伊藤計劃’伊藤計劃記録’II Project Ito Archives II, 私達は彼の遺産を活かせるのだろうか

戦争犯罪なんてことを考え始めると、私は伊藤計劃を手に取ります。 それも、小説ではなく主にからのブログポストを集めた記録、私が何度も読み返さずにいられないのは、その第二巻。2006年初頭から、亡くなる2009年の1月7日を …

‘魔法使いの嫁’ ヤマザキコレ著、ズバリ骨萌え

日本の漫画には、結構西洋風というか、ケルト神話風の、妖精や魔法の存在する世界を描いた名作は結構多いのです。昭和の少女漫画の中で印象に残っている作品の一つが、山岸凉子の’妖精王’でしたっけ。 で、最近の作品でとにかく突出し …

指輪物語 トールキン著 日本語訳を初版で読んだころ、リアルを一番遠く感じていました。

実は私は二十歳になる前に、一度結婚しました。   高3で、完全に壊してしまったそれまでの自分が、まだばらばらであったころに、この最初の配偶者と出会いました。   それは彼自身がそれほど素晴らしかったと …

セレブな世界で現実逃避したい時、サガンの中編小説は超お勧め、映画’別離’原作 ’熱い恋’で、サガン

実はサガンの小説ってだいすきなのです。   あ、今の若い人はサガンといっても知らないか。昭和の仏蘭西好みが考える、おフランスてきカルチャーの魅力をそのまま体現したような小説家です。 彼女ももう死んじゃったのよね …

SFが現在に追いつく令和。福島の汚染水廃棄が開始されるこの時に、終末に取りつかれたSF作家 J.G. Ballard を読み返す。

私が、初めて自殺したいと思ったのはいつだろう。 たぶん小学生4年生ぐらいだったと思う。 まだ、母屋の浴室は古い作りで、洗面台がその片隅にあった。季節は多分早春。その時のことを思い出すと冷たい空気とそれとは対照的に明るい朝 …