前にも少し書きましたが、アメリカではギグ・エコノミーといって、日本で言うところの副業だけでなく、正規採用でなく、いくつもの契約ワークを掛け持ちしながら働く人達のことを指します。

 

少し前は、ノマドワーカーとかいってもてはやされた面もありましたが、現実問題としてギグ・エコノミー的ワークスタイルで成功する人たちは、基本起業の成功率よりちょっと増しぐらいの感じになってます。

 

で、話が少し飛んで去年の秋Amazonが私も毎週買い物をする、全米最大の無添加や、有機の食料品スーパーを買収しましたが、今年になってそのAmazonの買収後の変化がはっきりしてきました。

 

まあ、すべてが悪いわけではない。というか純粋にサービスの面から見たらすべて良くなったという人も多いと思います。

ひとつには、Amazon PrimeのMembershipをもっていると、メンバー特典の割引が毎週何かしらあること。以前のセールより私のよく買うものが割引にあることが大きなったのでこれはありがたいです。

WholefoodのアプリからAmazonPrimeのメンバーコードを使います。

 

さてもう一つなのですが。

アマゾンのデリバリーサービスです。

 

あっという間に、デリバリー用の冷蔵庫が何台も設置されました。こちらは、誰がやっているのかはっきりしませんが、一応買った人がPick Upに来るみたい。

 

 

でも、もっと徹底しているのは、お使いサービスですね。

私の場合、毎週日曜日の朝一でWholefoodでまずセルフサービスの朝ごはんを食べ、その後買い物です。娘といつも一緒で、娘は食事のあとたいていは座ってPokemon Goをやっています。

でも、日本から戻ってみると朝はこんな感じになってました。

 

 

明らかに誰かのために、それも複数人の顧客のために買い物をしている人たちが、早朝の本来空いているはずの空間を結構な数走り回っています。

 

おかしいというべきか、悲しいと言うべきか、こういう人たちはほぼ全員黒人で、しかし見た目はいかにも中流で、みなスマホを見ながら動き回っているのです。

さらに、こうやって買ったいくつもの買い物袋を、結構きれいな車に積んでデリバリーに出ていくのです。

 

Bobの話によると、この仕事の報酬はあまり良くないとのこと。しかも車もガソリン代も自前ですから、ホント手取りは減るとお思います。

で、もちろんこの手の収入は個人収入となり、非常に税金上不利なのです。

 

どうやら、このデリバリーをやっている人たちの大部分は努めているのではないかと思います。初めてこうやって個人収入をかせいで、来年の確定申告で愕然とするでしょうね。

 

昔々、私が初めて契約社員として確定申告したときのように。

 

基本的に、アメリカの所得税は日本に比べるとずっとフラットです。つまり累進課税が日本よりずっと低いレベルで頭打ちになります。

さらに所得ではなく、キャピタルゲインなどに対しては、自分の高い所得にかかる税率より、ずっと低い率で頭打ちになるので、その手の収入が大きいお金持ちやら、株で報酬を受け取っている大企業トップにとって非常に有利になります。

それを、トランプは低い方の税率のレベルを一つ減らし、中流階級のための経費扱いの項目を減らしました。確かに単純化されましたが、だいたい個人で900万ぐらいまで、結婚しているカップルで1800万ぐらいまでは、基本

すこしですが、増税になりました。

 

その分金持ちと企業向けの減税は進みましたが。

しかし、アメリカの中流以下の税金の高さの問題は実はここでさえないのです。

アメリカにはSocial Security と(まあ、国民年金)と 老後国民健康保険であるMedicareのコストをカバーするために取り立てられる税金、こちらではFICAとよんでいる課税が、所得税とは別にあります。

この課税は低所得者向けの免税リミットがありません。しかも、

上限はしっかり年収1000万以上に関してはSocial Security のぶんの税金がかからないのです。

 

税額はなんと、トータルで15%近く、Medicareのパートだけは高所得者向けに少し上がりますが、それは低所得者の重税間に比べるとどうってことないのです。

 

この15%は、確かに高いので正規採用の場合、会社側が普通半分払ってくれます。

 

アメリカの所得申告用のFormが2種類あり、正規がW-2,そして個人の契約所得やら、バイト、ギグ・エコノミーの収入すべてが、1099というFormで支払い側から送ってきます。

で、それを持って税理士似合うなり、自分で所得税のソフトに入れるなりして、私が買ってしたように愕然とするのです。

え、私税金の支払義務分があるの?と

いままで、サラリーもっと上がらないかなとぶつぶついいながらそれでも、一応W-2の正規雇用で収入があり、そこから引かれる金額で、実はこの恩恵を受けていたるする。

で、もうちょっとお金がほしいと、ギグ・エコノミーで収入を増やしたと思って、その分すっかり使ってしまったあと、突然の税金支払い請求。

 

例えば一月何だかんだと、$500ぐらい収入があったとする。

一年で$6000、Vacationをワンランク上げたり、クリスマスプレゼント奮発したりして、いざ4月、突然$900払えと言われたら、愕然としますよね。

 

ちなみに、我が家の2017年の確定申告、約$2200の税金の請求がしました。これ基本ほぼBobの収入(もちろん1099)にかかるFica Taxのぶんのみです。私の方は、日本ですでに払っている税金を今回はきちっと申告したのと、去年の純収入がすくなかったので国レベルの所得税の追徴金はなし。

 

ほんとうに、ギグ・エコノミーはなんの保護もないばかりか、税制上からは、とても不利なのです。

 

なんか、毎日曜日Wholefood に出かけるたびに、結構憂鬱になります。

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