正直迷ってました。
この写真今朝アメリカ版のGoogleNewsを開いた時にTopに出てました。ですから思い切って掲載します。
これは、アメリカとメキシコの国境を流れるRio Grande側を渡ろうとして溺れた親子。
トランプ政権の’目玉’といえる、対非合法移民強硬策ですが、こうやって無理をしてまで国境を越えようと人々を多くは、メキシコ人ですらなく、中央アメリカの戦火を逃れてやってきた。
難民たちです。
アメリカは、こと難民に関する限りいままでほぼ無条件に受け入れてきました。それがトランプ政権になり今ではほぼ完全に無視されつつあります。
彼らはDetention Centerというなの、収容所に押し込められます。
そして、彼らの子供たちの多くは親から引き離されさらに、子供専用の収容所に送られますが、最近その収容所で起こっていることがすっぱ抜かれ、さらにおぞましい実情が暴かれつつあります。
これは、6月24日付のNBCニュースからの抜粋。抄訳してみます。
’最近テキサス州の子供収容所2箇所を訪れた弁護士によりますと、ここに収容されているティーンや子どもたちは、何日もひどい時は何週間もシャワー一つ浴びることができず、食べ物も満足に与えられず、さらに収容所内でインフルエンザも蔓延している。……子供たちの中にはよだれや小便で汚れたままの服を来ているものもいる。乳飲み子を抱えた10代の母親たちは、汚い服のまま、赤ん坊の世話をしている。なんと、子供たちのただひとりして石鹸も歯ブラシも持っていない。…’
この状況を見て、民主党下院議員で若手ヒスパニック系のAlexandria Ocasio-Cortezが、この収容所を、
This administration has established concentration camps on the southern border of the United States for immigrants, where they are being brutalized with dehumanizing conditions and dying.
This is not hyperbole. It is the conclusion of expert analysis ⬇️https://t.co/2dWHxb7UuL
— Alexandria Ocasio-Cortez (@AOC) 2019年6月18日
と呼び、それはユダヤのホロコーストを過小に見るみたいな反応もされたのですが、さすがAOC,すぐきちんと反論しています。
And for the shrieking Republicans who don’t know the difference: concentration camps are not the same as death camps.
Concentration camps are considered by experts as “the mass detention of civilians without trial.”
And that’s exactly what this administration is doing.
— Alexandria Ocasio-Cortez (@AOC) 2019年6月18日
と呼び、それはユダヤのホロコーストを過小に見るみたいな反応もされたのですが、さすがAOC,すぐきちんと反論しています。
Concentration Camp と言ったのであって、Death Campとは読んでいない。
Concentration Campとは、
Mass detention without trial
つまり、正規の法律的プロセスを取らずに強制的に収容される場所ですと。で、全くそのとおりです。
実は、アメリカには確かにDeath Campと呼べるものはありませんでしたが、過去に
Consentration Campは存在してます。戦中日系アメリカ人に対して。
この問題は、80年代からアメリカ政府側が少しずつ過ちを認める形で過去への賠償が始まりました。その過程で、実はConsentration Campという言葉を使うべきかが議論され、最終的にConcentration Campであると言う結論がコンセンサスになっています。
英語でしっかり読みたい方はWikiの記事が頑張ってますのでどうぞ。
さて、今までトランプ政権は、ほぼ彼らのプロパガンダ機関と化したFox News Channelで
非合法のヒスパニックが大量に押し寄せている
というデマを毎日のように煽ってましたが、いまこの写真がそういう基本的には白人至上主義な妄想を払拭できるのか注目されてます。
でも、これが2-30年後の日本にとってありえる未来かも知れない。川ではなく、それはお台場に流れ着いく水死体かも知れません。
振り返って、欧米人のリベラルを見ていると、所詮その源は過去への贖罪ではないかと思う。
ヨーロッパの拡大主義から帝国主義。
アメリカに、Manifest Destinyのもと粛々と実行され続けたNative Indian の組織的虐殺及び黒人奴隷という形のアフリカからの収奪。
これを過去の罪と感じて未来のビジョンを打ち出せば、欧米のリベラルな移民受け入れさくになる。
一方、見にくい過去をいわば正当化しようとすればそれはすぐ、
白人至上主義となる。
実際問題は、例えばGAFAひとつとっても、GoogleとAppleとAmazonのFounderは、移民の第一世代や、第二世代だったりする。
実際問題、ヒスパニック系は家族の結びつきがしっかりして、かなりの多くが子供たちに高等教育を受けさせてます。奴隷の子孫として未だ問題を抱える黒人たちに比べて、子供たちの成功率はとても高いと言われています。
実はそれを見て、いわゆるPoor Whiteは恐怖するわけです。
彼らが恐れているのは、移民に(もうほとんどなくなってしまった)既得権益を奪われることです。
もう、パターンとして傍で見ていて悲しくなるぐらい、トランプは金持ち至上主義政策ばかりうちだし、でもおおくのPoor Whiteであるトランプサポーターたちは、白人至上主義にすがるのです。
それに、ロシアが絡んだこの前の選挙、一体何があったのかまだ落とし前がついてませんが、やっと民間人になったMueller元特別捜査官が、下院で証言することが決まりました。
というわけで私達にできる簡単なことは、またやはりHillaryがOrganizeしてくれました。
こちらで子供たちにまともな物資を送るための寄付を受け付けています。
ヒラリーって、優等生すぎるだなんだと本当に無茶苦茶言われてきたけど、政策力と実行力は戦後最強でしょう。
本当にもしあの時トランプが勝ってなかったらと、また考えました。
私はこの人の不器用さに本物を感じ、希望を感じます。
Amazing update: Together, we’ve raised over $500,000 in the past 48 hours for groups working to protect children at the border.
The Trump administration’s cruelty has caused a moral and humanitarian crisis for every American. Thank you for responding with compassion and action.
— Hillary Clinton (@HillaryClinton) 2019年6月25日
私は、匿名で外野から偉そうなことだけ言う人が一番キライです。