この週末娘とおしゃべりしてふとたずねてしまったのですね。

’大学卒業したら、日本とアメリカどっちに住みたい?’

私は普通に、娘はアメリカで暮らすものと決めつけていたのですが、娘から帰ってきた答えは

日本

かなりびっくりしました。

で、アメリカに戻って以来、一つ娘に変化が起きました。以前に比べて少食になったのです。まあ、今年の高校の時間割で、ランチタイムがかなり早い時間になったので、ランチを減らしてくれと言われたのはわかるのですが、その分夕食の量が増えたかと言うと、夕食も以前と比べるとどちらかと言うと少食。

 

あ、でも例外があるのです。

 

やっと、まあまあの日本食とお寿司のレストランを見つけたのですが、そこで食事するときだけはよく食べる。

ふと思いました。これって私が最初にアメリカに来た頃に似てる。

つまり、主に食を通じての

日本への、ホームシック状態

 

まあ、日本の食事はある意味彼女にとって私以上に天国だったでしょう。うちの娘はどういうわけか、非常に魚が好きです。いや魚だけでなく魚介類全般がほぼ全て好きです。

 

私は、時々昼や夜が仕事がらみで外食になっていたので、そういう時は妹が雇っているかなり高齢のお手伝いさんがご飯を作ってくれるのですが、おかずはお刺身か焼き魚がほとんど、お味噌汁はしじみ後はご飯と、生野菜。

 

外食は、最初マクドナルドが多かったのですが、回転寿司にも美味しいところがあることに気づいてからは、後半毎週行き、後いわゆる今風の定食屋さんがよく行く錦糸町のアルカキットにあることをしり、ここも娘のお気に入りになりました。

 

さらに、お手伝いさんがお休みの時は、私が手抜き。でも娘にとって手抜きはそう悪いものではない。というのは私の場合料理が面倒な時は、近所のスーパーか近くのお弁当屋で売っているパック寿司になるので。

アメリカのパック寿司に比べて安くてしかもおいしい。

 

基本的に、アメリカに比べて普通のレベルの外食や、テイクアウト、そしてスーパーで手に入るお惣菜が安くて美味しい。まあ、自分で簡単に作れるものはさすが買わないけど、娘のお寿司とお刺身、私は揚げ物や餃子ぐらいはよく買ってました。

 

こういうショッピングをする際に更に重要なことは、

歩いてすぐ行ける。

 

面白いことに、日本の場合普通の食品スーパーは朝が遅い。アメリカだと大体朝早くから夜遅くまで空いている。でも、歩いていけるので仕事の帰りちょこっと買い物ができて助かる。

 

アメリカだとどこに行くのも車だから、基本週一で買い物をするのでそれなりに計画を建てないといけない。後基本パック詰めの食材のサイズが日本よりずっと大きい。

 

ぶっちゃけ、日本で食事の支度をするのは買い物を始めとしてかなり楽。しかも、基本食べたいものがすぐ手に入ることが普通。

 

あと、日本のテナントビルや、モールに比べてアメリカのモールのフードコートはほとんど判で押したように同じ。さらに中級のレストランも同じようなメニューばかりで、量だけやたら多い。

 

あれ、なんで胃の調子が悪いのに食べ物の話ばかりになってしまったんだろう。

 

でも、海外で人気のある日本についてのYoutubeビデオは、やっぱり食べ物絡みの話が圧倒的に多い。

 

例えば、ろばた焼きなんて、特に欧米人から見るとかなり天国だと思う。アメリカにもパブっぽいところはたくさんあるけど、とにかく食べ物やおつまみが、

画一的で、ひとしなの量がたとえおつまみでも多すぎる。

 

まあ、アメリカとかにいるとこういうバラエティのなさに慣れ、やがて量ばかり欲するようになるのだろうと思う。車社会だけでなく、ここらへんにも肥満の蔓延の理由がある。

 

さすが、歳をくって胃が弱くなってくると、お肉もチーズもそんなに食べられなくなってくる。野菜や大豆製品が馴染むし。でもアメリカだと本当にお手軽に魚を毎日食べるのは大変。

 

さらに、日本だとやたら食を娯楽化した、カフェやレストランが多い。

 

ムーミンカフェは、食べ物の種類が娘に合わず今一だったけど、それでも日本のデザートはまるで

おもちゃ箱の中身を食べるみたい。

 

この夏のハイライトはスカイツリーの下にある墨田水族館のペンギンカフェ。ここはいつもなにかしらコラボなデザートをいろいろだしてくる。

 

でここで食べた金魚がテーマのドリンク、娘はいまだにその時とった写真を眺めてニマニマするのです。(彼女はゲームに退屈すると、IpadやIphoneに溜まっている写真を眺めるのが好き。もともとVisual Memory強いので、とても楽しいらしい。)

 

この金魚のドリンクは、金魚鉢をミニチュアにしたようなプラスチックの入れもにはいっていて、さらに金魚型にくりぬいた赤いゼリーが浮かんでいる。娘がこのゼリーを口に加えいる写真は、本当に金魚を食べているみたいで笑える。

 

アメリカで胃を悪くすると本当に食べられるものが少ない。昨日はヨーグルトとフルーツ、そして日本製のマヨで作ったキュウリサンド。

 

これが日本だったら、コンビニですらお粥を売っているし、乾麺でないうどんにがんもや卵や野菜を入れて食べられる。あ、考えてみれば納豆も、もずくも胃にはやさしい。そうそう梅干しも種類がたくさんあるし。

 

そういえば、昔々留学してきてはじめの数年、こと食に関しては本当に辛かった。なんせ日本製のお醤油一つ買うのでさえ大変だったのだから。特に一番最初の学期は、オハイオで雪に埋もれてしまい、なんと大学のキャンパスにあるWendy’sが一番のごちそうだった。学食はあったけど、朝ごはん以外は本当にまずかった。最初の夏休みまでいた寮には、大した台所がなかったので、ろくに料理もできなかったっけ。

 

ただ、あのころ野心のようなものだけはあった。今となっては数学のPHDをとったからと言って、その後の人生がそれほど生きやすくんなったわけではないけど、いやーさすがあの頃の私は若かった。

 

いま娘は、理数系以外で一番得意なのが娘にとっての外国語であるフランス語のクラス。そしてこの夏はじめて日本で日本語学校に通わせた結果、ますます日本に興味を持ったみたいだ。

 

彼女の場合、私よりずっと日本の暑い夏に平然としているし。

 

確かにこれから、娘が日本で暮らせるようできることをやるのは、悪くないアイデアだとおもう。私はどこかで娘が日本に来てくれる可能性をずーっと諦めていたのですね。

 

どうも、胃の調子が完全回復するまで、すこしこういうポストが続きそうです。

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