資生堂が、サブスクシステムのカスタムスキンケサービス始めるそうです。すごく面白い。

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Shiseido(資生堂)といえば、もともとは日本最大の化粧品メーカーですが、最近のドラッグストアでの販売パターンからは少し取り残されている感じ。

私が日本にいた頃に比べ、とくにメークに関しては確かに安くて良いものが増えましたよね。

一方、アメリカの普通のデパートに行くと、資生堂は結構大きくはないけどしっかりとSkincareが押しの高級品という感じでブランディングしてます。

確か日本以外のアジアでも同じような感じですよね。

ですから、この記事をもと日経Trendy、現在は日経クロストレンド’となったオンラインポータルで見つけた時は、正直やるじゃんという感じでした。

資生堂「月額1万円のスキンケア」本格始動 何が凄いのか

こちらの切り口は、雑誌版の特集が’サブスクリプション’モデルなので、いわば化粧品としては初めて、月極で商品を販売するという観点からまず見ています。

簡単にこのシステムをまとめると。

1.iPhoneのアプリで、肌の状態を観測、他に眠りなども観測。いっぽうでその日その日の気象、空気の状態などのDataも同時に採取。

2.集めたデータに基づいて、80,000に達するサンプルの中から、カスタマーにあったコンプリートスキンケアカートリッジセットが送られる。

3.その日その日のケアは、データに基づいた最適な配合で、専用のディスペンサーから、供給される。

製品のウエブサイトはこちら

後、文章よりも実感がつかみやすいビデオはこちら、

ただ、実はこのシステムがすごいのはサブスクリプションモデルだからではないです。

大体、アメリカの場合とにかく国がだだっ広いこともあって、ただ定期的に化粧品を送ってくれるサービスは結構あります。

で、もしこれが大きなニュースなら、英語圏でもとりあげていると予想をしてサーチをかけましたら、

7月2日付のForbes Onlineの記事になってました。

Shiseido Launches Internet of Things Skincare System

こちらの記事のほうが正直、Technologyの応用という観点から見たこのシステムの凄さがわかりやすくまとめられてます。

ここで、第一のKey wordは、

Internet of Things

そして、第二のKeywordは、

Augmented Reality

このシステム専用のIphone のアプリは、この記事によるとARを利用した、Virtual Make up ,Make Over アプリにその元を辿れるなんて分析してます。

記事では、L’Oreal, Rimmel, そして ファッショナブルな化粧品スーパーSephoraなどの取り組みを紹介してます。

ただ、この手のアプリはあまり商品の販売促進にはつながっていなかったなどという指摘もあります。

ちなみに資生堂は、 2017年にMatchco(これは、ファンデーションをカスタマイズするアプリだとか)と、Giaran Inc.というVirtual Make upのStart upを2社買収しているのだそうです。

で、サラッと書かれていて最初に日本の記事を読んだとき、なぜかスルーしてしまった、最も重要なことIOTですが、

要するに、ディスペンサーが供給するいわば’Mix’は、集められたデータとに基づいて日々、

組成が変わる

私は最初、月ごとに変わるのかと勘違いしましたが、そうではなかったのですね。

でも、この商品のメインターゲットは、やはりある程度年齢のいっている層か、わかくても月額1万円払えるような層ですから、もう少し、この売りの説明の仕方が合ったと思います。

まあ、製品システムのウエブサイトは少しマシですが。

ところで、スキンケアといった場合、たとえば化粧下地とかはいるのでしょうか?それともそれも含まれているのでしょうか。

なんか、このウエブサイト、微妙にお化粧しない男性が作った感が強いのです。もちろんこの記事そのものも。

ちなみに、Forbesの記事は女性が書いてます。ですからやはり日常的に化粧する人の基本視点がしっかりあります。

結局1万円で、どれだけ他のものをやめられるのかはっきりさせてくれないと、買う方は躊躇すると思いますよ。

まあ、日本にいたら使ってみたいですけどね。3年後には日本とアメリカ半々にするつもりなので、その時まで待ちますが。

ところで、日本でSetupして、その後アメリカに持ってきたら、普通にWifi接続でそのまま使えるのかしら。

あ、でも3年も待たないうちに、資生堂なら多分アメリカできっと売り出すよね。個人的には、アメリカ人のほうが受けそうな気がします。

ほら、日本てなんでもオタク化することが多くて、結構使っている化粧品をコロコロ変える人が多い。(日本で、クリニークが流行らなかった最大の理由がこれだと言われてます。)

ただ、この商品そのものは、非常に先がありそう。スキンケアも大事だけど、

Foundationをやってください。

L’Orealが一時期、自分の肌の色にカスタマイズなんてことをやってましたが、Foundationて、色だけではないのですよね。

私は、他の化粧品にはあまりお金かけないけど、FoundationだけはすべてChanel。冬用と夏用、さらにパウダーファンデーションを、プレストパウダー代わりに使ってます。

冬用は、モイスチャライザーがきちっと入っているので、スキンケアは夏冬一緒でも問題ないのです。

大体、いい年して基本Skin Care Productには対してお金使ってません。高いセーラムとか全然買わないし。

でもまあ、Chanelや、エスティーローダーでSkincare揃えるのよりは少し安いですね。まあそれ以上に、時短でしかも最適というのは魅力です。

でもまあ、IoTって、こういう風に商品にできるのかという良いお手本だとも思いましたよ。