ハリケーンフローレンスだけじゃない、とにかく不穏なアメリカ、ナウ

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ところで私、ハリケーンの凄さが今まで身にしみていなかったのよね。

アメリカでは今ニュースのほとんどがこれ一色。私が住んでいるのが東海岸のメリーランド州で、そこから2つ南に下ったNorth Carolina州と、その下のSouth Carolina州がに向かってフローレンスは進行中で、昨夜最後にTVをつけた時点ではNorth Carolinaの海岸線からもう100kmぐらいのところまで来てました。

ともかくこの2州の海岸線に近い地域に対しては州政府から強制避難命令が出る物々しさ。Bobの友人は親戚がやばいところに住んでいたて、しかも老齢で車の運転ができないからわざわざ迎えに逝ったとのこと。その時North Carolinaに入る際に検問があり大変だったとか。

なんでこんな騒ぎになっているかというと、このハリケーン基本ものすごくゆっくりしか動いてくれない。で、まずすごい雨量。かなりの広域に渡って、だいたい海岸線沿いの日本でいうと関東平野全域より広い地域に渡って、20-30インチの雨量予想。

一インチは2.54cm、だからこれ508ミリから762ミリということ。確かに日本でもこの夏記録破りの豪雨があったけど、あれは規模がかなり狭い地域に限られている。この地域のなかでも、ごく一部は40インチ、つまり800ミリ以上の雨が降るところもあるそうです。

さらに、高潮がすごい。英語ですとStorm Surgeと言います。この2州の海岸線ほぼ全域に渡って最低3Feet, 一番ひどい地域では11Feetに達するそうです。

ここで1Feetは約30センチ、だから60センチから3.3メートルの高潮が襲ってくるということです。

ここで、アメリカ最大のお天気専門のケーブル局がこんなVideoを昨日放映。

はい、Storm Surge (高潮)がどんなものかをビジュアル化してくれたお宝映像ですね。

いやー、これ怖いよ。

英語の解説では、3Feetの高潮で、すでにその場にいたら生命の危険があるとはっきりいってますから。

前半の解説でわかるように高潮が一番ひどいのは、大西洋に直に面した海岸線ではなく、そこからちょうど日本の3陸のように深い入江になっているところです。

さて、フローレンスですが、昨夜の段階でハリケーンとしては下から二番目の、カテゴリー2でした。だからなんかいまいち凄さが、ピント来ていなかったのですがふと思いついてマイルをKmに直して愕然。

暴風雨圏の風速は時速100マイル。え、てことは160kmでしょう。

さらに、瞬間最大風速は120マイル、つまり時速192km。

え、ということは計算すると秒速で約53メートル、そんなに遅くはないです。

更にこれがNASAの撮ったVideo。

大きいでしょう。こんなものがほぼ丸一日居座ったらどんなに恐ろしいか。

そして、風は大したことないといいつつ、このハリケーンは周辺部で規模はそんなに大きくはないものの、すでに竜巻を発生させているのです。

娘にStorm SurgeのVideo 見せたらかなり怖がってギャーギャー騒いでました。

さすが、ちょっと夜更かしして昨日は10時までTVでニュースショーを見ていたのですが(もちろん、私の好きなMSNBC局の、Rachel Madow Showです。)、いつもは政治の話が中心のRachelが珍しく怖い顔で、この高潮のVideoを見せてくれたのですが。

そのときに、今日はとにかく不穏な一日ですという話になったのです。

これを書いている時点では原因が不明のガス爆発がMassachusetts州、Bostonの近くの郊外で、突然ガス爆発がはじまり、なんと計60件の火災が発生したのです。今の所、死者が一名、けが人が25名。

いまだに、原因がわからず、なんと州はこの街の住民に避難命令をだしたのです。

ですから昨夜こんな渋滞が発生。

そして、トランプの選挙対策委員長をやっていた、Manafortが特別捜査官のMuellerと、Plea Dealというニュース。

つまり、罪状を認め、捜査に協力する代わりに、刑罰を軽くしてもらうという取引が成立したということ。

ぶっちゃけ、

Manafortがうたう可能性がたかくなりました。

まあ、これは私のように早くTrumpに大統領やめてほしいと思っている、アメリカの過半数の人間にとっては悪いニュースではないけど、政局が大きく動いたということですから、やはり揺れてます。

明日金曜日はどうなることやら。

太平洋も記録破りの台風やら、豪雨がたいへんで