前回について少し補足します。まず、この手のサービスはとにかくどれだけ自分のお金の動きをきちっとフォローするか否かによって、価値が決まります。

そこですごく厄介なのは、お金関係の提携先が、時としてOnlineアクセスの方法を変えたり、さらに最近多いのはSecurityの強化したりすることです。

特に、Security の強化は、とえば提携の確認を、IDやパスワードの確認、そして変更、さらにSecurity Questionへの回答などの形で、一定期間ごとに求めてくることです。

別に、アプリがうまく機能していないわけではなく、まあFact of Lifeですから、対応をお忘れなく。なんと言ってもあなたに関するお金がらみの情報をすべて一ヶ所に集めるわけですから、やはりSecurity 対策は重要でしょう。

 

 

さて、前回すでに、Financial PlanningというPurposeでしたら、絶対に有料版がおすすめと書きました。

 

実は、もう一つ基本レベルで大事なことがあります。

Web版をメインにして、必ず使ってください。

 

つまり、モバイル版だけではできないことがいろいろあり、しかもその機能は基本すべて、Financial Planningのために必要なモノばかりなのです。

 

今の若い人たちは、スマホで全部済ませパソコンを持たない人が増えているそうですが、別に高いものでなくて良いのでやはり、フルのWeb画面が使える端末必要です。

 

最近はだいぶ安くなったIpadを始めとするタブレットも、小さすぎない限りOKです。ただし、Input画面が、面倒になる可能性が高いので、安くても外付けのKeyboardはあったほうがいいと思います。

 

さて、Financial Planningということを考える場合、基本的に要素は3つあります。

1.Cashflowをフォローする。

2.Balace Sheetを作る。

3.個別のプランを作成し、それを実行に移す。

 

前回までは、1の実行に際して、マネーフォワードMeを使って、なるべく正確にかつ効率よくお金の動きを補足しようという話でした。

 

ちなみに日本のように、クレジットカードだけでなく、ポイントカードを何枚も持っている国では、この管理をしっかりするだけで、お金のムダが減るものです。

 

さらに、日本は電子マネーで遅れているという言い方をされてましたが、それはちょっと違う。スマホ決済は確かにあまり進んでませんが、Suicaを始めとするPre-Paid型の電子マネーはむしろ非常に使いやすい方向に発展してきました。

 

だからこそ、Iphoneが、Suicaのモバイル決済を可能にしたりするわけです。要するにガラケーと同じで、日本はシステムとして独自に発展してきた、それだけのこと。そしてその際に、この国は’グローバル展開’の可能性とかはまるで考えず、国内での利便性を追求するわけです。

 

でも日本ほど公共の交通機関が発達している国はありませんし、それに使えるSuicaの便利さと来たら、去年の夏はじめて日本で使いだして本当に感動しましたから。

 

中国どころかアメリカでさえ、こと公共の交通機関というインフラに関する限り、日本の足元に及びません。大体Suicaだと、私鉄もJRも、バスも地下鉄も、長距離もすべてそのまま使えるのですから。皆さんは当たり前のように感じるかも知れませんが、これすごいです。

 

と、前置きが長くなりましたが、次にこのマネーフォワードMeで作っていただきたいのは、

Balance Sheetです。

 

会計や簿記をかじったことのある方は、会社の会計とちょっと違うので気をつけてください。Equityに当たるもので、資産と負債と一緒にしてすべてZeroにするということはしません。

 

単純に、

資産ー負債=純資産

 

で、あなたの純資産を見るわけです。

 

よく、年収1000万を超える家庭で、実は家計が火の車なんて話は、1と2をしっかりやるだけで、防げるのですが。

 

さて、ここでWeb版が生きてきます。

 

最初から何度も外部金融機関との提携の重要性を強調してきましたが、実は金融機関とは関係ない資産が普通存在します。それは

不動産、持ち家そして賃貸物件など

 

マネーフォワードのWeb画面からは、金融機関とは関係のない、資産を登録できます。

さらに、持ち家のある方の場合、一番大きな負債は、

家のローンです。

 

マネーフォワードは、対応している金融機関があっても、なくてもローンと、その支払をきちんと設定できます。ただし、対応していない金融機関のローンは、Web版でのみ設定ができます。

 

マネーフォワードとの提携が金融機関に浸透するにつれ、いろいろなものが自動登録できるようになります。アメリカで私が使用しているE Moneyの場合は、金融機関だけでなく、大きな年金組織の口座なども直に登録できます。さらに、不動産登録したものをNetBaseの不動産データベースと連動させ、市場価値を反映させる事もできます。

 

後、不動産以外でも、50万以上で売ることができる資産は登録しておきましょう。たとえば再販価値の高いクルマや、売ることのできる宝飾、そして骨董品などがこれに当たります。

 

最後に、例をあげて見ましょう。

 

資産

持ち家:      3000万

確定拠出年金 残高 500万

個人の投資講座残高 200万

普通預金残高    30万

定期預金残高    100万

車         70万  

計        3900万

 

負債

住宅ローン    2800万 (残高)

車のローン    100万 (残高)

計        2900万

 

純資産 3900万2900万1000万

 

とこんな感じになります。そして、普通預金講座の残高の変化、さらに負債の減少と投資資産などの成長で、もちろん私達は純資産の成長を目論みます。

 

で、これがマネーフォワードMeによって、グラフなどで見える化するわけです。

 

やると、やらないでは自分のお金にたいする意識がずいぶん変わりますよ。

 

さて、次回からは、マネーフォワードを離れ、個別のプランの基本と、そのためのExcelの使い方に移ります。

 

後、マネーフォワードMeのもう少し突っ込んだ使い勝手に関しては、この後7月22日から日本に滞在しますので、そのときに実際にアプリを日本専用のIphone(妹の会社が今回社用の携帯をUpgrade) に入れてチェックします。というわけで少し待ってください。

実は私だけでなく、妹の会社の本社の社員さんたちにも、Financial Planningをさせようと計画中なので。

 

ちなみに老後に2000万足りないという試算がかなり一人歩きをして炎上してましたが、年収500万あり、さらに20代から少しずつ始めれば基本可能な金額です。これは、次回いろいろExcelでやってみましょう。

 

問題は年収500万ですが、これもたとえばManual系の、インフラ管理、メンテなどはたとえAI化が進んでも、人間を必要とする部分が消えることはありません。これは事務仕事などにくらべてずっと安定しています。

 

さらに、日本の場合、今現在先進国に比べて圧倒的に遅れているのが、子育てと教育費のくにによるサポートです。アメリカでさえ少なくとも教育費に関する限り日本よりずっと公私あわせていろいろなサポートがありますから。

 

後、地方都市、さらに地方の過疎化地帯に関しては、過密都市部とは異なった形の公共移動機関が必要でしょう。そしてそれができればもっと若い人が住みやすくなる。もちろん古くからいる人達の、村根性は別の問題ですが。

 

と、今回は少し話がいろいろそれましたが、なぜFinancial Planning なのかと言う問いに応える意味も込めてということでした。

 

 

 

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