やっと出てきた感のあるこの記事。なんで日本のリーダーと呼ばれる人たちのレベルがどんどん下がっていく理由がとてもよくわかります。
日本企業の経営者が低学歴ばかりになってしまった根本的理由
低学歴って、別に経営者が、高卒だったり、中卒で困るという話じゃないのです。
というか、中卒とか、高卒とかのほうがたぶんまともです。
大学受験で自分のリソース使いきって、しかもそれが実際何か具体的な価値だったかのような錯覚を抱いたまま、変なエリート意識、あるいは’おれっていっぱし’的、無批判の自己肯定ばかりが空っぽな中身を占めるよりいいでしょう。
もちろん、中卒や高卒でそのまま劣等感だけ抱いてダメになる人もいますが、大学にすぐにはいかず、まずは実社会に出て成功するというタイプは結構起業家にはいる。
ローランドは高卒です。
今度あらためて分析しますが、今若手で一番’リーダーシップ’という言葉がピッタリくる人でしょう。
さて、学歴の話をするので、ぶっちゃけProfileにも長々書きましたが、私自身の話をちょっとたたき台にします。
私は受験間際に壊れ、まず高卒で実社会に出ました。
そのあと、最初は高卒のお茶くみに毛の生えたOLをやっていたのですが、いろいろな出会いがあって、結果スタイリスト、そしてフリーランスのライターという経歴をたどります。
で、女性ライターの津波が起きたころに、逆に日本をでて、
アメリカの地方の2流大学に行きました。安かったし、英語力は上がった。
そして、そこを3年半で卒業し、さらに最後の半年は逆にお金もらって、次は今住んでいるメリーランドの州立Flag Ship大学の大学院に進学しました。
アメリカの場合大学院はたいてい何らかのAssistant Shipをもらい、
さらに授業料タダにしてくれるところが多い。
さて、Mathematicsで一応PHDはとったものの、ちょうど大学への進学人口が底になる時期と重なり、仕事がない。
Post Docを2期やった後で、仕事がは見つからず、なくなくアカデミアをあきらめ、結局はまず、
大手のコンサルに就職しました。
そう、外資系のコンサルって確かに理科系の大学院を結構取るのです。
が、そのあと紆余曲折あって、また無職、同時期に妊活を始めてしまったので、ついでに近くの夜間授業中心の
Business School に入学してMBA取得
ここには、すでにほかのProfessional Degreeを持っている人が結構来てました。
つまり、若いお医者さんとか、弁護士さんとか。残り半分は、昼間働きながらつぶしの効く学位をという感じで勉強してましたね。
つまり、アメリカの場合、(まあ、私が最初すぐ大学に行かなかったのは、ちょっと違う理由ですが。)
キャリアアップするために、もう一つ上に進むために、
仕事から離れて、つましい暮らしをしながら、
大学院に進んでワンランク上の専門知識を身に着ける。
こっちのほうがDefaultです。
ああ、あとMBAって、それなりに
Business 数学使うのです。
後オペレーションとかITの基本もあるし。(Databaseの使い方とか。)
文科系の有名大学でて、大企業に就職して、そのなかでまあ会社の忖度を十二分にわきまえて出世していくだけでは、
絶対身につかない基礎知識です。
で、これ割と知らない人が多いのだけど、
MBAを普通にとるとBusinessで使う統計知識は身に付きます。
だいたい、統計知識がなかったら、たとえば品質管理にでてくる、3σの意味も分からないだろうし。
ここでは、話をシンプルにするために、MBAだけを参考にしているけど、だから日本の大企業なんて、
まるで分析力がない人間ばかりです。
まあね、この国は分析的な発言するとすぐ、
女が理屈っぽいのはよくない
というのさえ出てくるから。
だから、有名大学お受験で、有名大学卒という肩書があるだけの人より、そこそこの大学から始めても、必要とあらば大学院や、ビジネススクールに戻って、より専門的もしくは深い知識をつける人のほうが、
ずーっと伸び続けるだけの話です。
そういえば、シン二ホンの安宅さんも、大卒で大手コンサルに就職した後、そこいったんやめて大学院留学してるし。
いくら、いくら長時間働いても、
旧態依然として、ツールしか使えないなら、取り残されるだけ。
そしてそれが、日本の大手企業のリーダーにまだ多すぎ、さらに官僚に至ってはほとんどということでしょう。