Trumpのロシアの癒着は現実であり、日本にも関係ある怖い状況です。

シェアする

昨日のネトウヨのトランプサポート発言を読んで、つくづく不思議になりました。この人達は一体誰の味方なのだろう。

トランプが今までの共和党右派と決定的に違うのは、彼のロシアよりというより、

ロシアべったりの政策や行動は現実です。

ここらへんの怖さ、どうもまるで日本に伝わっていない。なんだかんだ言っても、アメリカと西側諸国にとっての最大のAdversaryは、一にロシア、2に中国、そしてその後にいわゆるRougue 国家、北朝鮮、イラン、そして国家ではないISなどのテロリストが続くわけです。

もちろん、ロシアの場合一度は、旧ソ連連邦が崩壊し、かなり小さくなりました。で、紆余曲折を経て、今のプーチン体制は、以前よりスケールダウンした、旧ソ連のあり方に近くなってきているわけです。

西側受けが良かったGorbachevのあとをついだYeltsinの西洋型資本主義への移行実験はひどい失敗を迎え、その好きをついて台頭し覇権をとったのが、もとKGBのPutinです。彼はKGBの経験を生かした容赦のない反対派の抑え込み(毒殺、暗殺、強権逮捕などは多分序の口)を、ソ連崩壊の際にのし上がったロシアンマフィアを取り込むことによって可能にしてきました。

スケールダウンしてしまったロシアにとって、唯一の半ば眠れる巨大国家資源が、北極海沿岸を中心とする油田です。

プーチンのもと、ロシア経済は、石油資本 Seven Majors 最大であり最凶でもあるエクソンとこの油田を共同開発することによって、再生させるべくものでした。

だからこそ、ウクライナ侵攻の結果、西側の国が共闘してソ連に対してEmbargo(禁輸)を開始したことは、危機でした。

ここまでの経過を理解しておかないと、何故ロシアが国運を賭けてまで、アメリカの選挙に介入するなんて、本来眉唾ものの陰謀論と思われかねない暴挙に出たかは理解できません。

ちなみにトランプ政権の最初のSecuretary of Stateは、このExxonのもとCEO, Rex Tillersonです。

ただ、結果的に今のところRussiaに対するEmbargoは解かれていません。ロシア選挙介入疑惑が表沙汰になり、逆にあの時点でEmbargoを解くことが難しくなったのですね。

その代わりと言ってはなんでしょうが、Trumpは大統領就任以来、アメリカの諜報局や、FBIだけでなく、西側諸国の活動を台無しにするような、発言(ところでアメリカの大統領なんて人の発言は、一般市民とは違うレベルの重みや意味をもってます。)や、行動を次々にとってます。

なにしろ、彼は、

NATO(北大西洋条約機構)をコケにする発言をしてます。

情けないことに、こういう発言はトランプのベース、つまり高卒以下の白人男性に結構アピールするのですよね。国際関係に無駄金使うぐらいだったら、国内で使え的な。

大統領就任以来、彼はアメリカ自信の情報局や、FBIをコンスタントに攻撃しています。

実は、まだオバマが大統領だった頃、ロシアが選挙介入していると言う情報は、共和党主導の上院、下院に入ってました。ただ、その時点では’アメリカの選挙戦’に政治的な影響を及ぼすべきではないという判断?!のもと、表沙汰にはなりませんでした。

でも、トランプはこれを逆恨みし、ウクライナに本来議会で可決された軍事補助を保留にすることによって、バイデン民主党大統領候補のあら捜しと、もともとのロシア疑惑を否定するような証拠?!を探せと脅したわけですね。

それが今弾劾審判のきっかけとなっているウクライナ疑惑のまとめです。

ここで、強調したいのは、

ウクライナをサポートすることは西側諸国の国益にかなっている。

だからこそ、ウクライナへのサポートは、めったに共闘しない民主党と共和党が一緒に素早く可決しているのです。

ですから、個人的な、しかも自分の政治的な利害のために、’国益を損ないかねない行動をとったこと’が、一番の問題です。

正直、もし民主党の大統領が同じようなことをやったら、共和党とそのシンパは、

反逆罪!!と叫びをあげます。

トランプによって実害を受ける心配のない保守系の論客は、カンカンです。

実際、’反逆罪’という言葉を持ち出したのは、民主党系ではなく、保守系の論客の一人です。

更に、今回の

シリアからの撤退

これは、さすがの共和党上院議員さんたちも、恐怖を覚えたようです。

情けないことに、トランプ自信はことの重大性を全く早くしてなかったようです。クルド占拠民たちが、虐殺されるくらいはそれほど大したことないと思っていたようですね。

このシリア撤退でも、得をしているのはロシアと、トルコ。

さらに、国内の反応に押される形で、クルドの代わりに台頭してきたISISのリーダーを暗殺してませすが、なんとこのオペレーション、

トランプはロシアに知らせ、下院の関係委員会には報告なし。

さらに、国際関係の対応する国務長官のスタッフのポジションがいまだに、全て埋まってはいません。

いわゆるキャリア官僚と呼ばれるプロが、トランプ政権下で働くことを嫌がって、応募者が下がる一方。

もちろん、目立つPositionには、Trumpがなんの資格もない人間をどんどん任命し、その多くは馬鹿げたスキャンダルを引きを越して辞職していきます。

日本人は、中国、ソ連、北朝鮮などに占領される怖さを考えてみたことがあるのでしょうか?

アメリカ大統領は、2期しか務められません。それこそ永久大統領にでもならない限り、トランプがゴリ押しでウヤムヤにしている罪状は、いずれすべて明るみに出ます。

何より、トランプが必死で隠している過去10年間の確定申告書が公表されたときに、トランプがどこに金銭的な負い目を追っているかが、すべて明らかになります。

まあ、トランプ家所有の不動産は、ロシアにもトルコにも色々ありますから。

トランプのことを書いていてむなしくなるのは、他の大統領だったら、彼の言動ひとつで凄まじいスキャンダルになるはずのものが、

あまりに多すぎて一つ一つの恐ろしさに麻痺してしまうことです。

とにかく、民主党大好きの私にとって、歴代の共和党大統領や、彼らの問題のある政策が、まあそういう見方もあるかぐらいに思えてしまうほど。

トランプの言動は、恐ろしいのです。

そして、今現在議会委員である共和党員は、いずれトランプのサポーター出会ったことを後悔させられる日が来るでしょう。

まあ、もしそんな日がこなかったらアメリカはおしまいです。

今回は、外交の話ばかりでしたが、内政も凄まじいです。日本なら安倍政権はどうしようもなくとも、アメリカのような荒廃の進行とは比べられるものではないです。幸いに。

どうして、こんなにひどい国になってしまったのかと、つくづく思います。