、こんな状態では更に彼の走りを困難にする。

 

それでも走る彼の上に、雪が降り出す。

 

雪はふわふわと軽く、舞い、そして神童が抱えて走り続ける何かは多分一番思い物。

 

でも、神童も、

風景の先へ飛び出していく。

 

翌朝、10人の思いをつなぎとめた神童の思い背負ながら、今度はユキが走り出す。

 

ユキは下り坂が得意。

 

雪の粒が痛く感じるほどのスピードで、ユキは疾走する。

 

転んだらおしまいだけど、もうそんなことは考えない。

 

ただ、前へ前へ、

 

風景がどんどん後ろにとんでいく。

 

ユキは本当に風景の先へと進んでいく。

 

彼の速度は天性のランナー走の速度にどんどん近づいていくのを感じながら、ふと思う

ああこれは、普段走が体感している世界。

 

走、お前はずいぶん、寂しい場所にいるんだね。

 

ああ、走る時本当に赤裸々に、一人ぼっちなのですね。

 

 

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私は、特にこの二人の走りに心惹かれてしまったけど、多分人はそれぞれに、特に心に響くランナーを見つけられると思います。

 

今はただ、こんな稀有な物語を生み出してくれた原作者と、この原作を活かしきったアニメ製作者に、ただ

合掌

 

 

 

 

 

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