いやー、東洋経済オンラインさん、どういう基準でライターを選んでいるんでしょうか。

 

この記事、タイトルは悪くないのですが、あんまりに内容がひどいので呆れました。私は厳密にはFPをやっているのはアメリカでですが、日本で妹の会社の相談役のようなことをやっているので、ある程度までは日本の税金事情も把握してます。

お金持ちが「現金よりローン」を積極的に選ぶ訳,借金・負債との”正しいつきあい方”

 

比較的短い記事で、まあ書き出しでレバレッジの重要さに触れているのはわかります。でもその後がまあ、めちゃめちゃ。後、どうやっていわば’お金持ちを目指す第一歩’を踏み出すかについても、基本何も書いてません。

 

ちなみに、私の一番大きい資産は、妹の会社の株、次が実家のビルの1/3所有権です。妹は、それに加えて現金の預金と、実家の土地半分の所有者です。

 

つまり、父が築いた会社と資産のおかげで、実は私も妹も日本では富裕層ということになります。私の場合、アメリカでの資産がここ10年以上、マイナスのキャッシュフローを補填するために目減りしてしまったので、まあ妹に比べると見劣りしますが。

 

ただ、私のクライアントは、アメリカでは中流でも日本の基準でいくと富裕層です。(だいたい、流動資産が1億を超えてますので。)

 

日本では、純金融資産が1億-5億を 富裕層 118.3万世帯

更に、純金融資産が5億以上を 超富裕層 8.4万世帯 

(野村総合研究所(NRI)が2018年に作成した「2017年の純金融資産保有額別世帯数と資産規模についての推計」による)

 

では、私の書き直し始めましょう。

 

1.お金持ちはクレジットカードを使わない

まず結論から言いましょう。

 

お金持ちも、クレジットカードは何枚か持ってます。

何よりも、信用の証になるので。まあ、高級店に行って、札びらを着るのは基本スマートじゃないです。

アメリカなどですと、逆にマネロンではないかと嫌がられます。

では、どこが違うのか。

 

お金持ちは、クレジットカードも、デビットカードのように使います。

あのですね、

クレジットカードの利子高すぎるでしょう。

 

私の父は古い世代でしたから、最初にアメリカでFamily Cardを作ってもらうのに説明が入りました。アメリカの場合とにかく、クレジットスコアがすべての信用計算のベースなので、持ちクレジットカードを持っていないとなると、たとえば家のローンとか、メンバーシップなどに応募できなくなります。

 

まあ、Amexと同じ用に使えばいいのねということで納得してもらいましたが。

 

とにかく、お金持ちはクレジットカードで支払いをしても、請求書が来たらすぐ全額支払います。

 

考えても見てください。今の日本の金利バカ低いでしょ。何が悲しくて2桁の利子を払うんでしょう。

 

まあ、今どきだったら、クラファンで売り込むのがいいでしょう。写真でフォロワーやPV増やして、それからおもむろにクラファン。30万円のカメラだったら、300人集めれば一人千円です。300人も集められないんでしたら、写真での収益化は諦めたほうがいいでしょう。

 

2.お金持ちは、不動産をキャッシュで買う

 

これは、不動産のサイズにもよります。アメリカなどの場合数百万から数千万円くらすの、物件を買ってリノベして収益化するということを結構やります。

 

私の感覚では、お金持ちというのは数千万ぐらいまでは、右から左にキャッシュを動かせるひとです。

 

それと、キャッシュだと、クロージングが早いので、売りてが値引きに応じやすい。

 

私自身も、こうやって小さな賃貸物件を収益化してましたから。

 

ただし、お金持ちはこの先が違う。

不動産なんて、キャッシュで買って底上げしたらいい担保になるでしょう。ここでまた借りる。

 

不動産で収益を出す時、すでに完成されたものを買ったらすごく高く付きます。でもリノベする予定のものなら、色々可能性が広がる。

さらに、リノベする場合も、キャッシュがあればずっと楽です。

 

こういうことを、まずお金を借りてからなんて悠長なこと言っていたら、タイミングをのがすし、何より時間の無駄です。

 

3.お金持ちはキャッシュで買って値切る

 

結局、わざわざ信用を確立する必要がない場合は、何かを買う時、お金持ちはキャッシュが好きです。

 

外でも何度か書いてますが、私はアメリカで父母の買い物に付き合った時、何度も’値切り交渉’の通訳をさせられました。

 

そういう場合の切り札は、キャッシュです。まああのころは今ほどマネロンについてうるさくなかったので、高級店で逆にキャッシュを受け入れてくれました。

 

さすがに、ビバリーヒルズのティファニーで、母のダイヤの指輪の値切りをさせられた時ははずかしかったですが、高そうなスーツの担当者がマネに電話を入れて値切りをOKした時は正直感動しました。(80年代で、指輪はたぶん700万ぐらいでした。確かSalesTax分値引きしたのです。5%として35万ですから、悪くないですよね。)

 

ほかにも、高級家具店とか。さすがChanelはそういう雰囲気ではなかった。(ただ、DCのお店からメリーランドの家まで私の分を送ってくれました。メリーランドは消費税がないのでその分お得。まあ、ファッションブランドでしたので、違うPerkがありましたが。)

 

そうそう、父は香港、マカオに、年8回ほど行っていたので、あちらでは現金でせっせと値切っていたようです。

 

ともかく、キャッシュの力は、お金持ちほどよく知ってます。

4.お金持ちは、青色申告する

 

日本って、青色申告っていう面白いものがあるのですよね。アメリカは確定申告は基本一種類で、でもその中に色々なScheduleというFormがあって、そこで例えばLLCやら、不動産収入なんぞを別扱いする。

 

ローンの話をしていて青色申告に触れないのは、どうなんでしょうね。

 

たとえ小さなマンション一つのレンタルでも、豆に青色申告しましょう。

 

我が家の場合、ほかにも色々ありますので税理士さんに一括してやってもらってますが、日本の税法のちょっとしたお勉強になってます。

 

私の場合、CFP(アメリカのFP資格、日本のFP資格の親玉で、これを持っていると日本のFP資格が無試験でとれます。)以外にも、一応MBAを持っているので、まあ多少分かりづらいところもありますが、一応会計書類は読めます。

 

青色申告に限らず、レバレッジと同じくらいお金持ちがいつも気にしているのは、

税金です。

 

5.お金持ちはお金の計算を細かくする。

 

レバレッジでも、税金でも、とにかくお金持ちはお金の計算には細かい。私はそういう父を若い頃嫌がりましたが、今はつくづく正しかったなと思ってます。

 

父、そして今の妹もそうなのですが、これはケチということではないです。

 

お金がどこにどう使われているかをきちっと把握するということです。

 

手始めとして青色申告をすすめるのも、そのために会計や簿記の基本は理解しなくてはならないからです。

別に公認会計士になれと言っているわけではありません。ただ、そこら中に本が出ている、会計や簿記の勉強もしないで、お金持ちになろうというのは基本無理でしょう。

 

6.お金持ちは会社を作る

 

で、レバレッジやら、税金のことを考えるともう圧倒的に有利なのは、これです。

大体、個人の収入としておこしてしまうと、日本の累進課税率ではどんどん税金が上がっていきます。

日本の場合、サラリーマンの高級取りって実情あまり豊かじゃないと思います。億単位の収入はともかく、2-3000万の収入でも、これがすべてサラリー所得ですと本当に税金に嫌というほど持っていかれます。

 

昔々、まだ1970年代の後半だったと思います。そのころたまたま父の給料明細を見たことがあって、確か月のお給料が丁度100万だったのです。でもその次に来る税金と年金そして保険の支払いで、実際に受け取るのはほぼ半分になってましたから。

 

一度、日本の所得税率を見ていた事があるのですが、どうやら700万前後から、急激にあがるようです。

 

その点中小企業主ですと、色々な形で

経費が使えます。

だから、父でも妹でもせっせと領収書を取りますし、妹用の社長車は厳密には会社の所有です。これは、あまりここで詳しく書きませんね。税務署怖いですから。

 

これはかのイケハヤさんも、びっくりしたと言ってますかr.

 

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さて、最後の問題は、お金持ちとまでは言えなくとも、ある程度の種銭を作るためには、基本ふたつしかありません。

 

時間をかけるか、ハイリスク、ハイリターンの投資をする

 

時間をかけるというのは、基本何らかの形で副業をすることです。

例えば、Net経由で収益をだすのは、昼間働いていてもできますね。このへんはManabuさんが伸びに伸びた充実コンテンツを出してますので、参考にしてください。

 

さて、問題はハイリスク、ハイリターンの投資をどうやって’自分の人生を棒に振らずにやれるか’これです。

 

私は、事細かなHow to は書きません。ただし投資というものと一体どう向き合っていけばいいか、そして’安全なハイリスク、ハイリターン投資’とはなんなんかについて、次の連載を書きました。

 

’富裕層への道、運、ギャンブル、投資、起業’

 

あまり、日本人でこういうことをきちんと書いている人はいません。特に’運’やタイミングとどう向き合うかについては是非読んでいただきたい。この連載は一応完了しており、もうすこしタイトルをねった上でNoteで売り出すつもりです。

 

いまならただですので良かったらどうぞ。

 

後、投資の相談には応じませんが、もっと一般的なお金との付き合い方でしたら、こちらの連載もどうぞ。

お金の5季

 

真面目な質問でしたら受け付けます。

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