そもそもこの3月に来日した時、Tokyoの実家近くを車で通っていて、ボルダリングジムを見かけたのがきっかけです。

まあ、その数日前にTVのバラエティショーで、ボルダリングのミニコンペをやっていて、それでこのスポーツが日本でもはやりだしていたことを知ったわけです。

 

実は私の場合、1992年から、何度か空白期間があったもののインドアクライミングにはまっていたのですね。

 

最初は大学院の4年生から、postdocの二年間が終わるまでの4年間。なんだかんだと一緒に組んでくる人が見つかったので、この期間がたぶん一番楽しかった。若かったし、何より軽かったし。

そのあとずーっと御無沙汰していたのですが、たまたまうちの奴の友人がこれを始めたということで、2011年に再開。彼と組むだけでなく、この時は娘を連れていき、彼女にも上ってもらいました。

ただ、今考えるといまいちあせりやフラストレーションが強かったみたい。というのはこの初心者の彼ですが、私より20センチは身長が高い。しかも足が長い。だから極端に物理的なリーチが違うのよね。結果無理をして膝を痛めました。確か、クレバスを上るルートでしたっけ。

あと、なんか一回目に比べて、ジムで登っている人の感じがいまいし良くなかったのよね。まあ、最初に登っていたころは、まだそんなに一般的じゃなかったから、わりと和気あいあいとしていたのかしらね。

 

さて、Netで調べたところ、実は私の実家から歩いて行ける範囲になんと、ボルダリングのジムが二つ、そしてボルダリングとトップロープクライミングの両方可能な、都内でも有数のサイズを誇るジムがあったのですね。

 

T-Wall をチェック

 

さっそく日本についてから最初の金曜日に、この大きいほうのジムT-Wallにチェックをいれました。施設そのものはNetで見たままの充実ぶりだったのですが、なんというか後で店長だとわかった人と、最初うまく意思の疎通ができず、冷や汗をかきました。

 

まあ、私の日本語での質問が多すぎたので、どうも間違った印象を与えてしまったようです。ともかく、やっとの思いで翌土曜日のビレーの講習を申し込み、さらに5年間有効の入会費を払って一安心。

 

幸い翌日には、フツーにフレンドリーな若いスタッフの方がたくさんいてスムーズに講習も受けることが出来、なんだかんだと朝の10時から午後2時近くまでここにいました。

まあ、娘は日本式に言うとまだ中学生扱いなので、後一年はビレーができません。で、私は12時からの体験タイムに、スタッフの方のビレーで一回登ることが出来ただけ。無理をせずに一番楽なコースを力を使わずに登ったので少し褒められてうれしかったです。

 

ボルダリング VS  トップロープクライミング

 

さてここまで書いて、たぶんインドアクライミング、それもトップロープクライミングをやったことのない方は、目が何度か点になっていることでしょう。

 

はい、トップロープクライミングは普通ペアでやります。登る人と、いわばロープをどんどん手繰っていく人の組み合わせです。で、ロープを手繰るツールをビレーと呼んでいます。

私が過去に使った旧式のものではなく、自動的にロックがかかる安全装置の付いたツールでしたので、逆に楽でした。

 

それと、この日は一度しかトップロープできなかったのですが、それでもへとへとになるぐらい満足しました。

それはもちろん、ボルダリングを何度も何度もやったから。

 

ボルダリングはロープなし、ですから一人でできます。トップロープの三分の一ぐらい、2メートル半ぐらいの壁を上ります。もちろんいろいろな難易度のコースがあり、さらに壁そのものの傾斜もいろいろ。上級向けはオーバーハングとかありで大変。

 

そして、ここが重要なのですが、日本のクライミングジムって、圧倒的にボルダリングに力を入れているのですね。

アメリカの場合、圧倒的にトップローブ、さらにリードロープクライミングがジムの大部分をしめていて、ボルダリングは本当に限られたスペース。

 

で、私としてはアメリカのジムで正直あまりボルダリングやりませんでした。たとえ高くなくとも、たとえマットレスが敷いてあっても、飛び降りるのも、落っこちてしまうのも老体に答えるのです。で、あまり練習にならない。しかもルートもすごく限られていました。

これがトップロープだど、例えばダイナミックな動きをしてしっぱいしてもロープにぶらさがり、何度もやり直しがきく。だからそれなりには少しずつ上達していたのですがね。

 

ところが、日本のジムのボルダリングスペースは半端じゃない。今回のジムも、なんと2層もあり、さらに初級コースからバラエティー豊かなコースが盛りだくさん。

だから、少しずつテクニックを磨く練習ができる。まあ、そんなたいそうなことを言わなくとも、ようするに落ちることなく励めるということ。

 

この後二週間後にもう一度、今度は妹を引き連れて行きました。彼女自身ボルダリングのほうが気に入ったみたい。

今のところアメリカで再開するつもりはないので、来年日本に行くころには、きっと妹のほうが上手になっているのではないでしょうか。

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