今アメリカの東海岸は丁度お昼時、土曜日の朝はまず歩いて25分ぐらいのとこにあるスタバへ行きます。

戻ってきて、洗濯物を入れ替えて(今回は先週洗わなかったバスタオルが余分にあるのでいつもより量がある。)ちょっと一休みしたくてTVをつけたのです。

大体、最近リアルテイムで見るものと言ったら基本ニュース。そもそも、ON DEMANDで今シーズン放映済みの番組を見るつもりでつけたのですが、MSNBC(NBC系のケーブルニュースチャンネルです。)が昨日の夜Rachel Meadow Showを見たままになってたので、土曜の朝のニュースショーかなと思ったら、

ピッツバーグのユダヤ教会が銃撃されたと!!

 

この教会は、ピッツバーグの由緒ある私立大学、カーネギーメロン大学に近い、いわば学園町です。

で、ユダヤ教会がターゲットですから、もうあきらかにAnti Semiticで、

Hate Crimeです。

 

実は今週、今分っているだけで計14名のトランプを正面切って批判する人たち宛に、パイプ爆弾が送りつけられています。

最初の爆弾はNew York在住の民主党系最大のサポーター、ジョージソロ、その後ヒラリーにもオバマにも爆弾が届き、さらにマスコミで表立ってトランプを批判してきた民主党系の論客や政治家がターゲットにされました。

 

これにたいする右翼の対応というのが凄まじくひどく、犯人が逮捕されるまでの数日間これは民主党が影にいてやらせた陰謀だという言説が結構ネットで飛び交っていました。

幸、といっていいのでしょうか、FBIとNew York 市警の共同作業が中心になって犯人が逮捕されました。

 

Florida に住むなんとNative Indianの血が混じった狂信的なTrump Supporterです。彼は現在ホームレス状態で、このステッカーだらけの白いバンが住居でした。

 

 

こういう人を見ると、つくづくヒラリーが使った表現がいかに適切で正しかったかが思い起こされます。

ちなみにいまやかれは、MAGA Shooterと命名されて流通し始めました。

MAGAは、トランプのスローガン、Make America Great Again.

 

もちろん、ヒラリーは一部のトランプサポーターをこう呼んだせいで、ずいぶんたたかれましたが。

ロシアがどれくらい前回の大統領選挙を弄ったかは、今回の中間選挙が終わるのをまたなくてはなりません。

ですが、ヒラリーが情報操作にしてやられたのは事実ですね。

アメリカには、日本とは別の形で根強い性差別意識が存在しますから。

たとえば、前回の選挙で、黒人であるOBAMAのサポーターが、ある部分トランプ支持に回ったという怖い事実。

 

まあ、トランプが大統領になって、唯一の大きなプラスの流れは、女性たちの危機感でしょうか。

 

ともかく、やはりFBIのきちっと機能している部分と、9-11以降特殊な進化をしたニューヨーク市警はお手柄です。

でも、この事件のあとも、トランプは性懲りもなく、共和党の応援演説の場所で相も変わらず扇動し続けている。

トランプの言説の異様さ、そして危険性の本質ははたして日本に伝わっているのだろうか。

近代以降、大統領、そして大統領候補者が、政敵にたいして暴力行動を扇動するよな発言はいちどもありませんでした。

 

トランプの先導によって、極右の一番ひどい部分が、白昼堂々と、リベラルや(大抵はカウンタープロテスター)、マスコミの人間、そしてマイノリティをボコボコにし、さらにそれをご丁寧にVideoに収めFacebookなどで誇示することが起きています。

 

ここに来てそういう連中が、FBIによりまとめて逮捕されましたが。

トランプの登場で、人種差別も性差別も移民差別も、隠すべき悪いことではなくなったのです。

ここから、移民とおぼしきヒスパニック系の市民を目の敵にする言説も強くなっています。

 

そしてこの爆弾事件のまだその背後捜査が続く仲、この銃撃です。

 

数年前に、無職の若いどう仕様もない男が、とある身障者の施設に押し入って、多人数を刺殺した事件を覚えていますか。

いま、勢いをましているトランプ主義者を理解するには、あの男を思い浮かべるのが一番近いと思います。

しかも、あの男は、自分は安倍政権の趣旨を実行したまでで、感謝されて当然みたいな発言をしましたでしょう。

 

今起こっているトランプサポーターによるテロも、それです。

そして、アメリカでは銃が使いたい放題です!!

 

正直なところ、今やほとんど影を潜めてしまった、穏健派の共和党に目を覚まして欲しい。トランプとそのサポーターはもはや正常なシステムなど問題にしていない。

ちょうど、ドイツの普通の人々がナチスに台頭を許したようにこのままなしくずしにアメリカをだめにしていいのでしょうか。

アメリカに1984年の暮れに来て以来、初めてあり得る恐るべき未来の片鱗を目撃している気がします。

 

ところで日本はどうなるのでしょう。

 

ちなみに、ヒラリーが使った言葉は

Deplorable

辞書でひいてみてください。

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