オーバーロードは、2018年4月時点でシリーズ累計は700万部、’このライトノベルがすごい’2017年版で単行本・ノベルズ部門第1位という超人気コンテンツです。
私は原作ではなく、アニメを見ているだけですが、アニメ版だけでもこの作品の特殊な面白さは十分伝わっていると思います。
設定はいまやジャンルとして定着した異世界漂流もの。ある日気が付いたらゲーム世界からぬけだせなくなっている僕からのスタートです。が、立った一つ大きなひねりが
ゲーム世界の僕は最強のアンデッド、骸骨姿の魔王なのでした。
何かがおかしいと気が付くのは、NPCであるはずの部下キャラクターたちが自分と普通に応答をはじめたときですが、そこでもうすでににんまりします。
ここは、RPGいうとところの、Lawful Evil, 秩序ある悪という属性の世界。このキャラたちは全部非人間です。でもそれを除くと彼らほんとうに僕のキャラクター不死魔王アインズ・ウール・ゴウンを心から崇拝しているのです。
その崇拝具合がまあ、いろいろ感じが違うのですが、絶対的崇拝という点では本当に気分がよくなるぐらい気持ちが良い。
別の言い方をしますと、彼らの崇拝には葛藤という陰りがまったくない。
したがって、味方内の関係等のはまあ、馬の合わない同士、けんかしやすい組み合わせというのはありますが、いたって清廉。
人間の組織にありがちな、ややこしい競争心や、嫉妬心に基づいた美しくない足の引っ張り合いがないのです。
このお話(まあ、私はアニメしかしりませんが)について書きたいことはほかにもいろいろありますが、今回はなぜ僕(アインズ様)の部下たちの可愛さを一つ一つチェックします。今回はアニメ第一期の、ナザリックの階層守護者にかぎります。
アルベド 階層守護者統括 基本最強の守護力をもってますね。
黒色の翼と、山羊のような角を持ってますが、縦に割れた虹彩と金色の瞳が潤むととてもきれいなかたです。本来の作成者にはBitch設定されていたのですが、’僕’は、状況がはっきりする前に、これを’モモンガを愛している’にかえ
てしまったので、モモンガのキャラ’アインズ様’を熱愛しているというかなりあほっぽいギャップ性質が加わってます。キャラデザインのひとはかなりこのひとに力入っているみたいで、アニメ一期のEnding は本当にきれいですよ。胸はもちろん大きいですが微妙に収まっている感が女の私から見てもきれいです。
アインズさまーとあほになっていないときは、しっかりしてます。普通にものを大局的にみられますね。
シャルティア 第一ー第三階層守護者
本性は吸血鬼ですが、ふだんはロリータ風のフリルの多いドレス姿。この方は最初からアインズ様命で、この件に関してはアルベロとなにかと衝突します。一番の弱み?は胸が小さいこと。ははは。
一対一の戦闘力に限ると階層守護者のなかでは最強です。ただその分戦略能力とかはないですね。あまり頭はよくなさそう。そのせいか私はいまいち感情移入できないキャラですね。
コキュートス 第五階層守護者
この方は大きな昆虫型の怪物姿。でも、この方すごーく好感度たかいです。シャルティア的な強さとは違いますが、全体的な戦闘力は階層守護者一。
ただ、みためが昆虫型なので割と表立った先頭に出ることは少なかった。一番の特徴は、たとえ格下でも、勇敢な戦士にはきちっと敬意をはらうこと。後、戦うという行為そのものにたいする冷静かつ緻密な観察力とおもいいれがあるところが、なんか正直かっこいいのです。
この人にとってのアインズ様は、最強かどうかという以前に、とても部下思いのいい上司感が強いです。アインズ様ってすごーくいいひと感が半端じゃないです。
デミウルゴス 第七階層守護者
このかたはいわゆる悪魔、しゃべりかたもいわゆる丁寧で、優しく甘い言葉で人間をたぶらかすというステレオタイプにはまってます。で、守護者の中での立ち位置も、最強の頭脳の持ち主、アインズ様といっしょにいろいろ作戦をたてるのもこのかたです。
でも、でもなのですね。このかたのアインズ様崇拝の盲目度は最強の頭脳などものともせず、すべてアインズ様の都合のいいように解釈します。じつは僕がいまいちまずい計画を立て、その結果がまずかった場合でも、それにはなにか深謀遠慮があったと勝手に説明をつけてしまいます。
コキュートスと違い、ナザリックの仲間以外の存在、とくに人間や格下の生き物に関してはまるで歯牙にもかけないのにです。
このギャップは笑えてしまう。本来人間から見て極悪属性ですが、かわいいですよ。
アウラとマーレ 第六階層守護者
ダークエルフの二卵性双子、お姉さんのアウラが男装、弟のマーレが女装というわかりにくい設定。
戦闘力がずば抜けて高いわけではありませんが、いろいろなスキル、たとえばモンスターを使っての土木工事なんかをこなしたりしますので、結構有能な人材です。
実年齢はなんと76歳ですが、ダークエルフとしてはまだ子供という感じで感情パターン見た目も子供っぽい。活発なアウラと、内気なマーラが対象的です。
子供なので、アインズさまのことは最初おっかないお父様に対するようにたいおうしていましたが、いまではアインズ様って結構優しくてあったかいお人柄、結構甘えてもいい見たいぐらいになつききってます。
マーラは逆ギャップがおもしろい。普段はちょっとおどおど打ち気ですが、いいつけでたとえば人間をあれこれ始末するときは、もう冷酷そのものですね。やはり、ナザリック世界の外に全く関心がない。
ただ、設定のせいで人間用の食べ物とかはとても好きみたいでここはかわいいです。
セバス チャン 第九ー第十階層 総括 総執事
ナザリックの筆頭執事さん。見た目ももろ老執事ふうです。厳密には階層守護者ではりませんが、同等なので。
この方は唯一まっとうな人間に対してはかなり優しいです。なんでもこのキャラを作ったプレイヤーの好みを反映させているそうですが。この性質のせいでとにかくデミウルゴスと仲が悪い。
この方の特技は武器なしの戦闘。北斗の拳も真っ青の高速技がすごいです。メイド集団プレアデスをひきいてます。人に紛れることが簡単なので、アインズ様の作戦のために人間界で暮らすことが多いですね。
この方のアインズ様への忠誠がいちばん冷静です。でも、それでもです、自分の考えたことと、アインズ様の命令が対立したらためらわずにアインズ様の命令に従います。この辺はぶれません。なんて格好いいんだと思います。
つまり、ナザリックの悪の集団はいたってホワイトな会社組織みたいなところだとい結論。で、自分の所属集団内でのふるまいが非常にまともです。
このギャップをみるだけでも楽しめる。
ちなみにアインズ様の中身は実は人間なので、’僕’はこのみんなに不必要な殺生は効率悪いからやめましょうねと、指導してます。というわけでLawful evilと呼ぶにふさわしいキャラたちはかなりきれいな仕事を進行させてます。