昨夜は、妹の会社の営業チームの懇談会を、人形町のミシュラン一つ星、お肉の割烹料理というコンセプトでいまややたら予約が取りにくくなった、
花柳さんで行いました。
花柳さんに初めて行ったのは、2015年、その頃は´然’といってましたが。やはり一番最初に行った時の印象は強烈でした。
こちらの看板料理のひとつである、一口すき焼きや、ウニと和牛のお寿司とか濃いけど、するっと喉元を通過していく感じでしたっけ。
こののど越し感は、デザートまで徹底していて、自家製の葛切りがとてもさわやかでしたから。
あのころ、お任せのコースは一万円しなかったのです。
それが、花柳と名前を変え、ミシュランの一つ星をとり、さらに外国人のお客様がずいぶんと増えているらしい今、基本の月替わりのコースは18000円に跳ね上がり、さらにいまでは、その倍の価格のお任せコースというのもあるのです。
妹は値段が上がってすぐ、私に高いほうのコースを試してみるかと聞いてくれたのですが、高くなる主な理由をたずねたら、いわゆる超高価食材、キャビア、トリュフ、フォアグラなどを使っているからだそうで、胸が焼けそうな感じで辞退しました。
さて、昨夜のお料理ですが、正直おとといのラボンヌターブルのコースと比べてしまいますね。
まあ、大体後半食べ残しが出てしまうぐらい、そもそも私には量が多すぎる。まあ、それはなんといってもアラSixtyですから、もうそんなに重いものばかり食べられないという問題はあります。
ただ、やはり全体としてみた場合、正直やりすぎ感が強いのです。
大体先付の、トウモロコシのすり流しですが、これおいしかったのですが和牛のコンソメゼリーだけで十分で、フォアグラは余計です。
フォアグラのおかげで、先付としては正直重すぎる。
まあ、値段上げたから、こういう食材を入れたいのでしょうね。
あと、定番ですが、正直夏に、シチューの小鉢はいくらおいしくても重すぎる。何かもっとあっさりしたものを工夫してほしい。
そして後半、定番かついまだ大好きな一口すき焼きの後、椀物なのですが、これはその後のシャトーブリアンをいただくために、ほぼ全部残しました。
重い、重すぎる。
妹は、もともと食が細いので、若い人たちにコースの半分ほどは手を付けずに挙げてしまいます。
私は、椀物手を付けてしまったので、失敗。でも締めのご飯とお味噌汁についてきた焼肉は一枚残して、あげることができました。
そもそも、まだ’然’だったころは、焼き物として、炭火で野菜をテーブルで焼いてくれたのですよね。それがなくなって、あらかじめ焼かれた野菜になり、それも今はなくなって、とにかく
肉ばかりで重い。
でも、ご飯についてくる茄子のお漬物すごくおいしかったし、ジュンサイのお味噌汁もよかった。
こういうものすごくおいしいのに、べつに値段安くしなくていいから、もう少し野菜を増やしてほしい。
飲み物はワイン、赤白一杯ずつ、そしておなかが満杯の感じは、おとといのフレンチの後と一緒でした。
寝る前に、胃の薬も飲みましたし。
でもね、夜中胃のもたれで目が覚めてしまったのです。
これは、胃腸の調子が改善した、
フレンチの翌朝の真逆
まあ、中国系のお金持ちのひととかは、とにかくたくさん和牛がでてきて、高級食材もふんだんにつかわれていて、それなりに高いお値段という設定に限りなく惹かれるんでしょうが。
ところで、ここはどういうわけか、ウエイトレスさんたちがかなり
トロイ
たぶん、すごく安いお給料でこき使われているのでしょう。
私たちは9人、そのうち社長の妹、役員2人、残りは20代が新人を含めて3人、もう少し上3人、私だったのですが、
食事を、なんと
若い人から出していくのです。
そもそも、フレンチだったら女性、日本食だったら年長者から食事を出すものです。
私は、妹がスポンサーになってる外食に関してはこだわるたちなので、すぐ注意しました。
役員の一人は、お兄さんがレストラン業界で働いていらっしゃるので、やはり私と同じように目ざといのです。妹の会社では、時折ここを使いますので私以上に、お店の人の顔を覚えているみたいです。
で、彼女はこの前ここに来た時(3月です。)同じこと言われていて、少しも学習していなかったと指摘してました。
ラボンヌターブルのウエイターさんは、しつこいくらいに熱心でしたからね。あちらのほうがずっとお安いくてコスパいいのに。
花柳さんのお肉料理は、一つ一つはすごくおいしい。
でも、全体としてみた場合、若くて健康か、健康を害しても美食にふけるというのでないかぎり、私には
バランスが悪すぎる。
すこし、野菜も多い、軽めのコースとか作ってくれないかしら。
あ、ところで昨夜の白のグラスワインは良かった。なんでも貴腐ワインだそうで、とにかくすっきりとした最初の味わいの奥に、いろいろと隠れていて楽しめました。