さて、アメリカ留学が始まり、正直すべてはお勉強サバイバルに費やされる毎日となってしまいました。
学部時代は、レポートを書くのでさえまだワープロはなく、タイプライターから始めました。もう今考えると信じられないぐらい時間がかかってましたね。
学部の最後の年に、実はDOS(Widows system が始まる前のMicrosoft のPC用システムです。)ベースのパソコンを買うつもりだったのです、あの頃はプリンターがまだ死ぬほど高かったのでやめにしたことを覚えています。
結局アメリカで最初に買った個人用のパソコンはApple の古いMacintosh、Macintosh 128kと正式には呼ばれる、今振り返るととても小さなモニターと本体が一緒の一体がたでした。
確か大学院の3年生だったと思います。
相変わらず個人のプリンターは買えませんでしたが、学部にMac Roomがあり、そこにこの小さなMacや、もうすこし後のApple PCが置かれ、そこで数学とは関係のないDocument政策ができ、プリンターも使えましたので。
まだ、Netは学校のUnix SystemのAccount経由でメールを送る以外できませんでしたし。(このころは、Internetはシンプルなレベルで広がり始めたものの、Webとは言いません、だってブラウザー以前の時代ですから。)
このちいさなMacで私がせっせとやりこんだのが、あの頃はMaxisにいた、いまでは伝説のゲームデザイナーのひとりWill Wrightが開発したSim Cityでした。
少し前に、スマホアプリ版のSim City Build itが遊べるようになってので、知っている人もいるかと思います。それ以外にも、スマホには農場でも、街づくりでも、この手の箱庭ゲームは皆さんご存知だと思います。
これに比べて、オリジナルのMac用Sim Cityは、白黒で、まだ早々細かい公共サービスの設定は電力だけに限られていましたが。
凄ーく感動するゲームでした。
基本、何もないところに道路を作り、商業、産業、居住の三種類のZoneを少しずつ設定していきます。そして電力をつなぐと街が成長を始めます。
よく、箱庭ゲームという言い方をしましが、私にとってのWill Wrightのゲームって、むしろ何かをゆっくり育てていく感覚です。たとえば今スマホでよくある箱庭ゲームにくらべると、ほんとうに生きているように見えて、ゲーム構造やらパターンが見えないのです。
Sim Cityの成長の仕方ってすごく有機的に見えるのです。
パターンが見えず、生き物感が半端ではないのです。
私は、あの小さなMacのモニターの白黒の画面の中、町が成長し、やがて電車が走り出すのを見るのが本当に好きでした。
もちろん、そこで終わりではなく、街を維持していかなくてはならないので、交通渋滞を改善したり(オリジナルでできるのは基本もっと道を通すこと)、税収を増やすためによりクラスが上のゾーンを作るべくあれこれいじくったり。(これは、スマホゲームにくらべると、このオリジナルでさえ、とてもはっきりしてませんでした。だからまあ余計に面白かったのですが。)
その後バージョンが進むにつれ、Sim Cityはカラーにになり、さらに3dになり、そして基本すべての公共サービス機能がデザインできるようになりました。
やらなくてはならないことも、公害対策、下水そしてごみ対策、人口が増えるにつれて必要とされるパワーも増えていきますから発電所もアップグレードしていかなくてはなりません。
あと、道路のほうも、高速道路を作ることが可能になり、さらに港やら、飛行場の設定も可能になっていきます。
もう一つ重要な公共サービスはなんといっても教育機関。小学校から始まって、やがて研究設備のある大学までできるようになると、それによって可能な産業が変化していきます。
さらに、町のキャンパスであるまっさらな土地をいろいろ自分好みにデザインすることも可能になりましたっけ。
ただ、このころになると私は公式マニュアル片手にプレイするようになってきましたから、正直、オリジナルのようなワクワク感は薄れていたかもしれません。
それでも、MaxisがEAに吸収され、どうしようもなくひどい、Sim City Socieitesというゲームをリリースするまでは、すべてのバージョンをやりこみました。
あ、私の場合はひたすら街を育てるのが楽しみなので、基本災害モードはオフにしてしまいます。人によってはせっかく作り上げた街をぶち壊すのが大好きというのもありますが。
もし、Sim City Build itをプレイして、何か今一だったけど、興味がわいたという人は、ネットで、Sim City 4をダウンロードしてプレイしてみてください。
EAは、Sim City Societiesのあと、さらに鳴り物入りで’オンラインマルチプレイ’ができるという、Sim City 2013をリリースしてますが、これは、なんと肝心のマルチプレイがうまくいかず、結果的に廃棄されてしまったような状況です。EAはやたら金儲け主義が丸見えで、ゲーマーには評判悪い。
Sim City はMaxis のWill Wrightのゲーム。
ちなみに、彼はMaxisがEAに吸収された後は、Simsに集中。
Simsは人間のシュミレーション。私は第一世代だけしかプレイしてません。第二世代は買ったのですが、あまりはまりませんでした。
このゲーム、SNSが主流になる以前から、一種のソーシャルゲーム化していました。
ずーっとあとになってからWiiの動物の森にはまるまで、しばらくはこの手のゲームから離れてましたっけ。