中国人富裕層の影響でお気に入りのレストランが驚愕値上げ、なんかめげました。

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少し前にこんな記事をダイヤモンド・オンラインで読んだのです。

中国人富裕層が日本の焼肉店に不満を感じる意外な理由

簡単に内容のポイントをまとめると、中国人の富裕層というのは、基本お金たくさん払わないと美味しいものが食べられないと言う前提でレストランを判断するのだそうです。

つまり日本人、特に私のように、死んでも

コスパ

なんて考えない、

安いとちゃんとしたものを出してもらえないだろうという思い込みがあるのだそうです。

後、中国の大都市の日本料理屋とかがものすごく高いことも、この思い込みの裏付けだそうです。

怖いですよね。これ値段の高さだけが、物事の価値判断の基準になっているということですから。

さらに、もっとひどいことに味よりなにより、どれだけSNSなどで自慢できるかが重要なのだそうです。

その意味でミシュランの星がついてしまったレストランに行くことはさらに輪をかけて重要なのでそうです。

とはいえ、日本人に比べどうも中国の富裕層は全体的にみてあめりグルメとして洗練されているわけではなさそうです。

これがまあこの記事のタイトルに繋がるわけで、彼らが好んで行きたがるのが高級ステーキハウスや焼き肉など。

まあ、アメリカにいても和牛への憧れ強いですから。わかりやすく美味しい料理ですし。

さて、ここでこの記事の影響らしきものが私の身近にもせまってきたしまったということの説明に移りましょう。

私の場合、2015年から実家の事情があり、日本に年数回定期的(今は春と夏)にもどるようになったという状況があり、いわざ日本滞在中の数少ない楽しみの一つが美味しいものを食べるということでした。

そして、最初に見つけたレストランが、このいま問題にしているところ。

場所は人形町。

実家はなにせスカイツリーまで地下鉄で二駅という下町なので、あまり観光客がおおすぎるところまでは足を伸ばしたくない。

そんな縛りで、東京駅、日本橋、人形町、宝町などを中心に調べて、試したのがこの、

お肉割烹のちいさなレストランでした。

で、たしか2年ちょっと前に改装して、なぜか名前も買えて’花柳’。確かに最初の空間に比べて、妹の会社の役員さんたちと会食するのにはより居心地のいい空間に放ったのですが、

ここ、同じ頃に、

ミシュランの星一つとってしまったのです。

ここのお料理は、とにかく各地の名産の和牛を様々な形で食べさせてくれる確かに割烹料理で、いわゆるステーキハウスとひと味違います。

そのバラエティがとにかく素敵で美味しくて、一回で私のお気に入りにはなったのですが、

とにかくどんどん予約が取りにくくなっていき、

実は去年の夏、一ヶ月ちょっと日本に滞在していたのに予約を取りそこねてしまったのです。

というわけで、今回日本行きは3月前半ですが、飛行機切符購入を昨日済ましてすぐ予約をお願いしました。

幸い、予約は取れたのですがそれと一緒に帰ってきたメールの内容がすごかった。

’あ、すごく値上がりしたわよ。今までと同じコースが18,000円で、後いまはSpecial コースがあってそっちは36,000円だって’と。

更に調べてもらったところ、Special コースが高いのは、トリュフやcaviarを使うからだそうだと言ってきました。

なんで今さらトリュフやcaviarなのよ!!

妹は、私の分だけでも36000にしようかと言ってくれましたが、パス。

ちなみに私が最後に花柳にいったのはちょうど一年前、基本同じコースが12,000円ぐらいでしたから、こちらの値上げ幅もかなりのものです。

ただ、もともとのコースは12,000円では、むしろ安いという印象をいつも持ってましたから。そのかわり、うちの役員さんたちと行くときは追加オーダーしたり、飲み物をバカバカ取りましたから。

大体、レストランで一番儲かるのは飲み物なので私達は悪い客ではなかったはずです。

さらに、2017年の夏は2回、別々のグループで行っておりその二回目の時に、まあ向こうが一応気を聞かせてくれたのだろうとは思いたいのですが、そのときの特別コースを進められるままにオーダーしたのです。確か少し高めで18,000円ぐらいだったと思いますが。

で、その特別コースで何品か和牛ベースの品の代わりに出てきたのが、

朝鮮松茸の品々でした。

まずかった。

私は昭和生まれの人間で、さらに父がいわゆる美味しいお店に時々連れて行ってもらえるという幸運にだけは恵まれました。

後、昔は国内でも確かに高かったですがそれなりに国産の松茸が取れていたのです。

ですから私は本物の松茸の味をしっています。

記憶に残っている美味しかった松茸の料理は二種類覚えています。

一つは祖母のお隣の同じようなまあ悠々時的のおばあさんが、とても料理の上手な方で秋になると必ず松茸の香りの高い土瓶蒸しを振る舞ってくれました。

もう一軒は、銀座の老舗の焼き鳥屋さん鳥長。といっても先代のお爺さんが行きていた頃の話です。私は子供だったのでつくねが大好きでした。ですからずーっとあとで焼き鳥屋さんにいってつくねを注文してずいぶんがっかりしたものです。

あそこは、必ず大根おろしがついてきてそれがすごくあって。

さて、鳥長さんでは秋になると松茸の特別メニューがありました。松茸を鴨の肉で巻いて炙ったもので、さすが一串全部は食べさせてもらえませんでしたが、私達三人姉妹に、鴨でまいた松茸一切れずつをくれました。あれはもう本当に美味しかった。

まあ、子供の頃は松茸といっても大体松茸ごはんでしたが。

ともかく、花柳さんで食べた’朝鮮松茸’は、実に全くあの独特の香りが立っていなかった。

いま、花柳さんのウエブサイトを見ると、夏の終わりから秋にかけてまた’松茸’コースをやるそうです。ということは人気があるのよね。

ということは、もはや

本物の松茸がどんなものか知らないひとが高いお金を出している。

なにか割り切れません。

どうか、本業のお肉割烹の味が落ちませんように。今はただそれだけを祈ります。