戦争のライブ画像というと、私は、

子Bush大統領のイラク進攻を思い出します

 

あの時私は、アメリカのToyotaのDealerで、車のメンテをまっていて、その時にCNNが大々的に、アメリカ軍の攻撃を映しだしました。

それは、ある種の花火のように綺麗で、それと同時に他人ごととしてつい見てしまう自分にぞっとしました。だって、あの綺麗な砲火の下で多くの人が死傷しているのですから。

私は戦後生まれですが、太平洋戦争最大の空襲、東京大空襲の後がまだ残っているころを覚えている昭和世代です。

きっと、最大の市民の死者を出したこの空襲は、空爆する側から見たら綺麗だったでしょうね。

と、かつては動画というと基本的にFilm的な俯瞰が基本でした。

それがYoutubeをはじめとする

ビデオ動画ですべてがかわりました

 

メッセージ系のSNSが、いろいろな市民運動の武器となったことはすでによく知られていますが、そんな中で、やはりスマホで取った動画の拡散がここ5年ぐらいの間に、ものすごい勢いで影響力を増しています。

ここ数年のアメリカでは、たとえば警官による黒人差別の実態が非常に強く訴えられるようになってきたのが、

白人警官が黒人市民を殺す動画がスマホで取られて拡散したこと

 

これです。

そして、今回のプーチンによるウクライナ進攻は、

スマホで動画拡散された最初の戦争です。

 

ウクライナは、たとえばアフガニスタンではない。つまりITインフラ、携帯電話のNetworkが基本確立している。

EUを見ていても、最初は頭だけで金勘定していたのが、どんどん

ウクライナサポートに切り替わっています

 

トランプの件では、さんざん隠れロシアに使われたFacebookも、ウクライナのためにさっさとロシアプロパガンダとみられるアカウントを凍結してますし。もちろんTwitterやYoutubeで、ロシア側のプロパガンダなんて見られません。

たとえば、一応ロシアの口実となっている、ウクライナ政府により東部の独立運動の弾圧ですが、もしそれが本当にものすごくひどいものでしたら、正直Youtubeで拡散していたと思います。

今回のウクライナ進攻が実際に起きて、逆にこの東部の独立派の人たちからは、’いや、ロシアに出っ張れとは頼んでない’という声がおおきいそうですから、かなり眉唾だと思います。

それに比べて、

ウクライナ進攻のLive Stream は全開

 

この進攻の第一段階の結果を決める金曜日の夜は、私、このLive Streamをずっと開いてました。

あの夜は、銃撃を画面でそこまではっきり見ることはできませんでしたが、

銃撃の音声がはっきりと拾われていてすごく怖かった

 

アメリカ時間金曜日の夜は、確かせいぜい5-7万人ぐらいだったのですが、今や300万に越えですね。

これLive StreamのViewとしてはけた違いですよ。

 

そして、ウクライナのZelensky大統領!!

 

この人はもともと、TV番組で、政治風刺コメディを作ったり自分で演じていた人ですが、もともとはキエフ国立経済大学で、法学をまなんでいます。実はいまウクライナからの独立を叫ぶ東部出身で、しかもユダヤ系でロシア語が母国語。

ですから、大統領になってから、ウクライナ語を特訓をしたそうです。

ともあれ、こういうBackgroundですので、ご本人は結構

出来たらロシアと普通に付き合っていきたい

 

それが、2014年のクリミア割譲以来どんどん悪化する対ロシアとの関係のなかでの今回の進攻。

もはや、

完全に英雄です!!

 

しかもこの人、顔がプーチンの強面の悪役顔の正反対、割と話の分かる、基本リベラルな現代的のお父さんという感じです。

こういう人が、

僕は逃げない、首都キエフに残る。徹底抗戦しよう。ウクライナは自由だ

 

みたいなことをいうと、本当に凄みがあります。

そもそも、コメディというのは人間の文学活動の中でも、もっとも知的洗練を求められるもので、基本IQ高い人が多くて、しかも基本的に権力志向がほぼない人が多いのです。

最初の、ビデオでは、かなり死を覚悟した様で、こうやって話せるのも最後かもしれないなんて言ってますからね。

いやー、いったん国外に家族と一緒に避難したあとで、またウクライナに戻って市民戦線に参加する人がどんどん出ているのも、さもありなんですよん。

動画メディアの影響力は、ものすごいスピードで国政レベルに達します。

だから、EUのもともとロシアとなんて対立したくない派がどんどん変わってるし、アメリカの経済制裁も

エスカレートが早すぎ

 

フィンランドは、NATO加入の再興するといいだし

スウェーデンは、1930年以来はじめて、外国の紛争に武器を送り出し

 

なにより、NATOのかなめのドイツの豹変がすごい。

ドイツは、原子力発電をやめる方針に決めて以来、ロシアからの天然ガスに頼りきっているので、ロシアにあまりきつくいいたくなかったのですよね。その辺をしょっぱなから、例えばポーランドにきつくつつかれています。

でも、今や

ドイツもウクライナを完全サポート

 

ロシアの同盟国である国々も今回の進攻には反対。例えばロシアとはかなり親密とみなされているカザフスタンも反対。

ロシアというより、プーチンの傀儡のベラルーシぐらいしか、プーチンの見方はいないでしょう。

そして、肝心のロシア国内ですが、

対ロシアの経済制裁の効果がこれから効いてきます

ただし、これはロシアの一般市民にとってではないですね。ロシアの一般市民なんて、もう本当に長い間経済停滞や、崩壊と付き合ってきたので、いまさらルーブルが暴落しても、諸外国との物流の流れが滞ってもそこまで影響されません。ロシアは、中国と違って、今だに経済成長の恩恵を受ける中間層なんてものは存在しません。大体、ロシアの経済規模は本当に小さいし。

ただし、ロシアにはプーチンの側近である、いろいろやばいこともする富豪たちがいます。

つまり、

経済制裁で一番影響を受けるのは、このロシアの大金持ちたち

 

まあ、私基本ロシアってあまり好きじゃないです。もっと、正確に言うとロシア男性って嫌い。すごく男尊女卑で、さらに非ヨーロッパ蔑視ですごいですよ。特にアジアとか嫌ってるし、日本も下に見たがるし。(私が出会ったロシア人男性は、すべて大学院時代の経験ですが、本当に皆嫌な奴だった。これがドイツ人だと、いやな奴といいやつの差がすごい。ドイツ、ロシア、東欧を除くと、基本的にヨーロッパ人は友達付き合いしやすかったです。一番ノリが良かったのはやはりイタリア人。後、イタリア人女性はすごく好き)

北方領土なんて絶対帰ってきませんよ。いい加減にあきらめたほうがいい。むしろ、日本はもっと西側とあと、中国に取り込まれそうになっているアジアとどんどん仲良くしたほうがいいと思います。

ちなみにこういうわけなので、ロシア系の女性とは、まあ同病相憐れむ的な感じで、親近感を持つことが多いですが。

というわけで、どこも地政学的分析ばかりしてますが、私から見るとメディア分析が書けていると思います。

だって、こっちは、リアルタイムでトランプ政権誕生以来、ロシアのメディア戦略の実効力と恐ろしさを体験してきましたから。

ちなみに、この辺を日本の政治家で一番よく分かっているのが、

小池百合子東京都知事です。

 

ホリエモンが嫌うのはわかるけど、彼女政治家よ、そりゃないでしょう。スマホだけで仕事ができるなんて豪語して、オンラインサロンで荒稼ぎしているしている男がいったら、単なる性差別でしょう。

(追記、都庁ビルだけでなく、スカイツリーもブルーとイエローコンビになりました。こちらは余計なことですが、実に綺麗です。)

好き嫌いは別として、いまだに総理の座をあきらめていないのは、もはや年齢的にはシニア女性の私としては感動ものです。

というわけで、

私たちの世界観がいかに、毎日のメディア経由のInputに左右されているかを、忘れないようにしましょう。

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