今朝、東洋経済オンラインでこんな記事を見つけました。

50代に糖尿病で亡くなった男が残す痛切な筆録、「落下星の部屋」が20年以上も続いている理由

 

もうこれ読んではっきりいてショックを受け、さらに目が点になりました。

これ、どう考えても私に言わせれば、

 

医療の怠慢です!!

 

日本て、1型の糖尿病以外は、あまりきちんと治療しないのですかね?

調べてショックを受けたのですが、基本1型の糖尿病でないとなんと、

血糖値モニターに保険が効かない

 

厳密には、インシュリン治療をおこなっていないと、血糖値モニターを保険で使えないのです。

インシュリン治療で、実は一番怖いのは、血糖値が下がりすぎること。だから、この血糖値モニターの使用目的の優先順位は

血糖値が下がりすぎないように見張る

 

なんですよね。だから、血糖値を測るのは、基本一型糖尿病のためだといまだ決めつけているんでしょうね。もう信じられない。

***

私が最初に糖尿病を発症したのは、

妊娠性の糖尿病でした。

 

妊婦さん向けの、糖尿病対策のクラスに出ましたが、全員私の3倍はある人ばっかりだったので、かなりめげましたが。私の場合、娘を高齢で妊娠するために、いろいろとホルモンを打ってますので、そこが関連しているのだと思います。

 

で、妊娠性糖尿の場合、同じ2型でも、極力

アメリカの場合、投薬をさけます

 

ですから、血糖値のモニターを1日4回、さらに、食事日記をつけさせられます。あと、一応カロリーコントロールもあるのですが、私はあんまりこちらは心配しないですみました。ただ、とにかく糖分と炭水化物を減らしました。

血糖値は、朝1、後は、食後2時間後に測ります。まあ、これで血糖値モニターの使い方になれましたが。

この時期ですでに、かなり食品と血糖値のスパイクの関連が身につきました。何が悲しいって、とにかく白米は最悪でしたね。同じ甘いものでも、アイスクリームとかクリームはそこまでひどくない。むしろ脂肪分がないもののほうが、糖尿病には悪い。

産後、血糖値は無事に元に戻りました。でも、産婦人科の先生が、歳をとるとたぶん再発すると思うとは言われましたが。

 

私の、糖尿病の診断が下ったのは2016年の1月です。実は保険を買い替えようとして、血液検査を2015年の年末に受けて、ひどい結果でて、その時は、Ha1cが、9を超えていて顔が真っ青になりました。

それでも、血液検査の結果のレビューをした内科医の勧めには抵抗して、私は薬を飲まないで、とりあえず生活療法だけやると宣言し、血糖値モニターセットを出してもらいました。

その3か月後、4月に糖尿病の専門医(こちらだと内分泌代謝内科になります。)とやっと面接できたのですが、その3か月で、

私のHa1cは、6.8にまで下がりました。

 

というわけで、その後1年半は、投薬なし。生活療法だけでは少しきつくなって、やっとメトホルミンを最初は1日一錠、2年前から2錠になってます。

去年の末に、2週間だけ継続血糖値モニターをやらされました。

以前ブログでも書きましたが、去年の夏の日本訪問中、予想以上に隔離中の運動不足と、食事の内容の悪化でとにかく、

血糖値が上昇(2020年10月のHa1cは8を超えたのです。)

 

まあ、日本にいる間はひどかったです、来日して1週間ぐらいきちんと血糖値を測らなかったこともミスでした。とにかく測りだしたとたんに、

朝一の血糖値が200超えて、真っ青

 

ここまで上がると、結構大変で、その後、日本をたつころに170-180ぐらいまで下げたのがやっと。そして、アメリカに戻ってすぐは、時差ボケと対応するので、一時的にまた上がりました。

結局、朝一が150を切るようになったのは、9月の後半からでた。だからこそ、逆に10月のHa1cが8ちょっと超えで済んだのですがね。Ha1cは3か月の平均なので。

その後、2週間の継続モニターをしましたが、結果はまあまあ、一応合格。Ha1cは6.6でした。ただ、一時的に血糖値が200を超すことが数回あったので、これをさらにどうにかしようと思いました。

ともあれ、去年の後半はいつもより頻繁に血糖値を測ってましたので、いろいろと分かったこともあります。

まあすでに分かってましたが、空腹にすぐ白米やら、脂肪分のないお菓子を食べるのは最悪。でも最初にナッツや肉を食べると、スパイクはさけられる。

後、生活改善は、食事とエクササイズだけでなく、睡眠も大事。

で、睡眠に関しては、トータルで何時間よりも、継続してぐっすり眠れている時間がどのくらいあるかが重要。8時間トータルに寝たつもりでも、夜中に3回も起きている状態では血糖値が下がらない。最低で、4時間は続けて眠らないとだめ。逆に言うと、例え6時間弱でも、起き上がるとこなしに眠れた時は結構下がる。

と、ずいぶんまた学習しました。

でも、それもこれも、

血糖値をモニターしたから

 

ちなみに、私の糖尿病の先生は女医さんなので、しっかりこちらの話を聞いてくれますし、説明もいろいろとしてくれます。

最初に取り上げた記事のようなホラーは、基本、アメリカのガイドラインは、

 

Ha1cを7未満にキープすれば避けられるのだそうです

 

私の場合、肥満ではないし、(163㎝、60k)あと高血圧の問題はないです。コレステロールに関しては、いろいろとMixした血液検査の結果が出ているものの、何が何でも薬を飲むしかないというレベルには達してないので、薬はなし。

後、コレステロールは実は過剰な糖分のほうが脂肪より問題なのが分かってますので、脂肪はまるで制限してません。一度だけ興味があって、ANAで糖尿病食というのを頼んだら、脂肪カットの低カロリー食だったのであきれました。2度と頼んでません。

ともあれ、2型の場合も、アメリカでは保険で血糖値モニターがカバーされます。まあ、アメリカの健保なので、モニターは全額カバーですが、検査ストリップと、使い捨ての針は、部分カバーです。特に、検査ストリップは結構高い。それもあって、いまでは1日4回ではなく、基本朝一のモニターしかやってません。

ひどく上がってしまった時だけ、1日4回のルーチンに戻るわけです。

ともあれ、私はもはや糖尿病であることに対してそれほど悲観してはいません。

だって、もう60代ですから、そろそろ無理が出てますでしょう。逆に糖尿病なので、恐ろしい合併症を避けるために、せっせと血糖値を測り、健康な食事、睡眠の質、そして運動を心がけるわけです。

むしろ、こういう疾患がなくて、ぎゃくに癌や循環器系疾患にかかるケースが多いぐらいに思ってますから。私の家族の場合、父と、一番下の妹が、癌で死んでますし。

真ん中の妹に、ある意味私とは真逆のタイプの内分泌系の疾患が発見されましたが、彼女もおかげで以前より生活習慣にきっちり注意を払ってます。

というわけで、2型の糖尿病の方も、

絶対血糖値モニターはお勧めです

 

これって、心理学てきには、歴としたFeedback Loopですから、いい習慣を身に着けるのに最適なわけですよ。

それにしても、日本の保険というか、糖尿病の食事療法のガイドラインとか、いまだに低カロリーとかで、おかしくないですか?

 

 

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA