フリーランスを薦められない7つの実態、昭和のもとフリーランスの老婆心です。

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去年の副業解禁以来、フリーランスという就業形態がいまものすごく注目を浴びています。

とにかく日本という国から、希望が消えて久しい今、現実問題として新卒就職で一生が保証されてるという期待もどんどん抱え難くなってきていますから。

で、あまり深く考えずに

おれ、わたし、フリーランスになります。

と、せっかく就職した会社から、思い切りよくやめてしまう方がどうやら増えているらしい。

で、ちょっと前までのフリーターとは意味が違うらしい。

フリーターは正規の勤めでなく、非正規雇用をお気楽に転々とする就業形態。

で、フリーランスというのはもっと

カッコいい?

でも、将来性を別にしても、実はフリーランスで生きていくほうが、フリーターでそこそこ食っていくよりずーっと難しい。

だってフリーターは、たとえ非正規でも、雇用中は基本にお金が入る。フリーランスとは違います。

私の場合、アメリカに来るまでは、昭和の日本でフリーランスライターとして、実は働いておりました。

でも、実のところ最初に、まああまり深く考えずにフリーになった時は、結果的に3年ほどで諦めてまた高卒OL生活にもどりましたから。

その後、ある種の運があって、なぜかスタイリストをやることになり、そうこうするうちにフリーランスのライターの仕事が増え、この二回目はかなり食べていけそうな未来が見えたところまでいったのですが、そこでコロッと気が変わってアメリカに来てしまったのですが。

振り返ってみると、フリーランスのいいところってそんなにないです。

一番いいのは、実力次第で

結果に対してのみ対価が支払われること

だから、それほとお金がほしいわけではない場合は、時間あたりのお値段がずーっと上がって、OLの2-3倍ぐらいの月収を、月半分ぐらい働いて稼ぐことができました。

一応ライターだったので、やはり署名仕事を少しずつ開拓して、いずれはいわゆるエッセイストみたいな人に、なるべくPathに実はいたのですが、私逃げ出したのですよね。

というわけで、最近のトレンドも踏まえながらフリーランスを薦められない理由をあげていきます。

1. ブログはフリーランスの形態としては難しすぎる

まあ、最近は逆にブログはオワコンだなんて話もだいぶ出てますが、それでもいざかっこよくフリーランスとしてスタートというと、やはりブロガーでもという人まだ多いと思いますよ。

私、昔2年弱毎日更新続けたときも、今また去年に夏から毎日更新をこの紅蓮で再開したときも、本職は別にあります。

正直副業とレベルさえ今の所目指していません。でこんなことをやっている最大の理由はひとつで、

書くことが好きで、書きたいことが無数にある

これだけですよ。

とにかくいろいろ書き溜めておいて、おいおい本業の方を少しずつ減らして言ったら、Noteあたりでまとめ直して、売ろうかぐらいなスタンスです。

毎日更新は辛いです。でもそれは書くのが辛い、とかきついというレベルの問題ではなく、単に疲れてやる気が出ないレベル。ですからだましだまし書き始めるとどうにかなる。

でも、書くことが特別好きでない人が、一体どうやって長々と書き続けることが出来るのか私には分かりません。

2.Youtuberにはほとんどの人がなれない。

これは、基本顔出ししないYoutuberはやはり伸びないという大前提がまずあるからですね。

だから、逆に顔出しして微妙に好ましいと思ってもらえない人は、Youtuberとして大きく稼ぐのは絶対無理だと思います。

もちろん、アニメ的名キャラを作るのはありだけど、それはそれでデザインの才能が必要でしょう。

もちろん、最近の自己啓発系のYoutubeはそこまで敷居高くはないけど、それでも原則は変わらないと思う。

そして、ブログなら少なくとも内容そのものでそれなりに商売出来るけど、Youtubeは、もっと人気商売の要素も強い。

後、すごく怖いのは’Stock’がどんどん古くなりやすいし、Stockをリサイクルして、また作品にするなんて真似はできない。

私は、’汚超腐人に学ぶ’ってので、夏頃始めようかと思ってますが、ルックスが決まらなかったら諦めます。

3.アフィリエイトは確かに努力量で決まるけど、先はわからない

ブログや、Youtuberに比べると、アフィリエイトは一生懸命勉強して、每日結構な時間をつぎ込めば、確かに成功する確率は高いと思います。

Manabuさんのブログを最初に見つけたときとか、私ですらその気になりました。

でもすぐ我に返って、私の場合収益を上げるには今すでにやっていることに集中するほうがコスパが良いことに気が付きやめました。

私のアメリカでの本職はFinancial Plannerです、一応事務所には属してますが基本Commission 100%の世界ですから、実質フリーランスとは変わらないというか、自営業です。

書きたいことを探すのに苦労するのでしたら、アフィリエイトの勉強してそういうサイト経営にかけて方がいいと思います。

楽しいかどうか分かりませんけど。ただ、なんとなくブロガーというのと違って世知辛い努力量が必要だと思います。

4.昔デザイン、アート系、今テック、プログラムはフリーランスの王道

そもそも、昭和の頃ってフリーランスというと、デザイナーとかおおかったですよ。あとコピーライターなんてのも一時ずいぶん人気がありました。

女の子が凄く憧れたフリーランスの職業の一つはスタイリスト。私も行きがかりで少しやりましたが、私はイメージそのものに対するこだわりは欠けてました。

唯一の例外が、イメージチェンジの類で、つまり素人さんをモデルにしてなにかするのがひどく得意でした。よくわからない才能でしたが。

最近はとにかくなんでもNetが絡んでしまうので、Net系のお仕事をフリーでやるのはありだと思います。

Youtuberになれる人はとても限られているけど、Youtubeの編集をするひとなら結構需要があるでしょう。

WordPressとか、Java Scriptとか、軽めのNet上絡みのプログラミングの需要もしばらくは減らないと思います。

でも、この手のことってすべて、

手に職をつける

学習期間が必要でしょう。それなしになぜフリーランスになれると思うのかは不思議です。

私はフリーランスのライターだったから、逆に誰もがそうそう文章かけるものじゃないということを身体で知っています。

まあ、表現したいという欲望と、単にかっこよく生きたいという欲望は次元が違いすぎる。

5.クリエイターはフリーランスが結構当たり前

で、究極のフリーランスは、クリエイターでしょう。

でも、アメリカあたりだと、たとえクリエイターでもしっかりAgentを雇って仕事をとってこさせたりするのですよね。

才能があるのと、その才能で収益を出せる仕事を取ってくるのはまた別の才能だったりします。

もちろん、作家でも、漫画家でも、タレントさんでも、Musicianでも、まず実力がないとお金稼げませんよね。

で、実力があっても、何らかのチャンスをものにしないと無理でしょう。

そこまでいかなくても、フリーランスがお金を稼ぐには同じ種類の努力がついて回るわけです。

自分の能力を認めてもらって、更にそれに見合った対価を払ってくれる仕事を探してくる。

その点、特別な能力のない人はとにかく若いうちから節約して、資産運用の勉強をしたほうがいいと思います。

会社というのは、ありがたい仕組みで、それほどの実力がなくとも、そこそこ真面目にやっていけば、お金払ってくれますから。

6.お金の勘定ができなくてもやっていけるフリーランスはまずいない。

さらに、フリーランスってことお金に関する限りものすごく不自由です。

だって、次の仕事が来る保証は基本ないですから。

そりゃ、あなたの今勤めている会社だって、いつまで続くのかはわからないというのすごく納得してます。

でも、それと、何の蓄えも用意もせずに今日からフリーランスですって、ほとんど馬鹿でしょう。

次の仕事がいつ来るかわからないのですから。

だから、自称フリーランスの人の実態は、背に腹は変えられず、

フリーター化する。

今の日本で、普通に勤めていて、’飢える’なんて状況はちょっと想像し難いですよね。でも何の準備もせず、フリーランスになったら、明日のご飯代に欠く状態だってそれほど想定外ではない。それぐらい危ういのです。

7.結局フリーランスのままではいられず、起業したりして自分で保証を作らなければいきのびられない。

さて、たとえ今成功してフリーランスで稼いでいる人だって、先のことはわからないものです。

だから、お金をためて会社組織にして、効率を良くしたり、それこそ定収入の出やすい資産を増やしたりします。

だって、会社員と違って、リタイア後の積立とかをしてもらえるわけでないし。

それでも日本は、皆保険の国ですから、保険料さえ払えば健康保険をキープできるだけマシですが。

なんせ本職がFPなので、老後の計画とか、もし事故とかにあって働けなくなったらとか、悪いことばかり考えてしまいます。

結局社畜化を避けるために、何の準備もせず会社をやめてフリーランスになったら、今度はたんなる

野良犬でしょう。

正直今の世の中、いかにお金を欠けずに楽しく生きるか考えたほうが、普通の人にはいいかもしれません。

どうしてもフリーランスを目指したいのでしたら、まずは自分があまり苦労しなくても平均以上にできてしまうことを探しましょう。そのうえでそれがどのくらい収益化できるのか考えましょう。

私投資とか特別好きではないですが、逆に全く熱くならずに淡々とお金の動きを分析するのどうも得意ですね。