トランプ本人も数千人規模で感染を広めている、ホワイトハウスクラスタ―というスキャンダルの恐怖

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10月19日付のTime Magazineの表紙がこちらです。

昨日、トランプのキモイ風刺漫画を紹介しましたが、こちらはキモイというより、

怖い

White House coronavirus outbreak may have exposed thousands from Atlanta to Minnesota

この記事のビデオがこちら

記事のほうは読むの少し大変ですが、Videoのほうは、トランプがここ数週間に参加した数多くのイベントに、いかに多くの人が、マスクなしで、コロナなど存在しないかのようにふるまっていたかと淡々と伝えてくれます。

そして、それに続いて、トランプの側近たちが、ひとりひとり、

Infected (感染している)

と、紹介されています。

そして、さっさと病院から退院してホワイトハウスに戻ったトランプは、まだ姿は見せませんが、昨日の夜Foxの番組で電話で登場。

で、このビデオを聞いていただけばわかりますが、くぐもった嫌な咳を繰り返してます。

あ、来週の2回目のテレビ討論会は、中止になりました。

Virtualでやりますと言ったら、トランプがそれは嫌だ、一週間先延ばしにして普通にやりたいと勝手なことを言い出したので、中止になったのです。

バイデン側は、そのためにあけておいた時間は、アメリカの3大ネットワークのひとつであるABCで、視聴者にむけての質疑応答をやるそうです。

そういえば、今夜、金曜日の夜はなんでも今度はFox のまた別の番組で、なぜか、

公開、健康診断をする

のだそうです。

さて、すでに選挙まで一か月をきって、ついにいろいろな選挙予測で、

バイデン勝利という予測が出始めてます。

いままで、バイデンリードという状態は続いてましたが、それが必ずしも選挙戦の勝利予測にそのままつながるわけではありません。

なんせ、ヒラリーは300万票も余分にとって負けてますので

大統領選挙って、陣取りゲームみたいなものなので、基本人口の多い州って、かなり不利なのです。

それが、前回ヒラリーの負けを決めた3州、

Wisconsin, Michigan, Pennsylvania

で、トランプとバイデンの差がかなり開いてきたのです。

実は、これ以外でも、本来トランプが楽々と勝ったいくつもの州で、バイデンが善戦してます。

たとえば

Florida

このフロリダですが、多くのお金持ちのシニアが、リタイアして住んでいて、こういう人たちはそもそも、かなり熱心なトランプサポーターでした。

9月末の、あのひどいテレビ討論会でも、それほど影響が出なかったといわれていた地域なのですが、こういう層こそが一番、

トランプのコロナ感染にとてもショックを受けているのです

シニアですし、日本のシニアに比べて、アメリカのシニアってお金はもっていてもみな持病持ちばかリですからね。いままでは、コロナなんて大したことないと信じこまされてきたひとたちです。

こういうシニア層が、今度のコロナ感染をきっかけにとうとう離れだしてます。

さらに、ここに来て、一体いつからトランプはコロナに感染していたのかと、メディアが追及しだしました。夏以降、トランプ政権は、それまで月一ぐらいでやっていた

はい、今月もコロナ陰性ですよ

という報告をやめてしまっているのです。

大体、感染を公表したその直前に、彼はミネソタ州で、大きな選挙サポートイベントやってますし、オハイオでもちろんテレビ討論会をやり、さらに公表した同じ日の夕方には、ニュージャージーで、ファンドレイジングやってますから。

トランプひとりで、

約6000人感染させている可能性があるという試算もあります。

何度も言いますが、もしほかの国で国の首相やトップが同じようなことをしたらどうなると思いますが。

むしろ、遅すぎるタイミングで、とうとう憲法25条の検討の予備委員会を設置すると下院議長のPerociさんが、今朝記者会見しました。

この条項は、大統領が、身体的な、そして精神的な理由で大統領の任務を遂行できないとみなされた場合、大統領を、その任務から外すことができるというものです。

つまり、アメリカののトランプの状況というのは、もうアメリカ史上の

とてつもない異常事態です。