さて、私が結構まめに読んでいるブログはイケハヤさんばかりではありません。

ちょっと恥ずかしいのですが実はセレブ系のブログでお気に入りが一つ、しかもParis ものです。

中村江里子さんのアメブロです。

なんで、今日このブログを取り上げたかと言うと、このブログ過去2日間のポストが一番生々しく、パリの暴徒化したでもの状況を伝えていたから。

 

中村さんはもと人気女子アナウンサーで、しかもご実家が銀座にビルを所有する、楽器店の老舗という、まあお金持ち出身ですね。でフランス人の旦那さんも、ブルジョア出身です。確かにいかにもパリのアパルトマンというところに素敵に住んでらっしゃるし、どうもエルメスだけはずいぶん好きみたいだし。(でも、他のブランド物でいかにもというのはほとんど出てこない。まあエルメス馬鹿みたいに高いから、それだけで十分ていう話もありますが。)

 

でも、この人のブログ見てつくづく思うのですが、本当に日本人の女性って、たとえお金持ちでも、やたら働き者ですね。

とにかく、めったなことでは人任せにしない。

子供命だし。

 

日本の格差はどうしようもなく広がりつつあります。でも、他の国でみられるよな’使用人クラス’の台頭はまだ起きていません。それは、本来使用人を雇えるような経済力があるクラスが、ひとえにあまり’使用人’という存在を使いたがらない。

 

特に日本の女性はそう。

 

なんせ、いまだにBaby Sitterですら心理的に抵抗がある人が結構いたりする恐ろしい社会ですから。

 

同じアジア人でも、例えば中国系のお金持ちの奥さんとかものすごく怖い。

 

後、そろそろ貧困層の固定化の萌芽が見え始めているものの、これもまだ他の先進国にくれべるとそこまでひどくない。

 

結局、江戸時代のかなり独自の富に対する美意識あたりがルーツかも知れません。大体江戸時代というのは、他に例を見ないほど、実質的な富の集積と、社会的権力そしてプレステージがかなり分離していましたから。

 

月並でも’武士は食わねど高楊枝’とあるように、お金がなくてもそれが社会的にローワーだということにはならなかった歴史的時間が、日本の場合ある種独特な平等意識基盤を作り上げてしまったと思います。

 

だからこそ、生活が苦しいという理由だけで、自分の経済的利益に直結する政党を選ぶとは限らない。そんな奇妙な減少が続く。

 

そして、戦後日本で、暴徒化したのは後にも先にも

団塊の世代から生まれた学生運動が過激化したときだけです。

今振り返ると、あれはずいぶんと贅沢な暴動のように思えてしまうのが、実は怖いのですが。

 

ともあれ、数年前にうちのすぐ近くで起こったBaltimoreの暴動でも、先週から続いていたパリの暴動でもやっている側のきっかけには、かなり切羽詰ったものがあるのです。

Baltimoreの暴動は、黒人暴動の典型でどういうことかと言うと、基本警察の暴力行為さらに正当防衛という名の殺人がきっかけです。

 

Parisの場合は、低所得層のさらなる所得削減がきっかけです。フランスは実はどこのくによりも、労働者層の権利意識が強い国ですから。そして、マクロンの富裕層への減税は、景気の回復のためとはとてもじゃないけど見てもらえず、ただ自分と同じ特権階級に甘いやつと思われるだけです。

この辺はとてもフランスてきで、アメリカのようにブルジョアをどこかで崇拝するような精神構造は殆どありません。

 

さて、翻って日本ですが、

 

今の日本の貧困層に落ちてもおかしくない人たちに、やはり例えばフランス人のような労働者意識はありません。

 

なぜなら圧倒的多数が、

どうにかなると楽観しているから。

 

それは、イケハヤさんが焚きつけるように、会社の社畜なんぞに甘んじなくとも、’ブログ’とか’アフィリエイト’とかで、食っていけるのではと思っているのでしょう。

 

あるいは、立花岳志さん言うところの、’好きなことだけして食っていく’ことが可能だと思っているでしょう。

 

でもそういう自営業って、所詮

成功率低いでしょう。

誰でもできるけど、実際に物になるまで続ける人は限られているでしょう。

 

ブログ一つとっても、最低半年、最低一年、最低200本と、いろいろな最低説があるけど、この最低線をクリアできない人がほとんどなわけでしょう。

 

私なんて、何も考えずにそして中にはそれなりに面白い内容もあったのに、アメブロで500本以上無駄に一度書いてますから。ハハハ。

 

日本の場合、政治は3流、そして大企業のほとんども2流なので、少子化対策として思い切った移民開放策を取る方向には、そう簡単には進まないでしょう。

 

ということは日本の人口は減る一方。

 

ただこれ一つプラス面があります。なんだかんだいっても農業をやれば食べていくことはできるでしょう。

 

だからこそ、実はNetで起業なんてことより既得権益にまみれた老人層を少しずつ抑え込んでいけば、田舎で暮らすことを志すほうがが多分成功率高いでしょう。

 

もちろん今は過渡期ですから、いろんな形で今田舎を牛耳っている人たちと、いろいろとぶつかることが多くて大変でしょうが。

 

実は、すでに日本人以外が、日本人がこだわる地域のプレステージが比較的低い地域に少しずつですがCommunityを作っているようです。

 

ともかく、それもこれも、私達日本人がなんだかんだ言っても大抵のことをそこそここなすという独特な能力に恵まれているからでしょう。

 

日本人は世界一まめな国民性を持っています。だからそう簡単には

荒むことがない。

 

ほら、外でお金稼いでもうさぎ小屋に住んでいるって馬鹿にされたでしょう。でも、それって逆を言えば、別にこれみよがしの富がなくても結構楽しんで暮らせるということです。

 

で、こういう話になると、日本の江戸市民て、やはりそれなりのロールモデルになってしまうでしょう。

 

暗黒という言葉が二度も入っている割には、なにか楽観的な内容になってしまった。

 

そういえば、フランスの場合、英国以上にEUが多分マイナス面多いと思う。もともとあそこは農業大国で、美食を文化として売り物にさえしてきたのだから。他の国から特に物価の違いもあってやたら安い農産品が入ってくると、国内たまらないでしょうね。

 

日本人はそれでも、他を節約しても国内産の食品を買おうとする傾向が強いけど。ただこれが壊れると先が怖い。

 

後、やはり食品に限らず中国産の製品をどうにかして避けていかないと国内生産は減っていき、日本が国として成り立ちにくくなる。

 

アメリカの場合、ドルにものを言わせて世界中を買い叩くかたちで生活を向上させてきた結果、本国の産業が空洞化したのだから。

 

安いもののつけはいろいろな形で後で増幅されて回ってくる。その意味で今日本はかなり際どい位置にいて、まだその先がどこへ続くのかは分からない。

 

ただひとこと、荒まないで欲しい。

 

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