毎日一人ぐらいずつ、共和党の上院議員さんが、何らかの形でBidenさんの当確受け入れにあたる態度を表明しつつあります。
彼らの一番大きな動機はなんだかわかりますか？
National Securityです。
Bidenが当確である以上、そして彼が次期大統領となることは、世界中で認められ、さらにアメリカをはじめとする経済界にも認められ、次期大統領がBidenさんであるという前提のもとにすべてが動き出して、ほぼ一週間ですね。
ずーっとコールが伸びていた、アリゾナ州がバイデンさんにコールされました。ここはもともと共和党の地盤ですが、今回ひっくり返ったのです。後、アリゾナは基本リカウントをしません。
そして、今日ペンシルバニア州で、トランプ側の訴訟が勝ったというニュースが流れましたが、これまったく今のペンシルバニア州の票数を変えません。
問題となっていたのは、郵便投票のうち当日の消印のものを、さらに3日遅れでついた分までカウントするといういわばコロナ対策がらみの法律が問題になってます。
これ、最初はOkだったのですが、今回何故かひっくり返りました。大体10000票ぐらい、最悪半々としても、せいぜい5000票ですが、この分は後々も訴訟の可能性を見越した最初から別扱いで、
今公表されている投票数には含まれていない。
さらに、こんなニュースも昨日出ました。
DHS panel says 2020 vote was ‘most secure in American history’
An election security team led by a senior Department of Homeland Security official stressed in a Nov. 12 press release that the 2020 general election “was the most secure in American history.”
Homeland Security 省のもと選挙セキュリティチームは、11月12日に、2020年の総選挙は歴史上一番セキュリティブリーチのない安全な選挙であったとプレスリリース発表した。
どうも、日本語訳しにくいですが、大事なのはこのプレスリリースが、トランプ政権下の省庁から発表されたものであることです。
つぎに、今朝日本の記事でこんなのを見つけました。
米大統領選でやはり「不正」があったかもしれない、ちょっとした状況証拠
統計というものの本質を理解していない非数学者のかたが、数学的な概念を間違って応用すると、
’状況証拠’というデマが捏造される
で、日本はあまり深く考えずにこういうデマを取り上げますが、これがアメリカだときちんとジャーナリストが専門家に確認します。
で、アメリカでも同じような’分析’という名のデータのいじくりを行って、今回の選挙はインチキだと叫ぶトランプサポーターのSNSポストがとっくに出てました。で、それを検証したのがこちらの記事。
Fact check: Deviation from Benford’s Law does not prove election fraud
あまり数学的に細かいことは言いませんが、基本州ごとの票総数というのは、州内選挙区をすべて足したものです。で、同じ州でも、選挙区が違うと、その選挙区のサイズも違ってくる。で、その分布の範囲も州ごとに違い、多くの州で分布の仕方はベンフォードの法則を当てはめるには、分布の仕方が偏りすぎている。
日本記事の著者は鬼の首でも取ったような書き方してますが、数学的には意味がありません。逆に言うと、投票不正の状況証拠にすらならない。
まあ、こういう話が好きなのは、数学的センスが欠けているけど、数字に強いと周りも自分も思っている、エンジニアや、税理士タイプに多いんです。
アメリカの数学科にいると一度は聞くはめになるのが、
定年退職したエンジニアのジョーク
他にもバリエーションあるらしいのですが、私が知っている奴は、
角の三等分問題
数学的には、がロア理論と数論の基礎で学部レベルの代数で肩が付きますが、工学系の人って計算は得意でも、とにかく抽象的な概念が苦手ですね。
あ、ちなみにできません。
それにしても、どうしてここまでトランプの見方をするのですかね。ヒラリーの時にここまで選挙不正をあげ募った人はいませんでしたし、ヒラリーは総投票で300万勝っていて、しかも接戦州の最終結果はすべて１％以下でしたが、投票日の翌日にコンセッションしましたよ。
今、トランプの見方をしている人たちは、2016年散々ヒラリーや、ヒラリーサポーターの悪口いってますがね。
というわけで、今朝こんな動画も上がってました。
あ、ちなみに前ブッシュ大統領の側近も、弁護士も、選挙参謀たちも全員、今回の選挙はBiden 当確当たり前に受け入れています。
ようするに、こういう日本人のオジサンたちは、トランプ的な強欲で、女性蔑視で、人種差別主義者で、ロシアの言いなりになりたいと思っているのでしょうか。
ちなみに、トランプがここまで当選に執着する理由はひとつです。
手が後ろに回るのが怖い
全国レベルの訴訟に関しては、自分の恩赦を与えることは可能ですが、州ごとの訴訟に関しては、一般人になったとたんに免責がはずされます。