八丁堀の隠れ家イタリアン、Stesso e Magari Chic
相変わらず、自宅からあまり遠くなく、かつ観光客の多い銀座を避けながら、おいしそうなところを探しております。
今回初めて訪れたのは、八丁堀の隠れ家イタリアン、
一番近い最寄りの駅は、都営浅草線の宝町。あと、日比谷線の八丁堀からも行けます。
北イタリア料理と、ヴェネチア料理がベースだそうです。
私の場合、イタリアンというとわざわざ食べに行こうという気が微妙に起きないのですが、ここのお料理は、正直言ってここ数年のお気に入り隠れ家フレンチ
の、イタリアン番的な感じがしていたく気に入りました。
さらにやはり一番おいしかったものはなんといっても、2種類のパスタ。
両方とも、かなり少なめの量なのでしっかり味わうことを楽しめるのがとてもありがたい。
Dinnerは、基本おまかせコースのみ。税サービス別ですが、それでも10,000円は安いと思います。お願いだ,観光客来ないで。
私にちょうどいいぐらいでしたから、量的にもう少し食べたいという人はいると思います。ドルチェの前に、ウエイターさんが確認していたから、たぶんコースが終わった時点で追加オーダーはできるのでしょう。
あ、お店は本当に小さいです。私たちが座った無理すれば8人座れる、基本6人掛けのテーブル以外に、4人掛けと、2人掛けの二つのテーブルがあるだけ。
さて、コースを一つ一つ復習していきますね。
1.アミューズ4種類
最初に出てきたのが、パリパリのおせんべい状のものに挟まった、フレンチのブランダードによく似たたらをペースト状にした一品。やはりブランなんたらというそうです。
私はフレンチ版のこれが大好きで、いぜんご近所のビストロでメニューにあったころはよく食べてました。あれに比べると少しあっさり目かしら。でも、おいしい。
つぎにでてきたのが、ホタルイカのフリッター、一口サイズで玉砂利の上にちょこんと乗って登場。この時点でLa Paixを思い出したのですね。ただ、一つひねりが効いていて衣にイカ墨がはいっているので、黒っぽい紫色。でも、これもすごーくおいしい。いくつもたべたい気分。
三番目が一番印象が薄くて、確か白魚がのった一口サイズのburushettaみたいなもの。おいしいのだけど、最初の二つに比べると割と普通。
そして4番目が、生ハム。私にはおなじみのプロシュートと比べると、ちょっと癖がつよいのだけど、いやそこがいいとも言えます。
結論、楽しいアミューズでした。
2.前菜
たぶん、コース全体の中では、これが一番いまいち感高かったと思います。
ぶりのお刺身のような切り身とRadicchio、ソースはかなりAgedのバルサミコ酢のもの。
ソースはおいしかったし、なによりRadicchioがおいしかったのです。
ただ、ぶりの刺身のような刺身のような切り身が厚すぎて、少し生臭かった。もう少し薄くて、もう少しあっさりした魚だったらよかったのにと思ってしまった。
Radicchioがとてもおいしかったので、その分すごく残念です。
3.パスタ 一皿目 Tortellini
これは、自家製のTortellini 、なかになんとイワシのペーストが入ってます。ハマグリの大きな身が添えられてました。ソースは海の風味が味わい深いグリーン。
これおいしかったです。
お魚なので、チーズはなし。昔、イタリア人の友人にアサリのスパゲッティに粉チーズかけて、すごく嫌な顔されてことがありました。
だからこれで正解。というかここにチーズは合わない。
いわしって少し苦みがあるのですがそれが逆にアクセントになっていておいしかった。
4.ジビエ、鹿肉のローストごぼう添え
とてもきれいな赤身の鹿肉、なんとなく山里を感じさせる風味がよかった。でもなんといっても感動したのは、付け合わせのごぼう。普通のごぼうよりずーっと細見で一見ただの茎みたいな外見ですが、あのごぼうの風味がとても濃いのです。
私は、ワイン白をちんたら飲んでいましたが、シャルドネではなくかなりきりっとドライなたいぷだったので、じゃまにもなりませんでした。
5.パスタ 2皿目 トマトとエビのスパゲッティ
このパスタも超おいしかったです。ソースは一応トマトなのですが、あまりトマト臭がない。そして、ある種のエビがはいってますが、このエビなぜか、アメリカ南部のザリガニの肉みたいなtextureなのです。
さらに、とてもピリッとした辛みも効いてます。
そして、スパゲッティも、市販のものより少し細めのタイプで、アルデンテであるだけでなくとても腰が強い。
なんというか、見た目よりずっと硬派なパスタ。たしかにこれでは、食べ物に聞こえませんが、うーん子供向けのナポリタンから、見かけ以外一番遠い場所に孤立する孤高のスパゲッティと言いたくなってしまいます。
私はやはり、これがNo1でした。
6.ドルチェ tiramisu ヴァリエーション
これは、普通においしかったけど、普通に印象薄かった。お料理がとても個性的だったので、ついくらべると、見劣りすると感じてしまいます。
まあ、基本ドルチェって、フレンチのデザートに比べると、どうしても派手さにかけますよね。私はこのじてんでかなりおなかいっぱいだったので、半分会社の若い女性社員さんに食べてもらいました。
さて、じつはここでおしまいではありません。イタリアンといえば食後は
7. Grappa
いや、このお店Grappaの種類すごくそろっている。誰かがほんとうにイタリアの食文化がすきなのでしょうね。
私は、いつものように寝かせていない、昔ながらの無色透明なタイプをいただきました。
カルバドスは結構Aged好きだけど、Grappaはこのほうが好き。
カルバドス以上に、Grappaはかなり強いのに、まったく頭にこないのです。きついけどスムーズ。
このGrappa揃いは、めでたい。
まあ、ブドウベースの焼酎みたいなものですよね。でもたぶんだからこそ、糖尿問題のある私が飲みやすいお酒としていいかも。
さて、実はこのお店についたときひと悶着ありました。
迷いそうなロケーションだったので早めに出発した結果、10分ほど早く着いたのです。で、なんと
外で待たされた。
私はとにかく、お腹がすいていると切れやすくなるたちなので、なんで中で待たせてくれないかと直談判しましたが、このウエイターさんとにかくだめの一点張り。もう二度と来たくないと口走ってしまうほど腹を立てました。
でもまあ、Grappaが効いてかなりいい気分。あと、こういうコース好きなのでやはりまた来ます。
ただ、5分か10分かならず遅れていきますけど、ハイ。
ちなみに、このまったく融通の利かないウエイターさん、どうやらオーナーさんらしい。どうりでこだわりがきついのね。まあ、店が開いてからのサービスは普通に良かったからいいです。花柳がバカ高くなったいま、こういうお店はとても貴重なので。
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